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WORLD WATCH 世界のモバイル端末の現在と未来スマートフォンにあらずんば ケータイにあらず?
 日本では2010年から、携帯電話事業者がスマートフォンを新端末の軸に置いてきた。iPhoneかAndroidか、で迷った人も多いはず。もちろん海外でもスマートフォンが端末ラインナップの軸だが、海外では従来型の携帯電話が日本ほど便利に使える機能を持っていないため、スマートフォンが市場に与えるインパクトは日本以上だ。
 そうした中、2011年に入るや否や数多くの新しいモバイル端末が海外で発表されている。ほとんどは、例年1月に米国で開催されるCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)、2月に欧州で開催されるMWC(モバイル・ワールド・コングレス)といった大規模な展示会にあわせて発表されたものである。そこに出てくるモバイル端末は、ほぼすべてスマートフォン、タブレットである。全面タッチパネルの形状がほとんどで、メーカーのロゴが無ければ一般の人には区別ができない。
写真 MWC2011の会場MWC2011の会場  こうした展示会の会場で、日本の従来型のケータイを持っているとなんだか居心地が悪い。参加者の多くは、一様にスマートフォンやタブレットを使って動画や写真を撮影し、メモを取り、録音していたりする。MWC2011のトークセッション会場では、メモを取るのにメモ帳やPCを使う人より、タブレットを使う人の方が多く感じた。
 海外のこうした会議は、通信業界の人が大半であるし先進的なユーザーも多いからそういう光景なのかと思いきや、MWC2011開催中のバルセロナで地下鉄に乗ってみると、やはりケータイを操作している人の多くがスマートフォンを使っている。

各メーカーのアピールポイントは?
 発表された新機種を見てみると、そのアピールポイントは大きく3点にまとめられる。ひとつは「大きさ」、もうひとつはハードウェアとしての「性能」。最後に、アプリケーションを軸にした「使い勝手」である。
 「大きさ」でいうと、スマートフォンの画面サイズの主流は4インチ前後で、さらに小型の機種(例 HP「Veer」など)も多少ある。タブレットでは10インチ(iPad大)と7インチ(Galaxy Tab大)がほとんどで、その中間の大きさのものもあったりする。
 「性能」でいうと、これは「表示能力」と「計算処理能力」だ。表示能力は、画面の精細さであったり裸眼3D表示であったりする。計算処理能力はもはや2年前のネットブック並みで、LG「Optimus 2X」はデュアルコアCPUを搭載した世界初のスマートフォンとして発表されている。
 「使い勝手」でいうと、大手メーカーはスマートフォンを「コミュニケーションのハブ」として位置付け、使い勝手に独自性を見出そうとしている。たとえばFacebook、TwitterなどのSNS、電子メール、インスタント・メッセージといった複数のアプリケーションを、それぞれ別個のアプリやブラウザを起動して使うのではなく、ひとつのコミュニケーション・ツールを経由して使えるようにすることで、一元的な使い勝手を提供する機能である。この分野にいち早く取り組んだのがサムスン、HTCなどであり、その使い勝手をもとに利用者を囲い込む戦略を採っている。
 なお、使い勝手では、一部の機能を特別に強化する動きも見られる。たとえばHTCが発表した「HTC ChaCha」「HTC Salsa」は、「フェィスブック・ボタン」を装備する。テキストメッセージを作成したり、写真を撮った際にそのままフェィスブック・ボタンを押せば、自動的にFacebookにメッセージや写真が投稿されるのだそうだ。
 またソニーエリクソンが発表した「Xperia PLAY」は、プレイステーションの操作感を実現するため、ゲーム用コンソールそっくりに設計されたスマートフォンである。




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