仮想環境下でのリソース制御技術

技術領域
プラットホーム技術
組織名
ソフトウェアイノベーションセンタ

背景・従来課題

仮想環境下ではネットワーク・ストレージ・CPUといったコンピュータリソースを複数のユーザで共有するため、物理環境とは異なり各ユーザ・仮想サーバ毎の性能確保が難しいのが現状です。
このように複数のユーザでリソースを共有する環境では、あるユーザ・仮想サーバが共有であるネットワークやストレージのリソースを過度に利用すると、他の仮想サーバの通信帯域やストレージアクセス性能、CPU処理性能が大幅に低下することがあります。このような事象を "Noisy Neighbor問題" と言います。
多くのユーザが共有する仮想環境下で仮想サーバを快適に利用するためには、このNoisy Neighborを抑制するリソース制御が必要です。

概要

本技術では、クラウドにおいてNoisy Neighborとなった仮想サーバが大量にリソースを消費した際に、その仮想サーバの通信帯域やストレージ利用帯域・IOPSを適切に制限することで、その他の仮想サーバの性能が劣化することを抑制します。また、全体のリソースに余裕のあるときは、仮想サーバ毎のリソース制限を緩めることで多くのリソース利用を可能とする、快適なクラウドのプラットフォームを実現します。

特徴

  • Noisy Neighborによる大量リソース消費を自動的に検知・制御し、Noisy Neighborに起因するリソース利用性能低下とAP品質劣化を抑制することができる。
  • 仮想サーバの品質を確保したまま収容効率を高めることが出来るようになり、品質とコストの両立が容易になる。
  • リソース制御は全て基盤側で行うためAPの改造が不要であり、かつ基盤としてkvmやOpenStackをそのまま改造せずに利用できる。
  • リソース制御は自動的に実施されるため、運用を複雑にすることなく仮想サーバの品質確保が可能となる。

利用シーン

  • 複数のお客様が利用する仮想サーバを、同一の物理サーバ上に収容する仮想化基盤で、Noisy Neighborによるリソース利用品質劣化の予防
  • リソース利用性能の劣化、またそれに起因するAP品質の劣化が大きな問題となるAPを運用する仮想化基盤での利用
  • 断続的に大きなトラヒックやストレージアクセスの発生が予想されるAPを収容する仮想化基盤での利用