フォーラム・シンポジウム・イベント
今後の社会経済の発展のために、情報通信の果たすべき役割は重大と考えられます。NTTは、研究開発やその成果の普及を通じてわが国の情報通信の発展に努めるとともに、世界の情報通信にも寄与することを考えて、右のような活動を精力的に展開しています。
- 成果発表、外部機関との研究交流
- 技術開示などによる成果の普及
- 標準化活動
2005年度フォーラム・シンポジウム一覧(開催順)
| 名称 | 開催月日 | 場所 |
|---|---|---|
| ユニバーサルITデザインシンポジウム | 2005年5月27日 | 品川コクヨホール |
| NTTコミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2005 | 2005年6月2日〜6月3日 | NTT京阪奈ビル |
| NTT物性科学基礎研究所 サイエンスプラザ2005 FALL | 2005年10月28日 | NTT厚木研究開発センタ |
| 第3回NTT物性科学基礎研究所スクール | 2005年10月31日〜11月4日 | NTT厚木研究開発センタ |
| つくばフォーラム2005 | 2005年11月1日〜11月2日 | NTT筑波研究開発センタ つくば国際会議場 |
| 第3回NTTサイバーコミュニケーション総合研究所 コア技術シンポジウム ポータル技術シンポジウム | 2005年12月1日 | 品川コクヨホール |
| NTTグループコミュニケーションEXPO | 2005年12月20日〜12月22日 | 東京国際フォーラム |
| ユニバーサルITデザインシンポジウム in 福岡 | 2006年1月30日 | NTT夢天神ホール(福岡) |
| スプリング・サイエンスキャンプ | 2006年3月28日〜3月29日 | NTT横須賀研究開発センタ |
NTTグループコミュニケーションEXPO R&D出展
NTTグループは、NTT民営化20周年を記念して、2005年12月20日から22日までの3日間、東京国際フォーラムで「NTTグループコミュニケーションEXPO」を開催しました。
EXPOでは、「NTTが目指すブロードバンド&ユビキタス社会」をテーマに、和田社長の基調講演、セミナー、展示を実施しました。
展示会では、「コミュニケーションヒストリー」「フューチャースクエア」「テクノロジーラボ」の3つのゾーンで、通信の発展におけるNTTの歴史的役割や、近未来コミュニケーションを紹介。3日間にご来場いただいた約1万名の方々にコミュニケーションの未来を広くアピールしました。
最新のR&D成果は、「フューチャースクエア」と「テクノロジーラボ」の2つのゾーンを中心に展示、紹介しました。「フューチャースクエア」では、「感じる」「学ぶ」「暮らす」「集う」の4つのテーマ構成で展示を行い、情報通信がもたらす近未来のライフスタイルを実際に体験していただきました。また、「テクノロジーラボ」では、「ナチュラルコミュニケーション」「ネットライフテクノロジー」「ネットセキュリティ」「高速大容量を実現するキーテクノロジー」「エコロジー&サイエンス」の5つのテーマごとに展示を実施しました。NTTのR&Dの多様性をはじめ、技術連携や高度な技術力を紹介することができました。
会場では、体験や展示を通じて、NTTが目指すブロードバンド&ユビキタス社会の実現に向けたR&Dのさまざまな取り組みと着実な進展を実感していただくとともに、今後の動向に高い関心をお寄せいただき、有意義な交流の場とすることができました。
- 和田社長基調講演模様

- テクノロジーラボ展示模様

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2005の開催
NTTコミュニケーション科学基礎研究所は、2005年6月2日と3日、NTT京阪奈ビルにおいて、研究成果を一般に公開するオープンハウス2005を開催しました。オープンハウス2005は、「コミュニケーション空間を満たす知性の創造」をテーマとして開催し、当研究所で行われている研究を、「探る知性」「伝える知性」「感じる知性」「論じる知性」、および「知性が織りなす未来」の5つのカテゴリーに分類し、講演と展示を行いました。
講演は、片桐所長(当時)による「未来からやってきた語部たち」に始まり、各カテゴリーに対応した5つの講演を行いました。また研究展示は、全36件行い、各カテゴリーごとに8〜9件の展示を行いました。特に「知性が織りなす未来」のカテゴリーでは、コミュニケーション科学の描く未来をテーマに、ほかの複数の展示項目を包含した2件の展示を行いました。期間中、延べ1,017名の方にご来場いただき、研究成果を十分にご覧いただくとともに、お客さまとの交流により、貴重なご意見をいただくことができました。また、報道関係者にもご覧いただき、さまざまなメディアを通じてご紹介いただきました。
- 片桐所長講演模様

