![]()
遠隔病理診断支援システム フィールドトライアルへのご招待(3)
正確でリアルタイムな状況分析が要求される遠隔医療分野。 NGNは安心・安全で高精細な画像通信を可能にすることで遠隔医療をサポートします。手術中の診断が安定した高精細な画像通信で可能に
病理診断とは、患者から採取した病変の組織や細胞を顕微鏡などで診断することをいいます。病理診断を専門とする医師が病理診断医(以下病理医)で、病気の種類を最終的に見極める役目を担っています。病理診断が手術中に迅速に可能であれば、患者にとって大きな負担の軽減につながります。しかし、病理医は全国に2,000人弱しかおらず、慢性的に不足しています。病理医のいない病院は病理医の派遣を受けるか、専門機関へ検査を依頼する方法を取っているのが現状です。そこで、ネットワークを通じて遠隔から病理診断を可能とするシステムが“遠隔病理診断支援システム”です。遠隔医療の分野では、患者情報を扱っていること、診断時には情報の欠落に敏感であること、高品質な医療画像を扱っていることなどから、安心・安全で高品質なネットワークであるNGNでのフィールドトライアルが開始されました。フィールドトライアルでの遠隔病理診断支援システムの特徴は、高品質な医療画像の帯域が確保されるため、情報の欠落がなく利用できること、遠隔からの顕微鏡操作は低遅延特性により目前の操作とほぼ変わらず可能なこと、患者情報のセキュリティを高めることが可能なことなどがあります。これは、NGNの特徴であるQoS制御と回線ごとの発信者IDチェックの機能により実現可能です。
遠隔病理診断支援システムの具体的利用シーンとして想定されるのは、手術中に遠隔から病理診断を行う“術中迅速診断”のケースです。病理医がいない病院では、病理検査のための開腹手術と、病理診断結果を受けての再手術が必要な状況にあります。最初の開腹手術と同時に病理診断を行い、1回の手術で済むことは、患者にとっての大きな負担の軽減につながります。遠隔病理診断支援システムを利用することで、病理医のいない病院でもリアルタイムに病理診断が進み、患者の負担を軽減することが期待できます。 NGNの特徴を利用することで、医療分野において重要な「安心・安全」の考え方から、地域医療連携や在宅診断などの遠隔医療での活用や、さらに遠隔病理診断以外の医療分野での活用も期待できます。
開発にかかわった社員の声
![]() |
NGNは医療分野での活用が望めます医療現場では医師と患者が顔を向き合わせることが基本です。医師は患部だけでなく、患者の顔色や表情からも健康状態を読み取るのです。これは、遠隔医療でも同じです。つまり、画像でのコミュニケーションが重要なのです。安心・安全で高品質なネットワークを実現するNGNは、とくに遠隔医療の分野での親和性が高いと思います。今回の遠隔病理診断支援システムもNTT東日本関東病院から実用レベルでの有効性について高い評価を受けました。高齢化社会が進む日本では医師不足や医療費の削減など、さまざまな課題があります。遠隔医療の発展は、これらの課題克服のためにも欠かせません。NGNは遠隔病理診断支援システム以外でも、地域医療での在宅診断、電子カルテの集約などさまざまな応用が考えられます。これからも遠隔医療の発展の一助になればと考え、フィールドトライアルを推進していきます。 |
![]()


