概要
NGNなどIP網の大規模化・複雑化が進んでおり、障害がネットワーク・サービスに及ぼす影響は大きくなっている。一方で、ネットワーク監視機能の大容量化は進んでおらず、大規模網における障害に対して、その障害発生箇所・影響範囲を把握することが難しくなっています。り障範囲・原因箇所特定システムは、そのような大規模IP網における障害発生箇所、影響範囲を迅速に特定することを実現するシステムです。
数万装置規模のIP網で、り障範囲・原因箇所を特定することを実現するには、まずネットワークを構成する各機器の正常性(疎通性)を高速に確認できることが必要であり、次に障害発生時には、それがネットワーク構成上どのように影響を及ぼしているかが把握できる必要があります。本成果では、ネットワーク機器数万装置の疎通を1分以内に確認する技術として、「高速多量導通試験技術(高速Ping)」を確立、さらに数万装置のネットワーク構成を5分以内に収集する「高速トポロジー収集技術(高速Traceroute)」を確立しました。り障範囲・原因箇所特定システムは、両技術を連携させることで実現しており、高速Tracerouteのトポロジー結果と高速Pingの障害情報を重ね合わせることで、障害の原因箇所、その障害影響範囲を短時間で特定することを可能としています。
本技術は廉価な1台のWS上で実行可能であり、監視稼働コストを削減すると同時に、監視システムの導入コスト削減が期待できます。

