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エンジニアリング ミーティング Vol.2 エンジニアリング ミーティング Vol.2

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2020年、その先の“人と人をつなぐ技術“を考えよう

持田康弘 顔写真
持田 康弘 未来ねっと研究所
辰巳詔子 顔写真
辰己 詔子 デバイスイノベーションセンター
井本麻衣子 顔写真
井元 麻衣子 サービスイノベーション総合研究所
山田遼 顔写真
山田 遼 セキュアプラットフォーム研究所

“会う“ことに関わる技術で世界を革新的に変えたと思う通信技術は何ですか。

持田 あたかも自分の体が遠隔地に行ったような体験を与える「テレイグジスタンス」技術です。遠隔地にロボットがあって、その中にまるで自分が入るような感覚で、離れた場所からロボットを操作できる通信技術。遠隔地にある人やモノに触れることができるのが新しいと思いました。 コミュニケーション以外にも、今後は激甚災害対応などで役立つのではないでしょうか。

辰己 個人的にコミュニケーションで今一番使うのは何かな、と考えてみると、LINEとかメールとか「文字」を使った通信技術なんですよね。あらためて文字のすごさを実感します。対面とは違う情報なんですけど、それでもちゃんとその人の情報が入っていてコミュニケーションできるのが面白いなって思います。

井元 ポットを使って通信すると遠隔地にいる家族にお知らせが届くという、高齢者向けの見守りサービスが以前からありますが、そういったさりげない「つながり感」のような技術に魅力を感じます。 会うという行為を、面と向かって人と人がやるのではなくて、デバイスを介して行うことで、生々しさを減らすというか、さりげない新しいコミュニケ―ションが生まれる気がします。

山田 私はインターネット電話サービスの「Skype」ですね。親戚が海外にいるのですが、昔は電話代が高くてなかなかかけられなかった。Skypeの登場によって無料で世界中の人々とテレビ電話ができるようになりました。当時はこれ以上革新的なコミュニケーションはないんじゃないか、と感動したのを覚えています。 その後、同じようなサービスが色々と登場していますが、Skypeはいち早く展開したこと、P2P技術を利用していて情報がサーバーなどに残らないことが、安心して使えるポイントだと思います。

笑顔の持田 康弘

通信を使った“会う“ことに関わる最新技術で、これはスゴイ、と思うものは?

辰己 ベタなんですけど、「自動運転」ですね。運転ができなくなったお年寄りでも、買い物に行けたり、知り合いに会いに行けたりすれば、生活の幅がぐっと広がりますよね。技術的には10年以内に十分実現できると思うのですが、飛び出してくる人に対して誰が責任を負うのか、みんなの総意を取れないうちは公の場所で実現するのは難しそうです。

井元 私は「ドローン」がスゴイと思います。宅配サービスでの利用など、試験レベルではすでに色々な地域で行われていますよね。近い将来、割と現実的になってくるのかな、と期待をしています。

持田 最近「VR(バーチャルリアリティー)」技術の盛り上がりを感じます。遠隔地の映像を360度、ヘッドマウントディスプレイで見られるとか。

辰己 以前の「R&Dフォーラム」で、自分が見ているところだけ解像度を上げるという技術がデモされていましたね。

井元 目が高解像度で見える範囲ってすごい狭くて、周りは何となく見えているけどボケている状態なので、人の体験に合った技術といえそうです。

山田 私も「 VR(バーチャルリアリティー)」ですね。今まで声とか写真とか、実体験のほんの一部しか切り取っていないのが、VRとなると、空間自体を切り取っている感じがします。 あと、映像や音以外に、触覚だったり味覚だったりも加わってくるとさらに面白くなると思います。

微笑む持田 康弘・辰巳 詔子

2020年に人と人をつなぐ新しいコミュニケーションを行うとしたら?

山田 せっかく日本に色んな国の人が来るので、もっとフレンドリーにコミュニケーションを取りたい!そのためには、リアルタイムで自動翻訳してくれるような技術があるといいなって思います。

持田 文章としては成り立っていなくても、単語レベルで翻訳されるだけで助かりますよね。

井元 私は今「Kirari!」という技術の開発を担当しているのですが、これは、競技会場などの空間の情報を別の場所でリアルに再現するという技術で、2020年に実現すれば、新しいコミュニケーションが行えると思います。例えば比較的コートの狭い競技で、フィールド全体を再現することを目指しています。

辰己 一回だけ野球を生で見に行ったことがあるんですが、テレビだと打率とか色んな情報がリアルタイムで表示されて、正直、テレビで見たほうが分かりやすいなと思いました。あと演奏会で隣の人がうるさいとか、そういった情報を排除できるのが遠隔で見られる良さかなとも思ったり。

山田 スタジアムに実際に行って、モバイル端末でデータを見ながら楽しむといった楽しみ方もありますよね。冷静に考えるとスタジアムって決して見やすくない。雰囲気だと思うんですよね。よく分からないけどハイタッチしちゃったり 笑

持田 野球好きの先輩は、ニコ生で野球を見るのが好きだと言っていました。スタジアムでの体験と同じように、実況やコメントで盛り上がる雰囲気を仲間と共有するという楽しさがあるんだと思います。

辰己 人によって楽しみ方は違うし、求める情報も違う。東京2020オリンピック・パラリンピックでは通信技術によって、今よりさらに色々な人が楽しめる情報を提示できるといいですね。

微笑む山田 遼・井本 麻衣子

2020年以降に向けて、
人と人をつなぐ技術の未来や技術者としての夢を教えてください。

山田 サイバーの空間に入りたい!そして、その中でコミュニケーションが取れたら面白いと思っています。私は暗号技術を世の中に役立たせるための研究を行っているので、例えばサイバーの空間でアバターを用意したときに、それが本当にユーザー本人であることを担保する。そういった分野には貢献できると思います。

井元 通信とか技術の未来は、映画やテレビなどで先に夢が語られているところがすごくあると思っていて、そういったシーンをいかに再現するかが1つの目標というか夢になっています。 ただ、遠隔地にいる人の映像を3Dで表示すればコミュニケーションしているように感じるのかというとたぶんそうではない。人が一緒の部屋にいる感覚、そういったものまでうまく伝えられるようになれば、全く違う世界が生まれるんじゃないかと期待しています。

辰己 みんなが持っているけど、意外と親和性のない技術ってたくさんあると思うんです。例えば、私の両親はスマートフォンを持ってはいるんですが、アプリのダウンロードとかはたぶんできない。いっぽうで、ロボット掃除機とはすごい仲良しで、よく話しかけているんです 笑 人が直感的に使える技術を増やしていける技術者になりたい。アプローチの仕方だったり、技術そのものだったり、どちらもあるのですが、通信でできることをもっといろんな人の便利さや楽しさに変えられればと思っています。

持田 私は遠隔コラボレーションの研究をしているのですが、この座談会を通して仕事をするうえで本当に必要な、それこそつながり感のような本質的な部分だけを抜き出して、特別な機材や環境がなくてもコラボレーションできるシステムが実現できれば、と思いました。 さらに、究極的にはそのシステムを使ったほうがよりスピードや完成度が上がる、例えば隣に座っている人と打ち合わせをするときでも役立つ。そういったシステムを目指していきたいです。

さまざまな意見が飛び交った今回の座談会。
技術者たちのリアルな声によって、
人と人をつなぐ手段にはさまざまな方法があること、
人によって求める情報やその形が異なることなどが、
あらためて明らかになりました。
彼らの柔らかい発想が将来、
新たなコミュニケーションの形を生み出してくれるに違いありません。

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