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社長記者会見

2018年6月26日(火)

社長記者会見の写真

澤田代表取締役社長の社長就任会見について

会見での発言のポイントをとりまとめて掲載しています。

(澤田社長)
 本日開催された株主総会、その後の総務省からの認可、取締役会を経まして、鵜浦の後を継ぎ新社長として船出をいたします澤田です。どうぞよろしくお願い致します。

 まず私から、今後どのような経営を行っていくか、フレームワークの話をさせていただきます。

 めざしたいものは「Your Value Partner」です。「あなたにとって価値のある」の「あなた」はお客さま、株主さま、地域、コミュニティであり、場合によっては社員を含めた、色々なまわりの方々にとって価値ある自分になりたいという考え方です。その基本は人です。お見せしているプレゼンテーションはNTTセキュリティの社長時代にイギリス人の社員と一緒に作成した図です。サービスの能力、技術の能力、知性や知的な考え方で構成して、あなたの価値あるパートナーになりたいというものです。ベースにあるのは、今までの私どもの基本的なDNAである「つなぐ」ということです。この「つなぐ」ということは、ネットワークをつなぐという意味だけではなく、これからの世の中、コネクティッドインダストリーやコネクティッドバリューチェーンといわれるような色々なものをつなげていくという新しい意味も込めたいと思っています。それから「Trust」です。信頼のおける我々でありたいということです。さらには「Integrity」、つまり誠実でありたいということです。色々なことが世界でも日本でも起こっており、企業においても色々なデータが改ざんされたり、いわゆるガバナンスの問題などがあるので、そういうことがないように、真摯に物事に取り組んでいきたい。これを基本的な考え方に置いてまいりたい。

 秋に中期経営戦略を策定していこうと考えています。そのフレームワークとして、この4つを考えています。1点目は、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援する取り組み。これは従前からのB2B2Xモデルの進展や5Gサービスの展開です。今後、色々なサービスがパーソナル化していくと考えていますが、我々もパーソナル化を推進していくことでライフスタイルの変革をサポートしていきたいと考えています。このようなトランスフォーメーションをサポートする領域です。

 2点目として、お客さま・パートナーさまとそれを進めるために、自らのデジタルトランスフォーメーションの強化をしないといけない。ひとつはグローバルです。グローバル事業の競争力を更に強化したい。それからNTT東西、NTTコム、NTTドコモが中心になりますが、国内のデジタルトランスフォーメーションを進展させたいと考えています。

 3点目は、NTTには色々な資産があります。不動産、研究開発力、人、そのような資産を活用し、色々な産業や事業を創っていきたいと考えています。研究開発を強化し、グローバル化も進めたい。また不動産やエネルギーやその他の新規事業にも取り組みたいと考えています。このような大きな3つの柱に加えて、ESG経営の推進、株主還元の充実を行っていきたいと考えています。

 次に、まだOn the wayですが、6月時点で既に2つのワーキンググループを持株内でスタートさせました。来週からは各事業会社も巻き込んで、中期経営戦略を各グループ会社も連動させて作っていきたいと考えています。

社長記者会見の様子 ESG経営について、中期経営戦略では色々な切り口でお話をさせていただきたいのですが、特に検討が進んでいるポイントとして、エネルギーに関係するものがあります。EP(Energy Productivity)100、EV(Electric Vehicle)100の2つです。これはイギリスの「The Climate Group」が主催する国際ビジネスイニシアティブで、既に大和ハウスさまやイオンモールさまなどが参画していますが、我々も参画したいと考えています。1点目は、通信エネルギー効率で、通信事業は非常にトラフィックが増えておりますが、それに関わる電力を削減していきたい。その裏には直流化や装置を変えていくモデルを考えています。消費電力を下げ、効率性も上げるということを2025年の目標として中期経営戦略のひとつにしていこうと考えています。

 また2点目が、同じく7年後の目標です。グループで工事車両を除いた一般車両を1.1万台保有していますが、このEV化を図っていきたいと考えています。EVにすることでコストは下がります。それは故障が少ないことが理由です。更改の時期を捉えて、EVに変えていこうと考えています。もう少し先になると100%のEV化が可能と考えており、今そのような見積もりを立てています。

 本日の段階でみえている中期的な目標を紹介しました。秋の時点では、多方面に渡り、3年・5年・7年の短期・中期・長期で色々な施策と数値目標を出したいと考えています。

 従前より、選ばれ続けるValue Partnerをめざすと、前社長の鵜浦からも話させていただいています。社長就任にあたり、私もそれを引き継ぎながら、新たな展開をそこに加えて、NTTグループの発展・成長に寄与していきたいと考えています。それによって、株主の皆さま、また日本社会・グローバル社会に貢献できるような会社になるように努力していきたいと考えています。

 私からのプレゼンテーションについては、以上です。

Q グローバル事業の競争力強化について伺いたい。AT&Tによるタイムワーナーの買収やスプリントとTモバイルの合併といった動きがある中で、NTTとしてはどのように差別化をしていくのか。

