概要
インタラクティブな操作が必要なネットワークサービスを利用する際、通信遅延などにより映像が遅れると、操作がしづらくなります。たとえば、画面に表示されるカーソル動作が遅れると、人は重たいものを操作しているかのような抵抗感を感じます。しかし、通信や符号化にかかる時間を短縮することは、理論的な限界や経済的負荷のために難しい場合も少なくありません。
本研究では、使い手である人間の潜在的な脳機能を利用することにより、通信遅延時の操作感を改善する新技術を開発しました。
特徴
- 下図に示す例では、映像の背景に操作の邪魔にならないような薄い色の特定のパターン模様を呈示しています。
- 手の動きの方向に、その模様をある速度で動かすと、映像遅延によって生じていた抵抗感が軽減されます。
- 本技術は、流れる模様で脳の潜在的な運動制御回路を刺激し、操作をする手の動きを無意識に補助することにより、この機能を実現します。
利用シーン
- 次に挙げるような、映像を見ながらインタラクティブな操作を行うネットワークサービスに、本技術を適用すると、遅延で生じる抵抗感を軽減することができます。
- ロボットの遠隔操作
- 手や指を動かして映像の中の対象を操作するようなネットワークゲーム
- リモートデスクトップのマウス操作
- リモートコンピュータを使った文字や絵の手書き入力

