

今年も「NTT R&Dフォーラム2013」に行ってきました!
今年のR&Dフォーラムは、2月14日(木)・15日(金)の2日間で、場所はおなじみのNTT武蔵野研究開発センタ。今年も最新技術が満載だったR&Dフォーラム2013の様子をレポートします。

今年の会場は、「バリューサービスのイノベーション」、「ネットワークのイノベーション」、「新分野開拓のイノベーション」という3つのエリアに分けて展示されていました。どれも面白い研究ばかりだったんだけど、全部はお伝えできないので特に印象に残った研究をピックアップしてご紹介します!
最初のエリアはバリューサービスのイノベーション。バリューサービス?イノベーション? いきなり難しそうな名前だけど、入口にあるボードの説明を読むと、「これからの生活をより便利で豊かにするクラウドサービスと、安心安全なサービス提供のための基盤技術」のことなんですって。なるほど!

普通のネットワークはハードウェア機器でコントロールされているんだけど、このRyuは、ソフトウェアでコントロールして、変幻自在のネットワークを作るための技術だそうです。ちなみに、Ryuという名前は、ネットワークの中をデータが「流れる」ところからの「流」と、ネットワークを川に見立てて、川の神とされている「龍」から来てるんですって!

ログを時間の並びで分析して長い期間にわたって行われている攻撃を検出したり、Twitterやニュース記事からもセキュリティ情報を抽出したりできる技術なんだそうです。
攻撃を受けた複数のパソコンがアクセスしている同じサイトを見つけるデモを見せてもらったんだけど、画面がSF映画みたいでカッコ良かったです!

1つのWebコンテンツからデバイスごとに違う表示をさせようとすると、Webコンテンツを作る際にあらかじめ準備をしておかないといけないんですって。
でも、この技術なら、あらかじめ準備をしておかなくても、同じWebコンテンツから違う表示ができるようになるんだそうです。展示では、同じWebコンテンツから英語の字幕を出すデバイスと日本語の字幕を出すデバイスとに分けるデモを見せてもらいました。驚きです!

雑音があるところでも、ちゃんと声を聞き取って認識してくれる技術だそうです。
展示では、料理をしているときに、スマートフォンに声で指示をしてレシピを検索するデモが行われていました。料理中は手がぬれているから、声で検索できるのは便利ですねー。
私の「火傷しちゃった」という声もちゃんと認識されましたよ!

動画はとてもデータ量が大きくなるので、通信で利用するには圧縮が必要なんです。
今、主流になっているのが「H.264/AVC」という名前の国際標準規格なんだけど、それよりも新しい次世代の圧縮方式として登場したのが「HEVC」という名前の国際標準規格なんですって。なんと、H.264/AVCと同じ画質なら、半分のデータ量で済むんだとか!
デモで見せてもらったキレイな画面が、写真ではお伝えできないのが残念です。

ビッグデータという、大きくていろいろな属性のある複雑なデータをうまく分析すると、それまでは見えなかった関係が見えてくるんだとか。
たとえば、Twitterのまとめ記事(Togetter)のデータを分析して、その中にある話題と詳しい人を組み合わせたグループ(クラスタって言うんですって)を見つけられるんですって。
私のつぶやきも分析されてるのかしら?

次のエリアは、ネットワークのイノベーション。こちらも入口の説明を読むと、「あらゆるものを「つなぐ」情報ネットワーク社会基盤の発展に貢献するため、“簡単に”、“賢く”、“つながり続ける”ネットワークを実現する技術」なんだそうです。興味津々です。

最近のネットワークはどんどん大規模で複雑になっているので、トラブルが起こってもどこが原因なのか突き止めるのはなかなか難しいんだとか。
でも、この技術なら、ネットワークから集めた情報を3D表示や時間順に表示できるので、ネットワーク構成や障害状況を一目で把握できるんですって。こちらの画面もずっと見ていたくなるくらい、カッコイイですねー。

「つくばフォーラム2012」の潜入レポートでもお伝えさせてもらった、アプリケーションでの操作を記録して処理の自動化を行う技術です。
今回は、CSVデータからの読み込みだけじゃなく、帳票形式のデータからの自動処理も行えるようになった最新バージョンを見せてもらいました。
メージキャラクターの「おにぎりくん」とも再会できて感激!
でも、おにぎりくん、ちょっと別人のようにカッコ良くなった気が……。

世界で初めて光ファイバ1本あたりで1ペタビット/秒という超大容量の光伝送を実現する技術なんだそうです。1ペタビットと/秒と言われてもピンときませんでしたが、2時間の映画5,000本分のデータ量を1秒で送れるんだとか……。凄すぎて絶句です……。

固定(FTTH)、移動(3G/LTE)、無線。最近は、ネットワークのアクセス方法にはいろいろありますよね。
でも、有害サイトフィルタリングみたいなサービスは、アクセス方法が変わると、それぞれで設定が必要になってしまって不便だったりします。でも、この技術を利用すれば、携帯電話で利用されているSIMを利用して、どのアクセス方法でも同じサービスが受けられるようになるんだそうです。便利ですねー。

家の中にはたくさん家電機器がありますよね。でも、どれがどれだけ電力を消費しているのかを調べるためには、それぞれにセンサを取り付けないといけないので、結構大変です。
でも、この技術は分電盤に1つだけセンサを設置すれば、波形の特長の違いとかでどの家電機器がどれくらい電力を消費しているのか調べることができるんです!
分電盤への取り付けもコードを挟むだけで簡単だし、これは早速私の部屋で使ってみたいー。

最後のエリアが新分野開拓のイノベーション。入口のボードの説明には、「情報通信に革新をもたらす世界最先端のデバイス技術、物質科学、情報科学」とありました。未来をのぞけるような予感でワクワク。

心電図なんかを調べるときは身体にクリームを塗ってから、パッド状の電極を貼り付けますよね。でも、この技術なら、電極が繊維状、布状になっているので、生体に直接接続できるんです!
これなら、かぶれたり、邪魔になったりせずに身体の状態を長い間調べられますね。
それにスポーツのデータ計測にも利用できそう。会場には、Tシャツの裏地に貼り付けられたものが飾られていました。この薄さなら気にならないですね。

青色発光ダイオード(LED)に使用されている「GaN系半導体薄膜素子」という部分を簡単に剥がせる技術なんだそうです。名前が難しいんですが、剥がしたものは超薄型LEDや紫外線で発電する太陽電池などに利用できるんですって。私も剥がしてみたーい。

今年もありました、NTT技術史料館からの展示が。今年の展示は、13日にオープンした新コーナー「インターネットの技術」と国立科学博物館に登録されたD10形自動交換機の紹介です。新コーナー「インターネットの技術」は、誕生から現在に至るまでのインターネットの発展を豊富な史料とともに紹介しているんですって。日本最古のCISCOのルーターなどが展示してあるそうです。とっても面白そうなので、いつか「NTT技術史料館」も潜入レポートできるといいなー。


というわけで、あっという間の潜入でした。
私のトンチンカンな質問にも丁寧に説明してくれて、研究員の皆さん、ありがとうございました。研究にかける熱い情熱が伝わってきました。
また来年もステキな研究を見せてくださいね!