A AT&Tによるタイムワーナー買収は、垂直統合型でモデル的には古いような気はしますが、通信とコンテンツというドメインだと思います。私どもはそちらではなく、よりITサービス、特にグローバル事業においては企業向けの事業を中心にしているので、企業の皆さま方がお使いになるようなITサービスを提供していくことを考えたいと思っています。また日本では、コンテンツについて、NTTぷららが色々な取り組みをしていますし、NTTドコモがコンテンツホルダーの方を支えるようなプラットフォームビジネスを実施しています。自らが垂直統合していくというより、パートナーと一緒に事業領域を広げていくようなお手伝いをしたいと考えています。B2B2XのファーストB、触媒になっていきたいというポイントは変わらずに展開したいと思っています。

Q これから5GやIoTが増えていく中で、通信環境も大きく変わろうとしていると思う。この5年先、10年先の通信の未来について、グローバル事業を含めてどのように変わっていくと見ているか伺いたい。

A 通信は、かなり大きく変化すると見ています。通信は接続性のサービスなのですが、ひとつは接続性が高度になるだろうということです。ありとあらゆるものを接続していく。英語では「Cognitive」といいますが、こちらから用意するというよりも、お客さまのニーズに合わせてエンドエンドで色々なものをまとめていくような要求が強くなると思います。2点目は、パーソナルと先ほど申しましたが、通信事業そのものがソフトウェア化し、デジタル化して色々なニーズに対応できるようになり、それでパーソナルを支えられる自己変革が必要になると思っています。3点目は、4Kや8Kなどの広帯域で高度なコンテンツの配信も必要になるので、さらに大容量で高速な通信が求められていきます。高度な接続性、パーソナル性、大容量性という方向にさらに進化し、色々な方式、技術が必要になってくると思います。

Q 2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて通信インフラの分野で重要な役割を果たしていくと思うが、東京2020オリンピック・パラリンピックで実現できたら良いなという話があれば伺いたい。

A 東京2020オリンピック・パラリンピックについては、ゴールドパートナーとして通信分野を担わせていただいており、現在インフラサイドの準備を進めています。非常に地味なのですが、東京2020オリンピック・パラリンピックの期間中にご迷惑がかからないように、きちんとした通信環境を構築して通信サービスをご提供できるようにすることが重要です。また、サイバーセキュリティは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や各パートナー企業の方と一緒に、問題が起こらないようにするということが前提になります。その上で、これから先に残るようなパーソナルな情報サービスの提供、海外から来られたお客さまがスムーズに色々なサービスをシームレスに使える通信環境の整備や、その結果として得られたさまざまなデジタル情報を次のマーケティングに繋げていくなどの、新しいサービスと事業を興していければと思っています。時間的には2年しかありませんが、色々な技術もあるので、色々なトライをしていきたいと思っています。

Q 決算発表で、澤田社長の好きな言葉として「Integrity(誠実)」ということを出されていた。これを選んだきっかけを教えて欲しい。

A 「Integrity」については日本語に訳しにくいのですが「誠実」というのが一番良いと考えました。正義や、正しいことというイメージもあります。弊社も特にグローバルにおける競争で生きていくにあたり、ただ単に強いだけで良いのだろうか、という思いがありました。色々な国の社会に受け入れていただけるような会社になるためには、地道に信頼を得ることが必要ではないかと前々から感じています。愚直かもしれませんが、海外の方と色々な協業やお付き合いをする時も、地味なところからきっちりやろうと努力をしています。その思いは人種を越えて伝わるところもあります。決して相手を貶めようとか騙そうということではなく、お互いに良い関係、良い世界を作っていこうということを骨に置いておかないといけないと思っています。日本語ではしっくり来ていないのかもしれませんが、それに近いものとして「誠実」と感じたということになります。

Q 本日の株主総会でも、NTTセキュリティの社長として「社員1,500人の中で日本人は150人だけ」とダイバーシティのお話をされていた。中期経営戦略の骨子の「人・技術・資産の活用」にグローバル化を挙げているが、この部分でのグローバル化をどのように進められる予定か。

A 6月からディメンションデータやNTTコミュニケーションズなどのグローバル事業に関係している会社の社長、幹部とはワーキンググループによるミーティングを始めています。グローバル体制の強化のために、自分たちは何をめざし、何を売り、何を提供するのかを明確にします。さらに、それをどう作ったり、サポートしたり、届けたりするのかプロダクトからプロセスにわたって組織設計するような段取りで動かしていきます。その時に誰が責任を持つのかを決めることが、海外で事業を進める上では重要になりますので、早めにワーキンググループをさらに分化させながら、人のアサインをしていきたいと考えています。

