NTTアニュアルレポート 2012 page 76/142
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074NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATIONIP化やブロードバンド化、ユビキタス化などの市場の変化に伴う新規分野の成長や既存分野からのマイグレーションが、想定通り進展しない可能性があります。日本の情報....
074NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATIONIP化やブロードバンド化、ユビキタス化などの市場の変化に伴う新規分野の成長や既存分野からのマイグレーションが、想定通り進展しない可能性があります。日本の情報通信市場は、ブロードバンド化やユビキタス化の急速な進展に伴い、固定通信分野では、光ブロードバンドサービスの拡大と、それに伴う既存固定電話から光IP電話への移行が進んでおり、移動通信分野では、サービスや端末が多様化もしくは高度化しております。また、IP化に伴う固定通信と移動通信、通信と放送などのサービスの融合の進展、あるいはICT(情報通信技術)を利活用した様々な新事業の創出など、大きな変化と発展が続いています。今後は、ブロードバンド化の更なる進展によってコンテンツ・アプリケーションの流通が増大し、事業展開上、コンテンツ・アプリケーションレイヤの重要性が増していくと見られています。NTTグループは、「フレッツ光」上で配信されるIPTVサービス「ひかりTV」に関しては、テレビでの視聴に加え、スマートフォンやタブレット端末でもビデオ作品を視聴できるサービスを開始しました。また、今後拡大が見込まれるクラウドサービスについては、「BizCITY(ビズシティ)」や「BizXaaS(ビズエクサース)」などのサービスメニューを充実し、お客様システムの構築・提供を推進するとともに、WEBメールやスケジュールなどの機能を提供する「モバイルグループウェア」など、スマートフォンやパソコンなどから端末の違いを意識せずに利用することができるサービスを開始しました。さらにインターネットを低廉な基本料金で始められる二段階定額サービス「フレッツ光ライト」などの提供を開始し、ブロードバンドユーザの裾野拡大を図るとともに、他企業との協業にも取り組み、光サービスの更なる普及拡大に努めました。しかし、企業の投資意欲及び消費者の購買意欲の減退や、映像配信サービスをはじめとした光サービスの需要を喚起するものと期待しているサービスが想定ほど普及しないことにより、光サービス市場が期待するほど拡大しない場合、光サービスの料金値下げが想定以上に進展する場合、ブロードバンド・ユビキタスサービス提供に向けたビジネスモデルやネットワークの構築・技術の開発等の課題が解決できない場合、医療、教育、行政等の公的分野におけるICT利活用が想定ほど進展しない場合、収益が想定通り拡大しない可能性があります。IP電話については、従来の固定電話において使用していた電話番号をそのまま使える光IP電話等の利用が法人市場、一般家庭市場ともに拡大しました。NTTグループにおいても光アクセスならではの高品質なIP電話「ひかり電話」をはじめとしたIP電話の普及を図っておりますが、それは結果的に固定電話の収益性悪化の一因ともなると想定されます。このような固定電話への影響は、光サービスやブロードバンド・ユビキタスサービスによる収益の拡大やIP化に伴うコスト削減によりカバーできるものと想定しておりますが、前述のように光サービスやブロードバンド・ユビキタスサービスによる収益が想定通り拡大しない場合、既存網からNGNへのマイグレーションに際して想定以上に一時的コストが発生する場合、既存網とNGNの重複設備による負担が想定どおりに低減しない場合などにおいては、収支に影響を与える可能性があります。既存IP網からNGNへの移行については、2011年3月期から計画的マイグレーションを本格実施し、2013年3月期までの移行を目指しております。また、既存電話網からNGNへのマイグレーションについては、2010年11月に概括的展望を公表しましたが、NGNへのマイグレーションがNTTグループの想定通りに進まなかった場合、重複設備による負担の長期化や想定以上の一時コストの発生により、財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。移動通信事業については、「iモード」サービスやスマートフォンのサービス、「FOMA」「Xi」の普及拡大、及びこれらによるパケット通信その他データ通信の拡大、さらに様々なサービスや産業との融合による新たな価値創造への取り組み等による収益の増加が、今後の成長要因と考えております。しかし、そうしたサービスの発展は、サービス提供に必要なオペレーティングシステムやアプリケーション、コンテンツ等を提供するパートナーとの連携・協力などが期待通り展開できない場合、新たなサービスの提供スケジュール、コスト、需要、魅力が期待通りでない場合、現在または将来のNTTドコモの各種サービスが、既存契約者や潜在的契約者を惹きつけ続けることができない場合、端末機能に対する市場の需要が想定どおりとならない場合、LTE等の技術によりデータ通信速度を向上させたサービスを予定通りに拡大できない場合、などに成長を制約されると共に、財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。国内外の出資、提携及び協力関係や、新たな事業分野への出資等は、NTTグループが期待するようなリターンや事業機会を生まないとともに適切なコントロールが及ばない可能性があります。NTTグループは、グローバル化、クラウド化、ユーザデバイスの多様化といった市場の変化に、より一層積極的に対応しつつ、グループの総合力を活かしたトータルICTサービスの拡充を着実に図ることに重点を置き、国内外のお客さまからのエンドエンド、グローバルワンストップでの高品質なトータルICTサービスニーズに対応できるよう、国内外の企業・組織との合弁事業、事業提携、協力関係構築等の活動を行ってまいりました。しかし、NTTグループが既に出資をしているまたは出資に合意している国内外の事業者や、将来出資や事業提携を行う国内外の事業者について、これら事業者の企業価値や経営成績を維持・向上させること及びNTTグループとのシナジー効果を十分に発揮することができない可能性があります。また、NTTグループでは、ここ数年グローバル事業の強化に積極的に取り組んでおり、海外子会社を含むグループ各社における1万社のグローバル顧客基盤について、グループ各社のシナジーを発揮しクロスセルを行うことで迅速かつ低廉なサービスを提供するとともに、グローバルなエリアカバレッジとICTサービスのラインナップの拡充を図ることでサービス力の強化に努めております。このようなグローバル戦略