概要
IPTVやVoD、インターネット動画の普及につれ、短時間に映像の中身を知ることのできる技術や、お好みの映像や特定のシーンに素早くたどり着ける技術がますます必要とされています。映像は、先頭から順番に再生しなければ中身がわからない“巻物”のようなものですが、書物における目次や、章立て、索引、速覧に相当する手がかりを映像から自動検出し、より便利に映像視聴できるようにすることを目的に研究を進めています。
映像ハンドリングライブラリVk2は、これまで研究されてきた映像処理技術をソフトウェアライブラリ化し、さまざまなソリューションに組み込んで活用できるようにしたものです。前バージョンのVkでは、映像をすべて再生することなく、興味のあるシーンを素早く探せる「イベント一覧機能」や、時間を掛けずに見どころを視聴する「ダイジェスト生成機能」などを実現するための映像・音声処理エンジンが活用されてきました。Vk2では、さらに映像中のシーンが楽しい・エキサイティング・哀しいシーンであるかを推定する「視聴印象推定機能」、類似映像や類似シーンを検索する「検索特徴量抽出機能」のためのエンジンが追加されています。
Vk2を応用すると、映像配信サービスにおいて、コンテンツの内容を概観できるサムネイル一覧を付加価値として提供することや、映像のダイジェスト配信が可能になります。また、映像編集においても、素材カットの自動抽出や一覧などの支援が可能です。
Vk2は、動画共有サービスClipLifeや、映像活用型ナレッジ共有システムSceneKnowledgeなど、映像アーカイブ・映像配信ソリューションのコア技術として展開してきた実績があります。今後は、Vk2の映像・音声処理エンジンを活用し、クラウドと連携した大規模な映像からのマイニングや、高速・高精度な検索・推薦技術、新しい映像配信ソリューションの可視化によって、より高度な映像ハンドリングを実現していく予定です。

