

「NTTグループ環境貢献ビジョン」の策定
NTTグループは、ICTサービスの提供によって社会全体の環境負荷の低減に貢献する活動の指針として、2006年5月に「NTTグループ環境貢献ビジョン」(以下、「環境貢献ビジョン」)を策定しました。
NTTグループは、これまで環境活動の基本コンセプトである「NTTグループ・エコロジー・プログラム21」にもとづいて、事業分野での環境負荷の低減と環境技術の開発による社会全体の環境負荷低減への貢献を目指して環境保護活動を推進してきました。
「環境貢献ビジョン」は、ICTサービスの提供によってお客さまと社会全体の環境負荷低減に貢献する基本的な考え方と、2010年のCO2削減量の指標値、削減を実現するための活動内容を定めています。
「環境貢献ビジョン」実現のために
「環境貢献ビジョン」は、自社の事業活動が地球に与える環境負荷を低減したり、植林や環境教育などの社会活動によって環境保護に貢献することに加え、ICTサービスの提供と拡大という事業活動そのもので、地球環境保護に貢献するNTTグループの宣言です。
より便利で豊かなライフスタイルを実現するブロードバンド・ユビキタスサービスの普及により、2010年にCO2削減量1,000万トンという環境貢献ビジョンの指標実現を目指します。
環境的側面からのICTサービス普及活動実例
NTT西日本 - 中国
事業を通して環境貢献ができないか
「『紙・ゴミ・電気』の削減にはこれまでも取り組んできたが、いずれ限界になる」「自分たちの事業を通して環境負荷を低減することはできないのだろうか?」。2002年春、ISO14001の取得を前に、NTT西日本―中国(当時NTT西日本 広島支店)では、環境貢献への取り組みをめぐって熱い議論が繰り返されていました。
「ICTサービスには環境負荷低減効果があると思っていましたが、その効果を具体的に示すことができず、説得材料に乏しい状況でした」(NTT西日本―中国 森脇博文)。
転機はNTTグループ会社環境担当者勉強会
2003年1月にNTTグループ会社環境担当者勉強会が開催され、転機が訪れました。NTT情報流通基盤総合研究所から「ICTサービスにおける環境負荷低減効果の数値化・定量化を実現」との報告があったのです。お客さまに具体的な環境負荷低減効果を示すことができると判断したNTT西日本―中国では、研究所と共同で効果の算出に取り組みました。そこで最初の提案先として浮上したのが、(株)中国放送さまです。(株)中国放送さまは、当時、放送の完全デジタル化に向けて、新しいデジタル放送機器の導入を控えていました。

Bフレッツを活用したTV中継システムを提案
従来のTV中継では、現場に派遣した中継車から発信したマイクロ波を、中継局経由で放送局に送っていました。NTT西日本―中国では、マイクロ波に代えてBフレッツを使ったデジタルTV中継システムを提案しました。
Bフレッツを使った映像伝送を商業放送に対応させるため、NTT西日本―中国の技術担当はメーカーや(株)中国放送さまの協力を得て、機器の開発と実証実験を進めました。一方、研究所では、本システムの環境負荷低減効果の算出を行いました。「本システムのCO2排出量は、従来より70%削減されると試算され、非常に高い環境負荷低減効果を示すことがわかりました」(NTT情報流通基盤総合研究所 環境経営推進プロジェクト 主幹研究員 澤田孝)。


今後もICTの普及で環境負荷を低減
いまでは本システムは、広島駅や広島カープ球団のキャンプ地、高速道路、ゴルフ場などの定点カメラだけでなく、現場中継などにも使用されており、マイクロ波を利用した従来のTV中継より、はるかにスピーディで臨機応変、そして環境にやさしい中継が可能になっています。
今回の取り組みは、地方局として初めてISO14001を取得するなど、環境活動に積極的な(株)中国放送さまとNTT西日本−中国との協力により実現しました。
「NTT西日本−中国では、今後もさまざまなソリューションの環境負荷低減効果を算出し、自治体などに向けて提案していくことを検討しています」(NTT西日本−中国 企画部事業推進担当課長 大森浩史)。

自社の事業で環境に貢献していきたい

研究所の技術や(株)中国放送さまでの実績により、ICTサービスが環境負荷低減に有益だという私たちの考えが証明できたことが、何よりうれしいです。この取り組みは、ISO14001の2004年改訂要項の1つ「有益な環境側面の抽出」という理念を先取りしたものだと自負しています。特別なことではなく、自社の事業・サービスに立ち返り、そこで環境に対して貢献していく。今後も、環境関連においてNTTグループの牽引役になれればと考えています。










