近年、ADSLやFTTHに代表される高速なインターネットアクセスサービスが急速に普及しています。それに伴い、高速イーサネットアクセス市場の需要も急増し、さまざまなキャリアの参入による速度競争、価格競争が激化しています。このため、NTTとしても経済的かつ高スループットな光アクセスシステムが必要となり、GE-PON*注1システムの開発を実施しました。
GE-PONシステムは、IEEE802.3ahで2004年6月に標準化された高速光アクセスシステムです。PONシステムは、光ファイバや伝送装置を複数のお客さまで共有することにより、経済的にFTTHサービスを提供することが可能となります。GE-PONシステムではPONの経済性とともに、下り1Gbit/s、上り1Gbit/sという大きな伝送容量を持つため、32名のお客さまを収容した場合でも、お客さま一人当たり、平均で30Mbit/s、ピーク時には1Gbit/sの高速データ通信を提供可能です。これにより、HDTV*注2映像のような広帯域(20Mbit/s程度)が必要なコンテンツもストレスなく提供することが可能となります。また、高効率・低遅延の通信を実現する帯域制御(DBA*注3)機能、サービスごとのQoS*注4を実現するための優先制御機能などを有しており、IP電話、映像伝送、インターネットアクセスのような要求条件が異なるサービスを一度に提供することが可能となります。
今後は、将来想定されるさまざまなサービスを収容可能にするため、さらなる機能追加を行うとともに、お客さまにより安価なサービスを提供するために、装置の一層の経済化を実施する予定です。
- *注1 GE-PON: Gigabit Ethernet Passive Optical Network
- *注2 HDTV: High Definition Television
- *注3 DBA: Dynamic Bandwidth Allocation
- *注4 QoS: Quality of Service
GE-PONのシステム構成と特徴
