
NTTグループは昨年5月に、新たな中期経営戦略「サービス創造グループを目指して」を策定し、2011年3月期を目途に、フルIPネットワークの基盤を構築するとともに、これらを活用したブロードバンド・ユビキタスサービスの本格展開を進めていくことを発表いたしました。
新ビジネス推進室長であり、またNTTグループの事業戦略を統括する鵜浦博夫副社長に、中期経営戦略に基づく事業展開、特にNGNを活用したサービスの開発・事業化やグローバルビジネスについて聞きました。
中期経営戦略に基づく今後の事業のあり方について教えてください。
NTTグループは、引き続き、お客様志向で、フルIPネットワークの基盤を活用したブロードバンド・ユビキタスサービスを創造、展開してまいります。具体的には、1.NGN・3Gなどのネットワークサービスの拡充と上位レイヤビジネスの拡大、2.法人のお客様に向けたソリューションビジネスの拡大、3.環境・エネルギーや不動産に加え、研究開発成果の活用による新分野ビジネスの推進、4.グループの総合力を活かしたグローバルビジネスの展開、この4つの事業領域の拡大による成長戦略を進め、IP系やソリューションを軸とする事業構造への転換を推進してまいります。
中でも上位レイヤビジネスが話題になっていますが、今後どのように進められますか。
上位レイヤビジネスについては、サービスをご提供する基盤である光アクセス・NGNの整備が着実に進んでおり、様々なパートナー企業との協業・連携も含めた形で、サービスの創造をさらに推進していきたいと考えております。
具体的には、「次世代サービス共創フォーラム」の活動などにより、ご家庭向けサービスとしては、Web上で研修を受けられるeラーニングなど、ビジネス向けサービスとしては、ネットワークを経由してソフトウェアを提供するSaaS/クラウドなどのNGNアプリケーションの開発や新ビジネスの創出に取り組んでいきたいと考えております。

上位レイヤビジネスの1つとしてeラーニングのお話がありましたが、具体的な取り組みを教えてください。
eラーニングは、今後の成長が期待される分野であり、ブロードバンドサービスを活用して、従来にない「リッチで・自由な・楽しい」学びを提供していきたいと考えています。その実現に向け、新たにネット教育サービス会社の設立を予定しており、この新会社とアプリケーションなどで連携することを目的に、2009年7月に約50万人の会員を擁する教育サイト「smart.fm」を運営するセレゴ・ジャパン株式会社と業務・資本提携いたしました。
これは、次世代サービス共創フォーラムなどを通じた、パートナー企業との取り組み成果の1つです。今後も、必要に応じて、NTTインベストメント・パートナーズを通じた出資により、業務・資本両面で提携関係をより強固なものとし、新規サービスの開発・事業化を積極的に推進してまいります。

今後のグローバルビジネスについて教えてください。
グローバルビジネスについては、顧客基盤やサービス提供力を強化すべく、様々な取り組みを行っております。例えば、グローバルデータセンタについては、香港における事業者買収なども含め、海外30都市程度への拠点拡大を進めてまいります。今後は、設備・回線・運用において高い品質基準を満たすプレミアムデータセンタを、アジア主要都市から欧米主要都市へと展開してまいります。
また、欧米で買収したRevere社、itelligence社、Cirquent社などのSI事業者とのグループ連携を強め、グローバルに広がるお客様ニーズへの対応力を高めてまいります。
