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光パケットルータ
大容量データ通信サービスの急成長にともない、ネットワークのトラフィック量が増加を続けるなか、パケットデータの転送処理時に生じる遅延とともに、ルータなど通信装置の消費電力増加が大きな課題となっています。
NTTフォトニクス研究所では、光の高速性と電気の機能性を融合した光パケットルータの実現により、消費電力と遅延時間の大幅な低減をめざしています。
現在の電気ルータでは、全ての光パケットを電気に変換して処理する必要がありました。これに対し、光パケットルータでは光電気変換を最小限に削減できるため、消費電力と遅延の大幅な低減が可能となることから、光パケットスイッチング技術を駆使した低消費電力かつ大容量なメトロネットワークの実現に寄与すると期待されています。
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通信トラヒックの増大に対応するために、現在主流となっている1Gbpsの速度の光アクセスシステム(GE-PON)の10倍高速な通信が可能な10Gbpsの次世代光アクセスシステム(10G-EPON)の研究開発が進められています。
NTTマイクロシステムインテグレーション研究所では、この次世代光アクセスシステムの局側装置(OLT)とお客さま宅側装置(ONU)に求められる機能をそれぞれワンチップ化したLSIのチップセットを、世界に先駆けて開発しました。
このLSIの開発にあたっては、通信速度を現在の10倍に高めると同時に、消費電力の増加を抑えることが重要な課題でした。そこで、お客さまがネットワーク機器を利用していない間はLSIの大部分の動作を自動的に停止し、利用時には瞬時に起動することで、お客さまの使い勝手を犠牲にすることなしに、LSIの電力削減を実現する機能を搭載しました。
同時に、OLT用のLSIは現在のGE-PON(1Gbps)と次世代の10G-EPON(10Gbps)の、双方のONUと同時に通信することを可能としました。これにより、現在使用中のネットワーク機器・装置類から将来のネットワーク機器・装置類にスムーズに移行することができるようになります。現在のサービスを引き続きご利用されるお客さまは、それまでお使いの通信装置をそのまま使用することができますので、ハードウェアの更改という面でも、環境にやさしいシステム構成が可能になります。
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近年、ネットワーク技術の急激な進化・普及にともなって、パソコンなどの情報通信機器だけでなく、家電やAV機器、住宅設備、センサ類など、さまざまな機器がネットワークに接続されつつあります。しかし、これらを接続するための規格に互換性がないため、ネットワークに接続する機器が増えるたびに、新しいネットワーク環境を用意する必要が生じています。そこで現在、ネットワーク機器を相互に接続し、連携制御を可能にする標準仕様「OSGi」の技術検討が進められています。
NTTサイバーソリューション研究所では、このOSGiをもとに、家庭内のさまざまな機器をネットワークと接続させる汎用的なサービス・プラットフォーム「OSAP(OSGi Service Aggregation Platform)」の研究に取り組んでいます。
OSAPとは、ネットワークに接続されたあらゆる機器を活用するために必要なアプリケーションやサービスを一元的に配布するものです。接続装置を集約することで、家庭やオフィスにおけるネットワーク環境のシンプル化と省スペース化・省エネルギー化を促進する技術として期待を集めています。
2010年度は、多種多様なホームICTサービスが提供可能なプラットフォームを実現する「ホームICT基盤システムSTEP1.5」を完成させました。本プラットフォームを利用した商用サービスは、NTT東日本、NTT西日本により2011年8月から開始されています。
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環境意識の高まりを背景に、普及が進む光アクセスネットワークに対しても、消費電力量の削減が求められています。なかでも重要と考えられるのが、各家庭に配置されるONU(Optical Network Unit:光回線終端装置)の消費電力削減です。
ONUは、台数が多いため、ネットワーク全体に占める電力消費の割合が大きく、ある試算では50%を超えるといわれています。このため、チップの集積化や部品点数の削減による消費電力削減の取り組みが進められています。そうしたハード設計の面からの対策に加えて、方式の面からの対策として注目されているのが、NTTアクセスサービスシステム研究所が取り組む「適応省電力技術」による省電力化です。
この技術は、各家庭のONUと、電話局側の通信装置(OLT:Optical Line Terminal)間との通信状態に応じて、電力消費量を制御するものです。例えば、お客さまがサービスを利用していない間は、省電力(スリープ)状態となって電力消費量を最小限に抑えます。また、ユーザーの利用状況に応じ、OLT-ONU間の通信速度を変更して省電力化を図ります。
本分はここまでです。CSRのサブコンテンツです。