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社長記者会見

2010年7月15日(木)

会見での発言のポイントをとりまとめて掲載しています。

(三浦社長)
 今日はロンドンから話をさせていただく。本日NTTは、南アフリカに本拠を置くDIMENSION DATA社と買収に関する手続きについて合意した。
 NTTグループは、サービス創造グループを目指している。ブロードバンド・ユビキタスサービスを創造し、本格展開するとともに、事業構造もこれまでのレガシー系からIP系及びソリューション・新分野などを中心とする事業構造へ構造改革を推進しているところである。
 中でも成長戦略の柱のひとつとしてグローバルビジネスの拡大を掲げてきた。その一つが、法人ユーザなどに対する、ネットワーク、データセンタ、ソリューションなどのトータルICTサービスの提供である。これまで、我々は、サービスラインナップを充実するとともに、アジア、アメリカ、欧州を中心とする、サービス提供エリアの拡充を様々な取組みにより図ってきたところだ。
 しかしながら、お客さまの拠点内でのネットワーク機器、サーバ等の構築・保守などの事業領域、及び、アフリカ、中東、南米等、新興国エリアでのサービス提供については、まだ十分ではない。DIMENSION DATA社は、その領域をカバーする世界でトップクラスのグローバル企業である。
 今回、このDIMENSION DATA社と買収する手続きを開始することに合意した。
1株当たりの価格は120ペンス、買収総額は最大で約21.2億ポンドとなる予定だ。仮に、ポンドの為替を135円と換算すると、1株あたり162円、トータルで最大約2860億円となる予定である。我々は、今年の10月の完了を目指して取り組んでいきたいと考えている。
 買収の目的だが、1つ目は、両社が理想的な補完関係にあるこということだ。
 まずはサービスのラインナップについて、NTTは、主にマネージドネットワークサービス、データセンタ等を提供しているが、DIMENSION DATA社は、お客さまの拠点内でのNW機器やサーバ等のIT設備の構築・運用・保守サービス等を中心としている。
 次にエリアカバレッジについて、NTTは、アジアを中心に欧米をカバーしているのに対し、DIMENSION DATA社は、中東・アフリカ、アジア、欧米、オーストラリアを、バランス良くカバーしている。特に、我々の弱いアフリカ、南米、中東など、成長が著しいエリアでのプレゼンスを拡大しているところである。
 最後に、顧客基盤だが、NTTは、日系企業、及び非日系企業を含め約3000社を顧客基盤として、主にクロスカントリーのサービスを提供している。一方、DIMENSION DATA社は、6000社を超える幅広い業種の顧客基盤を持ち、主にインカントリーのサービスを各国で提供している。
 このような両者の強みをお互いに発揮することでシナジーが生まれ、両社はエンドエンド、グローバルワンストップで、高品質かつ幅広いトータルICTサービスを提供できるようになると考えている。
 買収目的の2つ目は、DIMENSION DATA社の企業文化を取り入れることにより、NTTの事業の成長を加速させることである。
 DIMENSION DATA社は1983年の創業以来、短期間にグローバルICTマーケットにおける地位を確立してきた。その企業家精神、企業文化を維持、活用することで、NTTのグローバル事業の成長を加速させることができると考えている。
 買収目的の3つ目は、クラウド時代の新しいビジネスへの対応である。お互いの強みとシナジーを活かすことで、クラウド時代に対応した新たなサービスや価値を創造し、グローバル市場におけるトータルICTサービスのリーダーとしての地位を確立したいと考えている。こういった考え方は両社で共通している。
 グループマネジメントについて、NTTはDIMENSION DATA社を持株傘下とし、コム、データ、ドコモと並列とする考えである。これはDIMENSION DATA社の事業基盤をNTTグループ各社横断的に活用し、かつDIMENSION DATA社の自立的な経営ができるようにするためである。
 今後のグローバル事業戦略について、NTTグループは、DIMENSION DATA社を加えた新たな体制の下にステップを踏みながら迅速に進めていきたいと考えている。まずは両社の既存のサービスを互いのユーザにクロスセルすることからスタートし、両社のシナジーを生かした高品質で幅広いトータルICTサービスを提供したい。さらに、NTTの持つR&D、NTTデータの持つアプリケーション等と組み合わせ、クラウド時代に相応しい新たな価値を提供していきたいと考えている。
 最後にグローバル事業の売上規模についてだが、以前から申し上げているとおり、NTTは2007年度から2010年度までの3年間で倍増することを目標としていた。今回の買収が目標としている10月に成功した場合、2010年度のNTTグループのグローバル事業収益は単純合算で約40億ドルに倍増するのではないかと考えている。これを通年ベースの単純合算で考えると約70億ドルに拡大する。シナジーの発揮等を含めて、更なるグローバル事業の拡大を目指していきたいと考えている。