Q 現在のNTTグループが直面する国内・国外での課題、それらを解決するための方策について伺いたい。

社長記者会見の様子A 国内では、伝統的な通信事業は頭打ちであったり市場が飽和しているのも事実です。新しい付加価値を作る努力をより進めなければならないと思います。技術を活用して良いサービスを出すのもそうですし、自らのプロセスを効率化してコストパフォーマンスの良いサービスを出すというのもひとつです。国内においては、良いサービスを出し、効率化を図る内部改革を進めなければならないということが大きな課題だと思っています。そのため、デジタルトランスフォーメーションという言葉を使い、ワーキンググループを立ち上げ、プロセスを変えていきたいという流れに持っていっております。
 グローバル事業においては、競争力を付けなればならないということです。我々がお客さまに届けられる一番付加価値の高いものは何か、ということを同定しながら、本当にそれを良い付加価値にするためにプロセスを変えていくというトランスフォーメーションを行わなければならないと思います。
 国内的には自分に向いた改革で、国外的には競争相手を見ながらの改革ということかもしれません。いずれにしても、プロセス改革は国内外において重要なポイントになると思っています。

Q グローバル事業が成長の軸だと思うが、グローバル事業におけるライバルとなる企業はどこか。

A 弊社グループ自身が包括的に色々な能力を持っていますので、これをまとめてご提供できれば、なかなか競争相手がいないのが現状の認識です。ただし、分野毎ではそれぞれぶつかっています。上位のシステムインテグレーションやアドバイザリー分野では、デロイトトーマツコンサルティングやアクセンチュアやIBMとぶつかっていくことになります。マネージドサービスの分野では、先端的な通信事業者はそこをめざしていますし、もともとそういった領域が得意なSIerもいらっしゃるので、それぞれとぶつかるということがあります。ITインフラの分野ではアマゾンのAWSやマイクロソフトのAzureなどのクラウドやネットワークなど、それぞれの分野でぶつかっています。データセンタではエクイニクス、デジタル・リアルティなどです。それぞれのセグメントで競争相手はおります。トータルで全てを持っている企業は少ないのですが、あえて言えばデロイトトーマツコンサルティングやアクセンチュアやIBMが入り口で競争相手になると感じています。

Q 40年前に電電公社に入社した時に、どのようなことをやりたいという気持ちだったか。また、今どの程度実現できたと感じているか。

A 40年前に入社した時に脚光を浴びていた分野にデータ通信がありました。入社2ヶ月目で希望する分野を聞かれたので、データ通信と書きましたが、そちらには行けませんでした。現在はNTTデータが頑張っている領域だけでなく、各社でデータ通信という領域を取り込み始めています。私自身もNTTコムでそうした開発、販売、運用も担当しましたので、半分くらいは希望が実現しているのかもしれません。次のステップではグローバルにおいて、データ通信・ITサービスに我々が付加価値を提供できたら良いと考えています。

Q 今回、持株会社の社長に就任されるということで、久しぶりの技術出身の社長となるが、技術系社長にどのようなことが期待されていると考えているか。

A 文科系と理科系というのは世の中にありますが、もっと融合しているのではないかと考えています。私は入社して技術にも文科にも携わりましたので、両方の橋渡しになれるのではないかと考えています。また、若いころ現場で開発を6年間やりましたので、その気持ちもわかるのではないかと思います。いわゆる現場の気持ちを理解することと、橋渡しするマネジメントの両方で応えていけると感じています。

Q これまで持株会社で会計基盤やシステム、セキュリティ、グローバルと幅広くNTTグループの成長基盤を作ることに強く取り組んできたが、今後は社長として、国内も含め大きな船を操舵していくことになる。これまでよりも、舵を切ってから動き出すまでに時間が掛かる可能性もある。今までよりもここが難しいのではないか、経営者として課題となりそうだ、と思うことがあれば教えて欲しい。

A たくさん課題はあると思っています。たしかにグローバルにおけるIT基盤やネットワーク、ファイナンスに至るまで、色々なものを共通化するように引っ張ってきましたが、まだまだ中途です。そういった部分にドライブをかけていく時に、色々な方と意見を合わせたり、権限委譲をしながらやっていくというモデルをきちんと作らないといけないと考えており、大きな課題だと考えています。2つ目は、自分の思っていることや、こうなりたいと思っていることをどのように共有し、どのように28万人の社員と同じ方向の夢を見ていけるか、ということが、大きな課題になると思います。そのためにも選ばれ続けるバリューパートナーというめざすべきビジョンを色々な方と共有し、そのビジョンに向けて取り組んでいくような、一連の取り組みを継続していかなくてはいけないと考えています。日本と海外とは少し相違がありますが、日本も日本特有の課題が非常に多いので、臆することなく解決に向けて取り組んでいくべきだと理解しています。

Q 今日の株主総会や取締役会を終えて、NTTの社長になったことに対する思いをあらためて教えて欲しい。

A 非常に身が引き締まるといいますか、重責だと感じています。それに挑戦していく気持ちも感じています。それに加え、今日は気温が高いせいもあるかもしれませんが、体が非常に熱いというのが本音のところです。

Q 趣味で読書などを挙げていたが、気分転換としてはどのようなことをしているか。

A 歩くのが好きで、歩きながら色々なことを考えたりします。本を読み出すとそこの世界に入ってしまうようなタイプで、気分転換をしているのか、集中しているのかわからないのですが、良いところは、そのようにすると今までのややこしいことを忘れることができて、もう一度新しい気分で取り組めます。そういった意味では、楽天的で気分転換の早い人間だと思っています。

以上

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