概要
NTT研究所では、これまでテレビ会議システムである「PCコミュニケータ」などで、映像コミュニケーションに関する研究開発を進めてきました。また一方、ネットワークサービスでは、次世代ネットワークであるNGN*1が「フレッツひかりネクスト」としてサービス開始され、大容量データである映像メディアを帯域保証されたネットワークで通信できる環境が整ってきました。そこで、NGN上のサービスの入り口となるプロダクトとして、高音質・高画質なテレビ電話ソフトウェア「ビジュアルソフトフォン」を開発しました。さらに、セキュアなNGNを用いて簡単にデータ通信を行うためのコンテンツ転送機能(データ通信機能)を開発し、テレビ電話をしながらデータ通信を行うといった、よりリッチなコミュニケーションが可能となりました。これにより、さらなるNGNサービス展開の促進、NGN加入の促進、NGN加入者の利用機会の拡大などに貢献します。
ビジュアルソフトフォンの主な特徴は、(1)Windowsパソコン上で、特別なハードウェアなしでテレビ電話が可能(対応OSは、Windows XP、Vistaおよび7)、(2)7KHzの高品質で低遅延な音声通信が可能(広帯域符号化方式は、ITU-T G.711.1およびUEMCLIP)、(3)VGA*2サイズの高画質な映像通信が可能(符号化方式は、MPEG-4*3)、(4)SIP*4方式に準拠し、NGN上の多彩な他端末と相互通信が可能(フレッツフォン、FOMAともテレビ電話が可能)、(5)アドレス帳、自動応答機能、Click-to-Call機能、画面共有機能などの便利な機能がある、(6)コンテンツ転送機能の実装により、セキュアなデータ通信が可能、などです。
ビジュアルソフトフォンは、平成21年2月に、NTT東日本およびNTT西日本で、NGNひかり電話の付加価値を高める「ひかりソフトフォン」として、商用サービスが開始され、また平成22年7月に、コンテンツ転送機能を持つバージョンがリリースされています。今後は、本プロダクトを通じて、NGNならではのさまざまなサービスを検討していく予定です。
- *注1 NGN: Next Generation Network
- *注2 VGA: Video Graphic Array (画層サイズは、640×480)
- *注3 MPEG-4: Moving Picture Experts Group-4
- *注4 SIP: Session Initiation Protocol

