トラヒック設計・管理制御技術

技術領域
通信ネットワーク技術

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ネットワーク内を流れるトラヒックをお客さまのサービスやネットワーク管理側の都合に合わせて流したり、必要十分なリソースを確保したりするためのトラヒック制御や設計・管理の研究開発を進めています。これらを、さまざまな対象・概念のネットワーク、例えば、電話網、IP網、P2P*1サービス、VPN*2サービスなどに適用することにより、今後の多彩なアプリケーションや多種類のクラスを含むサービスを効率よく提供することが可能になります。

光MPLS*3ネットワークは、大容量情報の高速転送に適しており、そのパス設定は次世代バックボーンネットワークに期待されている技術です。

このパス設計では、SDH*4網の設計では存在しない条件を新たに考慮する必要があります。まず光であるために「波長」という概念が存在します。また、ルータには波長変換機能があるルータとないルータが混在していることや、使用できる波長数に上限値があること、波長変換機能があるルータにおいて波長変換回数に上限値があることなど、これらの課題を考慮して解を求める必要が生じています。

上述の条件を考慮した光パス設計問題は「NP困難」というクラスに属しており、効率的に解くことは困難であろうと予測されています。対象ネットワークが小規模であれば、厳密解法によっても解を求めることができますが、ネットワーク規模が増大すると計算時間が指数オーダーで増加するため、現実的な時間内での解探索は困難になります。

そこで、短時間内で高速に準最適な解を求めるために、「解空間を絞り込む方法」と「ランダム多スタート局所探索法」とを組み合わせたヒューリスティック解法を提案することにより、それを実現しています。

  • *1 P2P: Peer-to-Peer
  •      
  • *2 VPN: Virtual Private Network
  • *3 MPLS: Multi Protocol Label Switching
  • *4 SDH: Synchronous Digital Hierarchy

光MPLS網概念図

図版