ユーザセンタードデザイン技術

技術領域
端末・ソフトウェア技術

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概要

ICTサービスやインターネットの普及に伴い、ICT機器の得意な人だけでなく、ICT機器に不慣れな人やシニア、障がい者などが、オフィスや家庭で楽しく簡単にICTサービスを利用できるような、ヒューマンインタフェースのデザイン技術が求められています。

このような要請に応えるためには、さまざまなユーザの行動特性(生理的、心理的)を系統的に理解し、その理解に基づいて情報機器を設計するユーザセンタードデザイン(人間中心設計)技術が必要です。ユーザセンタードデザイン技術を確立するためには、ユーザが情報機器を利用する際にどのような行動を取るかを科学的に理解し、知見を設計ガイドラインとして体系化するとともに、そこで規定された設計指針に従って、機器やサービスを設計することが重要です。

NTT研究所では、ユーザの行動特性を理解するために、家庭を模擬した実験環境で、さまざまなユーザビリティ評価を実施してきました。この実験環境では、ビデオカメラでユーザの行動を記録・分析するとともに、アンケート、インタビュー、ユーザが注視している個所を調べる視線計測など、さまざまな手法を組み合わせて、ユーザがどのような個所でつまづき、その原因は何であるかを明らかにしてきました。

例えば、ICT機器をユーザが実際に箱を開けて設定するところから体験してもらい、その使用感を評価する実験などを多数行っています。実験結果に基づき、ICT機器のマニュアルやプロダクトを改良するとともに、得られた知見と実験データを設計指針や事例報告書としてまとめ、NTTグループのほかのプロダクトへ水平展開を図っています。


図版