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社長記者会見

2008年3月31日(月)

会見での発言のポイントをとりまとめて掲載しています。

(三浦社長)
 いよいよ本日、NGNがスタートした。エリア的にもスモールスタートだし、サービス的に見ても新しいものがそんなに多いわけではない。ただ、夏から秋にかけてエリアも急速に拡大し、ネットワークサービスも追加していきたい。また、私共のサービスだけではなくて、コラボレーションと言ってきているが、他のサービスプロバイダの方々なども、いろんなサービスの検討を開始されており、これまで大手町の展示施設(NOTE)などで見ていただいたサービスなどについても、事業化について具体的な検討をされている企業も多く、そういった方々の新しい取り組みにも期待している。
 次世代サービス共創フォーラムもこれまでウェブでいろいろと情報発信をしてきたが、本日本格的に立ち上げることになった。既に発表しているファンド等の運用を含めて、さらに新しいサービス開発に努めていきたいと思っている。
 また、NGN等について、様々な方々に使っていただき、手に触れて実感していただきたいということで、NOTEをリニューアルし、引き続き展示を行っていきたいと思っている。機会があればご覧いただきたい。
 いずれにしても、本日、NGNの商用サービスを開始したということでご報告させていただいた。

Q 大きな節目ということで改めて聞くが、NGNによって、これから社会のどのようなことが変わっていくと期待しているのか。

A 現在のサービスの中身が、音声からデータあるいは映像といったものにかなりシフトしており、映像を中心にしたサービスが次から次へと出てきている。こういった新しい流れのサービスがこれからどんどん出てくるし、それがNGNを使うことでより加速されるだろうと思っている。そういう中で、今後、このNGNを活用したサービスが新しい分野のサービスやビジネスモデルを呼び込むことにもなるだろうと思っている。例えば、ビジネスユースでは、今話題のSaaSの利用について、ネットワークの安全性の面から躊躇されている企業も多いが、NGNの普及により、SaaS自体の利用も膨らんでいくだろうと考えられる。
 また、日本が抱える少子高齢化を中心とした課題についても、遠隔医療やテレワークなどが普及していくことで、これらの課題の克服にもつながっていくのではないかと思っている。
 そういったことを展望しながら、私共も様々なサービスを出していくし、ネットワークも使いやすいようにさらに改善していきたいと思っている。また、他の事業者の方々も、今想定されていないような利用の形というものも考えていただけるのではないかと思っている。私共としては、従来に比べより使いやすい、あるいはセキュリティが高いという意味で安心安全なサービスの利用形態もいろいろ出てくるだろうと期待している。

Q 目玉とされていた映像配信について、地上デジタル放送のIP再送信の部分では放送局の同意が得られていないということがあり、また、QoS(品質確保)のあるネットワークサービスを利用する事業者も出てきていないということがあるが、なぜ本日のサービス開始時点で十分な展開ができなかったのか。

A まず、地上デジタル放送のIP再送信だが、一部の放送事業者からは既に同意を得ているが、得られていない事業者もある。全体がそろってからスタートしたいということで、本日は間に合わなかった。この点については、そう遠くない時期に同意が得られるのではないか、あるいは得られるように努力したいと考えている。
 次に、QoSを使ったサービスだが、現時点、少ないのは事実である。ただ、高品質IP電話会議装置を使ったひかり電話やフレッツフォンを使ったテレビ電話などは、QoSを使ったサービスとして開始しているし、夏ないし秋以降、ソフトフォンやマス向けの高品質IP電話機、QoS型VPNといったものも順次ラインナップしていく予定である。また、NTT以外でも、夏ないし秋以降、サービス化していきたいという事業者の方々もかなりおられる。

Q これから3つの通信網を抱えていくことになるが、従来の光サービスの巻き取りについてはどのように考えているのか。

A 既存の電話網とこれまでのIP網、そして新しく本日サービスを開始したNGNというように3つのネットワークが併存することになる。
 まずIPネットワークについてはできるだけ早くマイグレーションをしていきたいと考えている。少なくともNGNのサービスを開始しているエリアでは、新規加入者の方々は原則NGNへ収容していく考えであり、既存のIP網のお客様についても、ご希望があればNGNへ移行していただく。その上でマイグレーションコストをできるだけ安くする、あるいは円滑にするという意味で、いろんな技術開発も行っていきたいということで検討を進めている。このような技術開発も含めトータルにどのようなスケジュールでマイグレーションしていくかについては、別途明確にしたいと思っている。
 既存の電話網そのもののマイグレーションの問題もいずれやらなければならない問題であるが、デジタルディバイドの問題や光とメタルのコストの問題、あるいは電話網をIP網に統合するとした場合の収容の問題などについて、コスト面あるいは技術面から検討しているところである。いずれにしても2010年までには明らかにするとお約束しているとおりであり、これも別途明らかにしていきたい。
 いずれにしもネットワークを複数持っていてサービスが多くあるということは、コスト的に見ても決して望ましいことではないので、基本的には、様々な課題を克服しながらできるだけ早くマイグレーションを行っていきたいと考えている。

