概要
ミリ波スキャナーは、被覆下や内部に存在する目視できない対象物を撮像するイメージング技術です。本技術では、近接場領域で後方散乱波を検出することで、回折限界で決まる空間分解能の10分の1以下の大きさの対象物を検知することができます。近接場検出用に設計したアンテナを一次元アレイ配置することで、スキャナーの走査に同期してリアルタイムに撮像できます。これらの特徴を生かして、NTTの基盤設備であるコンクリート柱(CP*)の貼紙防止シートで覆われたひび割れを検知する非破壊検査への利用が期待されています。
特徴
- 目視できない被覆下や内部の対象物を撮像できます。
- 従来のミリ波帯準光学系では困難なサブミリメートルの対象物を検知できます。
- 安全に、かつ国家資格なしで使用することができます。
- スキャナーを走査するだけでリアルタイムに撮像できます。
- プラスチック材や木材などの誘電体の被覆下や内部を撮像できます。
利用シーン
- 貼紙防止シートで覆われたCPの表面に発生したひび割れの検知(CPスキャン)
- アラミド補強されたとう道やマンホールなどのコンクリート表面に発生したひび割れの検知
- 壁紙やタイルなどで装飾されたマンションなどのコンクリート表面に発生したひび割れの検知
- 木造家屋や木質文化財などの木質構造物内部に存在する虫孔や年輪の撮像
- 食品やプラスチック製品などの製造ラインでの欠陥検査
- *注 CP: Concrete Pole

