所長挨拶
NTTマイクロシステム
インテグレーション研究所
所長 村瀬淳
 今年のロンドンオリンピックではネット環境でのビデオ中継や録画が豊富に楽しめるようになりました。まだまだ通常のTVで楽しむ方が多いと思いますが、PCやタブレット端末を使えば、自分の好きな競技や選手を好きな場所で楽しめるため、固定やモバイルでのネット視聴は今後ますます広がるでしょう。
 NTTではこのようなネット環境のトラフィック増大に対応するため、フォトニックネットワーク高速化の研究開発に注力しています。当研究所ではこのような高速化や省電力化に必須となる小型大容量デバイスを実現するため、光と電子の良さを融合するシリコンフォトニクスやマイクロミラーによる光パススイッチの研究を進めています。
 一方、ハイビジョンスポーツ中継の現場では、光ファイバの敷設が困難なスタジアムやゴルフ場での超広帯域無線伝送の実現が切望されています。当研究所では従来技術では活用が困難だった120GHz帯というミリ波帯域での10Gbps伝送を実現し、放送局への提供を目指しています。そのほかにもミリ波を活用したスキャナ技術やさらに高いテラヘルツ領域の研究を進めています。
 センサを中心とした通信端末の革新も大きなミッションの一つです。スマートフォンの普及によりゲームや健康など様々なアプリによるセンサの活用がますます活発になっています。当研究所では、CMOS-MEMS集積化技術による各種センサの小型化や生体分子センサの実現により、メガネ形状などのウェアラブル化や多様な分析を可能にする革新的端末に寄与する研究開発も進めています。
 これら将来のネットワークを支えるデバイスと通信端末の革新に寄与するセンサの研究開発を通して、マイクロシステムインテグレーション研究所は通信サービスの発展と豊かな未来の実現に貢献していきます。


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