- 研究展示模様

コア技術シンポジウムの開催
コア技術シンポジウムは、NTTサイバーコミュニケーション総合研究所が研究開発を進めている、映像メディア、音声・言語メディア、ヒューマンインタフェース、ヒューマンアプライアンス、メディアコンピューティングの主要5テーマ(コアコンピタンス)におけるプレゼンスの向上と、研究活動の活性化を目的として、2004年度から企画、実施しているものです。
2005年度は、NTTサイバーコミュニケーション総合研究所ならびにNTTサイバーソリューション研究所の主催により、第3回コア技術シンポジウムを、12月1日、品川のコクヨホールにおいて開催しました。
今回のシンポジウムでは、「ポータル技術シンポジウム −近未来のネットコミュニティを目指して−」をテーマに、講演会とパネルディスカッションを実施しました。ご参加いただいた約200名の皆さまに、メディアコンピューティングを取り巻く社会の現状や、NTTサイバーソリューション研究所の研究成果についてご紹介し、有意義なシンポジウムとすることができました。
- パネルディスカッション模様

ユニバーサルITデザインシンポジウム in 福岡の開催
NTTサイバーソリューション研究所主催、国立大学法人九州大学・NTT西日本福岡支店共催、社団法人九州・山口経済連合会後援で、2006年1月30日、福岡市NTT夢天神ホールにおいて、「ユニバーサルITデザインシンポジウム in 福岡」を開催しました。このシンポジウムは、「NTTのユニバーサルデザインに対する取り組みをアピールし、NTTグループ全体で連携してユニバーサルデザインに取り組む姿勢を意識付ける」ことを目的に、企画、実施したものです。
株式会社ユーディットの関根千佳様、九州大学の森田昌嗣様、熊本県の島田政次様を講師に迎え、ユニバーサルデザインの概念から具体的事例まで、さまざまなご講演をいただきました。さらに、NTTからは、見守りコミュニケーション支援サービス実証実験の活動紹介を行うとともに、デモ展示も併せて行い、ご参加いただいた202名の参加者に対して、NTT研究所の研究成果を広くアピールしました。また、パネルディスカッションでは、IT技術とユニバーサルデザインに関して、参加者から多くの質問をいただくなど活発な議論が行われ、有意義なシンポジウムとすることができました。
- 講演模様

- 会場入口模様

OSSコミュニティ活動への取り組み -LinuxとPostgreSQLに関する取り組み-
OSS*注1コミュニティ活動への取り組みについては、主にオペレーティングシステムであるLinuxと、データベース管理システムであるPostgreSQLに関する取り組みを行っています。
Linuxについては、ファイルシステム信頼性向上のためのパッチをLinux開発コミュニティへ提案し、7件が公式カーネルに採用されています。また、データの可用性を高めるログ構造化ファイルシステムNILFS*注2をOSSとして公開し、日本からのLinuxへの貢献として好意的に評価され、今後の発展が大きく期待されています。これらの活動により、Linuxの信頼性に対する関心を高め、今後、Linuxの大規模高信頼システムへの適用につながっていくと思われます。
一方PostgreSQLについては、開発コミュニティへの貢献として、性能改善やバグ修正を含むパッチを15件提案し、5件が現行の最新版(8.1)で採用されています。特に性能改善パッチは、データベースの性能を約70%向上するという大きな成果を上げています。また、国内コミュニティでは、日本PostgreSQLユーザ会にて、技術講演4件、同会会報へ寄稿2件、日本データベース学会との協賛を実施するなど、PostgreSQLコミュニティの拡大とNTTのプレゼンス向上に努めてきています。
- *1 OSS: Open Source Software
- *2 NILFS: New Implementation of a Log-structured File System
- NILFSのOSS公開ページ http://www.nilfs.org/ja/

- LinuxコミュニティにおけるNILFSの報道の例

- PostgreSQLコミュニティにおけるNTTの貢献

高齢者見守りコミュニケーション支援システムの開発と木城町社会実験
わが国では、少子高齢化が進展し、2015年には4人に1人が高齢者という社会になると想定されています。NTT研究所では、このような社会での健康(well)な高齢者(elderly)を対象にした、双方向(家族間、地域の見守りボランティアや民生委員などの間)での見守りとコミュニケーションを実現させるウェルダリコミュニケーションシステムを開発しました。このシステムの特徴は、それぞれの通信相手の状態を常に赤外線センサで検出し、その状態をそれぞれの端末に提示します。相手とコミュニケーションを取りたい時には、相手の状態に応じて、簡単な操作でAV通信、手書きメッセージ通信が可能になります。
このシステムを使用して、過疎地域ではあるが住民用FTTH環境の整った宮崎県木城町において、2005年3月より実証実験を実施しました。その結果、高齢者ユーザは、日々の生活が楽しくなった、また彼らを支えるヘルパーや民生委員たちは、高齢者へのケアが一層充実したと回答しています。今後は、端末の低価格化による商用化を目指していきます。