(DIMENSION DATA社 オルド会長)
 日本のビジネスを言い換えるとクオリティとイノベーションである。クオリティはNTTと最初の打ち合わせの時から、はっきりとわかった。このクオリティがDIMENSION DATA社とNTTが協業する首尾一貫した趣旨である。クオリティこそNTTが日本でこれまで成功してきた理由だと考えている。またICT企業として多様化したのもクオリティを保持するためだと考えている。GLOBAL FORTUNE 500において44位となった企業と一緒になることができ、世界で2位の経済大国の企業と一緒になることができ、そしてこのダイナミックな地域の企業と一緒になることができ、大変光栄である。
 私にとってDIMENSION DATA社は1983年に創業して以来、単なる会社以上のものであり、私の人生の半分以上を占めている。最初は本当に小さな始まりだった。同じ考えを持った人達と一緒に南アフリカで会社を立ち上げた。DIMENSION DATA社は今日、南アフリカに留まらない会社になった。2000年よりロンドン証券取引所に上場し、49カ国にオフィスを持っている。そして全ての大陸にオフィスがある。様々なビジネスの多様化やイノベーションを経験しながら、首尾一貫して顧客サービスに注力をしてきた。その結果、DIMENSION DATA社は優れたITサービス企業になった。IT技術の修練やイノベーションの更なる進化が、我々の業界での鍵となっている。生存するだけでなく、ダイナミックな世界の中で更に発展していくために、この買収はDIMENSION DATA社にとっても、一つのきっかけになると考えている。
 これまでも世界中の様々なサービスプロバイダが買収の話を持ちかけてきたが、NTTほど積極的で説得力のある提案を持ってきた企業はいなかった。株主にとって価値のある提案を持ってきただけでなく、DIMENSION DATA社自体を活かせる内容だった。競争がますます激化しているグローバル環境で成功していくためにも、今後、DIMENSION DATA社のお客様、パートナー、株主はNTTの資産を活用し、ICT技術の中で戦っていく。
 NTTの株主にとってであるが、DIMENSION DATA社がこれまで素晴らしい業績を上げてきたことは今後も変わらない。三浦社長が述べたとおり、NTTの資源や事業基盤をDIMENSION DATA社のSI能力と組み合わせ、トータルICTソリューションをグローバルに提供することができる。DIMENSION DATA社はNTTグループのグローバル化をリードしていく。これは大変エキサイティングなことである。
 DIMENSION DATA社とNTTは完全にビジョンを共有している。DIMENSION DATA社の経営陣はNTTの提案を受け入れるという意思決定をした。新たな株主、従業員、そしてお客様のためにも、この交渉を成功させていきたいと考えている。

【質疑応答】

Q 今回の交渉のきっかけを教えて欲しい。また、お互いどういうところに魅力を感じたのかをお伺いしたい。

A(三浦社長)
 いつから交渉してきたのかはご勘弁いただきたい。相当時間をかけて交渉してきたのは事実だ。DIMENSION DATA社に感じている魅力は、先ほども、NTTはエリアカバレッジとサービスメニューの多様化・豊富化を目指していると申し上げたがまさにこれにぴったりするのがDIMENSION DATA社であるということだ。
 NTTはクロスカントリーな部分については、かなり自信を持っている。しかしながら、ユーザ拠点内におけるネットワーク機器やサーバなどの設置やセキュリティも含めた運用・保守面については必ずしも十分ではない。また、新興国を中心にしたエリアカバレッジもまだまだ不足している。NTTとDIMENSION DATA社のお互いの事業は補完関係にあるということが一番大きな魅力である。
 次に、DIMENSION DATA社は6000社を越えるという大きな顧客基盤を持ち、それがブランド力としても非常に大きな力を持っている。これをNTTグループ全体のグローバル事業に活かしたいということである。
 もうひとつは、DIMENSION DATA社がこれだけ短期間に急成長してきた背景にあるその企業精神や企業文化に魅力を感じたということだ。

A(オルド会長)
 NTTとかなり長い間交渉してきている。お互い、ビジョンやマーケットについての意見を交換してきた。その結果、分かったのは相互が完全に補完関係にあるということだ。お互いはネットワーク事業者とサービスプロバイダの補完関係にあり、また今後は、様々なICTサービスが市場の伸びとともに融合してくるという点で共感しあっている。また、NTTとDIMENSION DATA社との違いを十分理解したうえで、お互いの強みを組み合わせ、日本企業や多国籍企業のためのサービスを拡充していくという点でも共感しあっている。この組み合わせは前例が無く、非常にユニークであると考えている。DIMENSION DATA社はこの交渉に非常に興奮を覚えている。そして交渉の結果、今後提供できるであろうサービスについても興奮を覚えている。今日この日を迎えられたことを嬉しく思っている。とてもよい機会に恵まれたと考えている。

Q DIMENSION DATA社を持株傘下に置くメリットは何か?

A(三浦社長)
 この理由は、先ほどの質問の回答とかなり重なる部分がある。DIMENSION DATA社とNTTは補完関係にある。DIMENSION DATA社と一番大きく関係するグループ会社はNTTコミュニケーションであるが、NTTデータともかなりシナジー効果を出していけると思っている。DIMENSION DATA社から、持株の研究開発について大変関心を持たれているし、持株もDIMENSION DATA社を通じてその開発した技術を生かすことができる。様々な補完関係が、1社の事業会社との関係に閉じず、それぞれ並列する関係にあるということが理由の一つである。
 次に、世界の観点から見ると、DIMENSION DATA社のブランド力のほうがNTTのブランド力よりも強い。このブランド力を継続して活かしていくことが、NTTグループにとっても大きな力になるので、当面は、自立的に事業を行ってもらいたいと考えている。それら諸々の点について総合的に勘案し持株傘下にすることにした。

Q オルド会長に聞きたい。複数の会社から買収提案があったとのことだが、NTTの提案の魅力は何か?

A(オルド会長)
 本日申し上げたいのは、確かにDIMENSION DATA社と多くの事業者との間で話しはあったが、将来のビジョンや市場に対する理解の面で、NTTほど共感しあえた会社は無かった。NTTの提案には本当に納得性があった。企業を統合すること自体が趣旨ではなく、両社の顧客ベースや資産を活用し、グローバルにトータルICTソリューションを提供していくことが主旨である。その点で非常に納得できた。最初の打ち合わせの時から、その点は合致しており、非常に興奮を覚えることであった。他の事業者とも話はしたが、NTTほど納得性があるところはなかったということだ。

以上

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