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地上デジタル放送IP再送信 フィールドトライアルへのご招待(2)
地上デジタルへの放送完全移行は2011年7月。全国普及を図る総務省が推進するプロジェクトに、次世代の情報通信インフラとして、NGNは積極的に貢献していきます。難視聴エリアにも安定したデジタル放送を提供するために
現在の地上アナログ放送は、2011年7月24日までに終了し、すべての地域で地上デジタル放送に移行することになっています。総務省は、電波が届きにくい地域(難視聴地域)に安定した地上デジタル放送を提供する方法として、あるいは、視聴形態の選択肢拡大のため、2008年にハイビジョン品質での地上デジタル放送のIP再送信を実現する方針を打ち出しています。地上デジタル放送IP再送信は、総務省の2008年度実証実験「地上デジタル放送の公共分野における利活用に関する調査研究」をNTTコミュニケーションズが受託し、NGNフィールドトライアルとして実施しているものです。 このIP再送信では、地上デジタル放送の標準的な映像符号化方式*である「MPEG-2」をIP配信センターで受信し、次世代の映像符号化方式として注目される圧縮効率に優れた「H.264」にリアルタイムで変換します。そしてIPマルチキャスト*方式を用いてNGNを通じて配信され、受信機能を内蔵したIPTVで映像およびデータ放送を表示します。
なお、IP再送信によるデジタル放送の映像は、画質のほか、音声やデータ放送などもすべてもとの放送のものと同一であることが求められ、現在、地上デジタル放送補完再送信審査会*で、これらの同一性を確認する審査が進められています。
地上デジタル放送をIP化して再送信することはインターネット経由でも可能ですが、ハイビジョン映像を伝送するのに十分な帯域が確保できなかったり、放送地域外からのアクセスの恐れがある、などの問題があります。
しかし、NGNは優先制御機能と配信地域を限定したIPマルチキャスト機能をもつため、そのような問題を解決可能であり、IP再送信に適したネットワークといえます。地上デジタル放送IP再送信の取り組みが進むことで、難視聴地域での地上デジタル放送の受信も可能になり、デジタルディバイド*解消への貢献も期待できます。
地上デジタル放送IP再送信・実験環境

開発にかかわった社員の声
大きな挑戦でした
松岡「私たちは放送局やTVメーカーと連携し地上デジタル放送IP再送信の標準的な技術方式を策定しています。前例のないプロジェクトでさまざまな課題を克服しIP再送信の実現に至ったのは、NGN推進にかかわる関連部門・NTTグループ各社の協力や、NTT研究所の技術力による大きな成果と考えています」足立「権利者団体や放送局、TVメーカーなど多くの方々がかかわっているなか、短期間で技術方式を決めるため、膨大な作業を行う必要がありました。商用化に向けて、制度面での調整も含めた整理を進めていく必要があります」
山口「私は技術を担当しています。地上デジタル放送と同等品質の映像や映像表示の同時性など、放送局からの厳しい要求条件を満たす必要がありました。研究所で培ってきた映像符号化技術や映像伝送技術で、この難題を克服してきました。画質向上やコスト削減が今後の課題です」
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