
「フォルクローロ、次は遠野、遠野に停まります」
フォルクローロとは、エスペラント語で「民話」という意味。今回の舞台である岩手県遠野市は宮沢賢治の著作『銀河鉄道の夜』のモデルとなったJR釜石線の沿線で、「フォルクローロ」は遠野駅に付けられた愛称だ。
妖怪の里としても知られるここ遠野市に、NTT東日本が協力する、ICTを用いた遠隔保健指導・健康管理ソリューションがあると聞いてやってきた。それは、一体どのようなものなのだろう?

「遠野市として、このICTを用いた遠隔健康相談システムを利用しはじめたのは2009年2月のことでした」と当時のことを振り返るのは、遠野市健康福祉部の佐々木一富さんだ。
NTT東日本の「フレッツフォン」を使ったこのシステムでは、血圧計や体組成計、普段利用者が持ち歩いている歩数計の計測データをブロードバンド回線で管理サーバに送信。首都圏の医師など医療従事者がそのデータを見ながら、テレビ電話で遠野市の利用者に健康維持のアドバイスをする、というものだ。
現在、このシステムの利用者は最寄りの公民館など市内17カ所の計測拠点に足を運び、1週間に1回のペースで計測と健康相談を行っている。利用者の年齢層は60〜70代が中心だ。
「当初は実証実験としてスタートしたんですが、回数を重ねるごとに参加する人数が増え、もっと続けてほしいという声が多くなってきたんです。どうやらこのシステムには、参加者の方々の、健康に対する意識を高める力があるみたいなんですね」

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