平素は、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。ここに「NTTis・・・2009夏号」をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
2009年3月期は、昨年5月に策定した新たな中期経営戦略「サービス創造グループを目指して」に基づき、ブロードバンド・ユビキタスサービスの拡大に取り組みました。
具体的な取り組みといたしましては、固定通信市場では、昨年3月に商用サービスを開始した次世代ネットワーク(NGN)の提供エリアの拡大を行うとともに、映像サービスなどのNGNの特長を活かしたサービスの拡充に努めました。これらの結果、「フレッツ光」の契約数は1,113万契約となりました。移動通信市場では、お客様の価値観やライフスタイルに合った携帯電話をお選びいただける新たな端末シリーズの展開や、お客様の生活を支援する新サービスの提供などに取り組むとともに、ネットワーク品質の向上などについてお客様視点での見直しを実施し、お客様満足度の向上に努めることで、携帯電話契約数は5,460万契約、そのうち第三世代移動通信サービス「FOMA」の契約数は約9割を占める4,904万契約となりました。
また、法人のお客様向けのサービスでは、システムの導入・運用におけるお客様の負担を軽減するSaaSについてパートナーとの協業を推進するとともに、SaaS基盤の開発や各種サービスの提供に努めました。
営業利益については、年度後半から景気悪化の影響が様々な形で現れたものの、グループ各社における費用削減の取り組みにより、利益への影響を最小限に食い止めた結果、1兆1,098億円(対前期1,949億円減益、前期にあった厚生年金基金代行返上益などの特殊要素1,599億円の影響を除くと、実質350億円の減益)となりました。
厳しい事業環境のなか、NTTグループは、引き続き、新たな中期経営戦略に基づき、お客様志向で、フルIPネットワークの基盤を活用したブロードバンド・ユビキタスサービスを創造、展開してまいります。具体的には、1.NGN・3Gなどのネットワークサービスの拡充と上位レイヤビジネスの拡大、2.法人のお客様に向けたソリューションビジネスの拡大、3.環境・エネルギーや不動産に加え、研究開発成果の活用による新分野ビジネスの推進、4.グループの総合力を活かしたグローバルビジネスの展開、この4つの事業領域の拡大による成長戦略を進め、IP系やソリューションを軸とする事業構造への転換を推進してまいります。
これらを通じ、ブロードバンド・ユビキタスサービスの提供による豊かなコミュニケーション環境の創造、企業活動の効率化、新たなビジネス機会の創出に取り組み、さらには少子高齢化や環境問題などの様々な社会的課題の解決に貢献し、グループの企業価値増大に努めてまいる所存です。
当社では、中長期的に企業価値を高めるとともに、株主の皆様に利益を還元していくことを重要な経営課題の一つとして位置づけており、配当金につきましては、安定性・継続性に配意しつつ、業績動向、財務状況および配当性向などを総合的に勘案して決定することといたしております。
2009年3月期の年間配当金は、2009年1月4日に実施した株式分割(1株を100株に分割)後の1株当たり110円(対前期20円増額)とさせていただいたところですが、2010年3月期の年間配当金は1株当たり120円(対前期10円増額)とし、中間期より実施させていただく予定です。
株主の皆様におかれましては、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2009年6月
