基盤設備施工技術(曲げフリー光ファイバコード)

技術領域
通信ネットワーク技術

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概要

光サービスの急速な普及に伴い、一般の家庭内での光ファイバ配線が急増しています。今後、さらに光ファイバ回線が大量に開通する中で、お客さまに十分に満足していただけるように配線するために、簡単かつ美しく光ファイバを配線できる方法が望まれています。

これらの要望に対応するため、「曲げ」「折り」「結び」を自在とし、メタルコード同様に取り扱える「曲げフリー光ファイバコード」を開発しました。

「曲げフリー光ファイバコード」は、曲げに強い「ホーリーファイバ*1」とそれを保護する「コード被覆部」、および「防塵機能付きコネクタ」から構成されています。

ホーリーファイバは、コア部の周りのクラッド部に空孔を設けた構造の、空孔アシスト型ファイバを使用し、飛躍的な許容曲率半径の縮小化を実現しました。

コード被覆部は外径を4mmφとし、曲げたり、踏みつけても中の光ファイバへの負担を軽減する構造としています。また、取り扱い性が悪くならないように、しなやかに曲がる柔軟な材料を採用し、光ファイバの余長部分を結んだり束ねたりしても、解いたときにコードに癖がつきにくい点も特徴の一つです。防塵機能付きコネクタは、シャッタ機構により光ファイバ先端を保護する防塵機能などを有し、かつ標準化されたSCコネクタとも互換性があり、容易な着脱も可能です。

「曲げフリー光ファイバコード」は、家庭内に光コンセント*2さえあれば、特別な光の専門知識がなくても取り扱いが可能です。平成18年4月よりBフレッツサービスにおいて、標準的な宅内配線形態として実施中です。

  • *1 ホーリーファイバ:空孔構造を有する光ファイバの総称です。代表例に空孔アシスト型(高屈折率コア、 数個の空孔)、フォトニック結晶型(石英ガラスコア、数十個の空孔)、フォトニックバンドキャップ型 (中空コア、数十個の空孔)などがあります。
  • *2 光コンセント:光のコネクタインタフェースを有し、スイッチボックスにはめこむ「埋め込みタイプ」と壁面に設置する「露出タイプ」があります。

図版