Q 2010年度には、政府がNTTの組織のあり方についても検討を開始すると言っており、また、競争事業者であるKDDIは、NGNというのはNTTの一体化に向けた隠れ蓑にすぎないというような言い方をしているが、2010年度以降のNTTのあり方について、社長としてどのように考えているのか。

A まだ具体的な考え方を整理するところまでは至っていないが、私共としては、これまでの論議の経緯も踏まえつつ、まずはサービスの流れや技術の変化の流れを的確にとらえていきたい。お客様サービスの面から、今のままでやっていけるのかやっていけないのか、あるいは問題がどこにあるのかといったことについてきちんと検討していく。そのような中で、結果として組織問題がどうあるべきか考えていきたいし、いくべきだろうと思っている。いずれにしても、最初から組織問題ありきで、分けたほうがいいとか一緒にしたほうがいいとか単純な組織論だけ議論をしてみても、決して良い議論にはならないと思っているので、まずサービスや技術の変化といった流れをきちんと把握して、お客様サイドに立ったときのサービスのあり方といったところを基本に、私共も検討していきたい。
 NGNでNTTが一体化、という議論について言えば、私共は現時点、今の公正競争の考え方にのっとって、その枠内でできるだけお客様サービスの向上に努めたいという考えである。技術的には、通信と放送の連携あるいは携帯と固定の融合といったように、技術やサービスが融合していく流れにあり、お客様サイドから見れば、営業面だけでなく保守の面でも、できるだけワンストップで迅速に対応して欲しいという要望がある。一体化の定義はよく分からないが、今の公正競争の枠組みの中でできるだけお客様の要望に応えていきたいということで取り組んでいるので、その辺はご理解いただきたい。

Q 社長の個人的な見解でも構わないが、NTT法はいずれなくすべきだと考えているのか。

A NTT法そのものをどうするかということだが、ユニバーサルサービスと研究開発、これがNTT法で課せられたNTTの2つの大きな使命である。ユニバーサルサービスの問題などは別途いろんな議論が出てくるだろうと思うが、そういった議論を踏まえながら、先にNTT法ありきとか、もう要らないといった前提ではなくて、お客様ニーズに応えるにはどうしたらよいかという視点で議論していった結果として、NTT法についてもどうあるべきか考えていくべきだろうと思う。

Q 今回、NGNがスモールスタートになってしまった1つの要因が、NTTの今の組織体制にあるのではないかと思われるがどうか。

A ネットワークそのものやネットワークサービスは地域会社が担当し、上位レイヤのところはNTTコミュニケーションズが担当するというように、会社が分かれていることによる影響が無いとは言えないが、それが、こういう形のスタートになったことの大きな原因ではないと思っている。昨年1年間、トライアルを実施してきたが、その間のネットワークは市販のいろんなルータやサーバ等を集めてソフトを組んで運用してきた。商用化にあたり、具体的に新たな機器等の導入を始めたが、導入以来まだそれほど時間が経っているわけではない。そういう意味で、実際の運用面では、始まってすぐ故障が起きるといったことを起こしてはならないということもあり慎重にやってきた。スケールの小さいうちに、ネットワークコントロールなども再度確かめながら、夏から秋にかけてエリアを急速に拡大していきたいと思っている。いずれにせよ組織体制がそれほど大きな原因だとは考えていない。

Q ユーザがこれこそNGNだと思えるようなサービスが出てくるのはいつなのか。年内にはこれこそNGNだと思えるようなものが出てくると考えて良いのか。

A 一般的に言えば、QoSを使ったサービスや企業向けのSaaSなどセキュリティの面での機能を使ったサービスが出てくることが、NGNならではのサービスだろうというように思っている。
 ネットワークサービスとしては、QoSを使ったサービスを夏から秋にかけて拡充していきたいと考えているし、他の事業者の方々のアプリケーションについても、NOTEに展示された方々も事業化を考えておられるし、NOTEに展示されなかった方々も具体的なサービス展開について既に検討に入っておられる。
 NTT以外の方々については、USEN、シスコシステムズ、ソニー、NEC、日立製作所といった皆様が、主に夏ないし秋以降、順次サービスを出そうということで取り組んでおられる。

Q ネットワークの主体は地域会社だと思うが、本日、地域会社が列席せずに、持株会社の三浦社長が1人で会見したのは、地域会社が、若干、及び腰ではないかという感じがするが、どうか。

