
国際金融市場の混乱に端を発した経済危機が世界中に波及し、日本経済においても輸出や生産が大幅に減少して企業収益や雇用情勢も厳しさを増すなど、景気の悪化は深刻なものとなっております。昨今ようやく底打ち感も出てきたものの、本格的な回復にはまだ時間がかかるものと思われます。
環境面では、北海道・洞爺湖サミットにおいて、気候変動枠組条約(UNFCCC)の全締約国の間で、温室効果ガス排出量半減という長期目標が共有されるなど、企業としてよりいっそうの社会的責任を果たすことが求められています。
一方で、情報通信分野においては、ネットワークのIP(注1) 化、ブロードバンド化を背景に、固定通信市場・移動通信市場ともにサービスの多様化・高度化、ならびに融合が進むなど、大きな変化が続いています。
このようななか、NTTグループは、2008年5月に発表した新たな中期経営戦略「サービス創造グループを目指して」に基づき、高品質で経済性・信頼性に優れた新たなIPネットワークを構築し、それらを活用したお客さま志向のブロードバンド・ユビキタス(注2)サービスの創造・本格展開を図っていきます。さらに、こうしたIP系サービスに加え、ソリューションビジネス、エネルギー・環境などの新分野ビジネスなどを中心とする事業構造への改革を推進していきます。
また、環境の取り組みとして、「つなぐ。それは、ECO」の合言葉のもと、2つの観点からCO2排出量の削減に取り組んでいます。1つは事業活動におけるCO2排出量削減です。従来よりオフィスや通信設備の電力削減への取り組みなどを進めてきておりますが、2008年5月にはさらなる温暖化対策として「グリーンNTT」を発表し、グループ一丸となって太陽光発電を中心とした自然エネルギー利用の拡大・推進に取り組んでいます。もう1つはICT(情報通信 技術)による社会全体のCO2排出量削減です。その普及・ 拡大により、個人のライフスタイルや企業のビジネスモデル変革に大きく寄与するとともに、人やモノの移動の削減や業務の効率化などを通じて地球温暖化問題の解決に大きく貢献していきます。
人と社会と地球がつながる安心・安全で豊かな社会の実現に向け、ICTは地球環境問題や人口減少・少子高齢 化などさまざまな社会的課題を解決する手段としても大きな期待が寄せられています。NTTグループは、今後もさまざまな分野の企業の皆さまと協業しながら、最高のサービスと信頼を提供していく考えです。
今回の「NTTグループCSR報告書2009」の発行にあたり、幅広いステークホルダーの皆さまにNTTグループへの理解をよりいっそう深めていただけるよう、掲載内容の充実に努めてまいりました。今後もさらに、皆さまとのコミュニケーションを大切にしていきたいと考えておりますので、引き続き、皆さまから忌憚のないご意見やご助言を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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