


「循環型社会の形成」のなかで掲げている廃棄物目標として「全廃棄物合計の最終処分率を2%以下」「撤去した通信設備廃棄物のゼロエミッション(注)を継続」を設定しています。全廃棄物合計の最終処分率は、2011年度1.75%となり、前年度から約0.49%減少しました。一方、撤去した通信設備の最終処分率は0.04%になり、8年連続でゼロエミッションを達成しました。
また、紙資源削減目標として「紙の総使用量を2008年度から30%以上削減(総量で5.8万トン以下)」を設定しています。2011年度は6.6万トンとなり、前年度から約0.6万トン減少しました。
NTTグループは、情報通信サービスを提供するために、電柱、交換装置、通信ケーブルなどの通信設備を保有しています。これらの設備は、耐用年数の経過や新サービスの提供などによる設備更改にともない、撤去する必要が生じます。撤去した通信設備については、NTTグループ内でリユースやリサイクルを推進しています。例えばコンクリート塊などの廃棄物を路盤材に再資源化するなど、可能な限りリサイクルしています。
ケーブルの廃材
コンクリート塊
NTTグループは、電話帳の制作過程で大量の紙資源を使用します。そこで1999年から、回収した古い電話帳を電話帳用紙に再生して新しい電話帳に利用する「クローズドループリサイクル」を確立して紙資源の有効利用に努めています。
また、各オフィスでも事務用紙の両面印刷、電子決裁によるペーパーレス化などの紙資源削減対策に取り組んでいます。
端末回収PRステッカー
携帯電話には、金、銀、銅、パラジウムなどが含まれており、鉱物資源の少ない日本にとっては貴重なリサイクル資源といえます。そこでNTTドコモでは、1998年から使用済み携帯電話の回収・リサイクルに取り組んできました。2001年には、通信事業者の事業者団体である(社)電気通信事業者協会と連携して、自社・他社製品を問わずに回収する「モバイル・リサイクル・ネットワーク」を構築し、ドコモショップや量販店などで携帯電話を回収しています。2011年度は、約372万台、累計で約8,036万台を回収しました。回収した携帯電話は、お客さまの目の前で破砕処理・データ消去し、個人情報の保護を徹底しています。
また、こうしたリサイクルの重要性を周知する活動にも力を入れています。ドコモショップの店頭に「端末回収PRステッカー」を掲示しているほか、各種イベントなどでPR活動も実施しています。また、携帯電話の回収・リサイクルのさらなる促進を目的に経済産業省、総務省、環境省がコーディネート役となって2011年7月に発足した「携帯電話リサイクル推進協議会」にも参加。ほかの参加企業とともに同協議会の携帯電話回収促進運動「ケータイがつなぐリサイクル」を推進し、お客さまへの周知などに取り組んでいます。
携帯電話の効果的なリサイクルの実現に向け、2010年度より、携帯電話に使用されるプラスチックを熱分解して燃料用油を生成し、さらに油化処理後の残さから金や銀を回収するというリサイクルプロセスの技術検証を行ってきました。この検証から、燃料利用として十分な品質の油を油化処理により生成することが可能であり、金属回収にも効果的であるということが実証されました。
2010年度後半からこのリサイクルプロセスの導入を開始し、2011年度に導入が完了しました。現在もこのリサイクルプロセスにてお客さまから回収される携帯電話のリサイクルを全国的に実施しています。このリサイクルプロセスは環境省から広域認定という特例制度にて認定を受けています。
現在は更なるリサイクルの高効率化とお客さまからの携帯電話の回収の促進をめざし検討を進めています。
NTTロジスコは、1994年の創業当初から、輸送・保管時の梱包資材として、ダンボールの代わりに、何度でも繰り返し使用できる「折りたたみコンテナ(オリコン)」を利用することで、廃棄物量の削減に努めています。2011年度からは、保管品の特性に合わせてメッシュボックスパレットを利用し、保管時のダンボールを削減しています。
これらの結果、2011年度は輸配送において26.72万個、保管において0.7万個相当分のダンボールを削減できました。
今後も引き続き、自社便配送でのオリコン利用と保管時のオリコンなどの利用を推進していく計画です。