A グループトータルとして、私が本日会見に臨んでいるのであり、決して地域会社が及び腰なわけではない。これからどんどん東西が中心になってやってくれるものと思っている。
 ただ、今までの地域IP網が東西別々のネットワーク構成だったり、いろんな点で別々のサービスであったりして、ユーザの皆様にご迷惑をおかけしてきた。気合いは合ってきたと思っているが、そこがバラバラにならないよう、持株会社として今後ともよく見ていきたいと思っている。

Q NGNのサービスについて、いつ頃から今のBフレッツのような派手な営業を展開し、そのためにどれくらいのお金を用意し、どのような部隊が動くのか。

A 大々的にというのは定義の問題だが、いずれにしても、ある程度エリアが広がってくる夏から秋にかけてが1つの節目ではないかと思っている。

Q 法人向けの営業体制はいつ頃から本格化する予定で、どういう体制でいくのか。

A 法人体制そのものをがらっと変えるのではなく、今、法人営業部隊が法人ユーザと個々にいろんなお話をさせていただいている中で、NGNについてもお話しさせていただいている。この延長線上で、今後、より具体的にそして今まで以上に力を入れてお話をしていく。そういう中で販売も拡張していきたいと思っている。必要があれば新しい体制をつくることにやぶさかではないが、今は、現行の法人営業体制の下でNGNにも取り組んでいきたい。

Q SaaSについてだが、現時点、それに乗っていこうというソフトウェアベンダの方々との間で、営業のやり方について決まっていることがあったら教えて欲しい。

A SaaSについてどういう形で進めていくかは、SaaS事業者の方々のご意向もあると思っている。私共としては、少なくともそのような方々が使いやすいようなプラットフォームの構築について取り組んでいく必要があると思っている。私共のグループの中でもSaaS事業そのものに取り組んでいくグループ会社も出てくると思っているが、基本的にはプラットフォームの構築をメインにやっていきたいと思っている。

Q NTT東西の光接続料に関してだが、値下げを要請される一方で事後精算も一部認められていると思うが、この総務省の要請についてどのように考えているのか。

A 光の接続料については、私共としては、事業者としてコスト回収をやっていかなければ事業は成り立たないので、今回もコスト回収の仕組みはぜひお願いしたいということで議論をしてきた。その中で、光の需要について、私共は基本的に過去の需要を伸ばしてシェア等を考えていたが、総務省としてはもっと積極的な需要予測を考えられているということもあり、私共としてはそういったことを踏まえて、これから具体的に細部を詰めていきたいと思っている。いずれにしても、精算について一定の方式が織り込まれたということについては私共の主張が認められたというように思っている。

Q 2月に、NTT東西が競争セーフガードに基づく措置を総務省から要請されており、本日、回答されているのではないかと思うが、どのような対応をしたのか。

A いろんなサービスについて問題になるおそれがある、あるいは報告して欲しいといった文書はいただいたが、現時点、何か違反しているといったものがあるわけではない。したがって、そういったことについての考え方や、いろいろ調べて欲しいというようなこともあったので、これまで同様やるべきことはやっていくというスタンスで、東西会社からお答えしていると聞いている。

Q 光の接続料について、例えばいつ頃までに再申請するといった目途があればお聞きしたい。

A まだスケジュールの詳細は詰まっていない。これから具体的に算定していく。それ程多くの時間がかかるとは思っていないが、いつまでという期限は決まっていない。

Q 日経平均株価がこの1年間で27%強下落した中で、NTT株はそれを超える30%強下げたが、経済全体を見渡してこの全体の株安の影響についてどのように見ているのか。また、自社の株価がベンチマークよりもさらに下げたことについての考えを聞きたい。

A 昨年度のスタート時点でこれだけ全体の株価が下がるということは想像していなかった。サブプライムローンを契機とした心理的な不安に加えて、原油高や円高といったいろんな要素が加わって今日の株価の下落を招いているんだろうと思う。まだまだ経済がどの程度まで落ち込んでいくのか落ち込まないのか、実体経済として見ればいろんな判断があるだろうと思うが、少なくとも今までは心理的な影響が非常に強かったのだろうと思っている。また、これから実体経済にどの程度の影響が出てくるのか確かに心配だという面はあると思っている。
 そういう中で日経平均株価以上にNTT株価が下落しているということについては、業績見込みを含めたNTTの将来性という意味で、必ずしも十分な対応ができていないことも一つの要因だというように思っている。特に年初来、通信セクターが思ったより大きく落ちているが、携帯電話の競争が大きく進展したことの影響も1つの大きな要素かなと思っている。
 いずれにしても、NTT自体で言うと株価が43万円という状況であり、PBR(株価純資産倍率)が1を大きく割り込んでいる事態について、私共も非常に憂慮している。中期経営戦略を5月に見直す予定であるが、このような状況も踏まえていろいろと検討していきたいと考えている。

以上

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