News Release


平成12年2月14日

日本電信電話株式会社


ビデオ中のオブジェクトをインタラクティブに操作する新技術を開発
−人気ドラマのホームページで体験できる「バーチャル宝探し」実験−


 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、インターネット上のコンテンツ流通の促進に向けて、新しいインタラクティブコンテンツ利用技術「サイバーコースター」を開発し、コンテンツセキュリティ技術と合わせたホームページ上での利用実験を、本年2月14日(月)より開始します。

 「サイバーコースター」は、ビデオ映像の画面内に埋め込まれたスライダをマウスで操作することにより、あたかもオブジェクトを直接動かすような感覚で操作できる新しいインタラクティブコンテンツ利用技術です。例えば、利用者が画像の中にあるキャビネットをマウスで操作することにより、キャビネットの引き出しを開閉することができます。

 また、NTTは、「電子透かし」技術の研究開発を行うと共に、コンテンツIDフォーラム(*1)に参画して著作権を保護しながらコンテンツ流通を促進するための活動を行ってきました。

 今回の実験は、株式会社東京放送(以下、TBS)の協力を得て、テレビドラマを題材とした魅力あるコンテンツ素材を用いてTBSのホームページ上で行います。本実験では、「サイバーコースター」をホームページ上での宝探しに応用し、多くの皆様に操作感覚を体験していただきます。さらに、NTTが開発した「電子透かし」技術を使用して、映像内にコンテンツIDフォーラムが推奨する固有のID(識別番号)を挿入することにより、コンテンツの著作権保護を図っています。


<背景>

 インターネット上の映像提供については、これまで配信する側から利用者に向けた一方向的な提供形態が中心となっていました。NTTでは、利用者がインタラクティブに映像を操作して利用することができるコンテンツ(インタラクティブコンテンツ)の利用技術の開発を進めてきました。

 また、デジタルコンテンツは複製しても劣化しないという特性を持っており、オリジナルと同品質のコンテンツを誰でも利用することができるため、著作権の保護が問題になっていました。NTTでは、「電子透かし」技術を初め、著作権を保護するための各種技術の開発を進めてきました。


<技術の特徴>

(1)「サイバーコースター」
 「サイバーコースター」は、ビデオ映像の画面内に見えないスライダを埋め込むことにより、利用者が興味をもったオブジェクトを、あたかも直接動かすような感覚で操作できる技術です。
 従来、画像の中でこのような動作をさせるには、CGで動画を作成するしかなく、多くの時間と高い制作コストがかかりました。しかし、「サイバーコースター」では、ビデオ映像を使用して利用者がインタラクティブに操作可能な映像を簡単に作成するツールを開発し、Javaが動作するブラウザ上で利用可能としました。

(2)

コンテンツセキュリティ技術
 コンテンツセキュリティを確保するために、NTTが開発した「電子透かし」技術を用いています。「電子透かし」とは、オリジナルコンテンツに、人間に知覚できないように情報(透かし情報)を埋め込む技術です。コンテンツ所有者は、この技術を使うことにより、コンテンツの帰属(著作権者や所有者)を明確にすると共にコンテンツの不正な利用を抑止することができます。
 また、コンテンツIDが埋め込まれた映像にスクランブル処理をかけることで、サイバーコースター以外のアプリケーションでの再生ができないようにしています。このようにして、コンテンツの不正な二次利用を防いでいます。



<今回の利用実験について>

(1)下記のTBSホームページ上で、平成12年2月14日(月)より実験を開始します。
TBSホームページ http://www.tbs.co.jp/koikami/

(2)

インターネットに接続できる環境と、Javaが動作するブラウザwww閲覧ソフト)が必要となります。

(3)

TBSドラマ「恋の神様」(毎週金曜21:00より放映)のホームページに掲載されたドラマの中の部屋に隠された品物を探し出す「宝探し」を題材にしています。ホームページ利用者は、画面上で部屋の引出しや小物をマウスで操作することにより、あたかも実物をさわっているかのように動かして「宝探し」を楽しむことができます。



<今後の展開>

 NTTは、今後もインターネット上でのコンテンツ流通に向けて、コンテンツの利用価値を高めるために新しい技術の研究開発を進めます。



<用語の解説>

* 1:コンテンツIDフォーラム(会長:東京大学教授 安田 浩)
ネットワーク経由でデジタルコンテンツが流通しやすい条件を整えるため、99年8月に設立されたフォーラムです。デジタルコンテンツに固有のコード(コンテンツID)を付与することで、著作権を保護しながらデジタルコンテンツの再利用を促進するフレームワークを策定することを目的としています。NTTは、設立時より本フォーラムに参画しています。



別紙
デジタルコンテンツに触れます! CyberCoaster




<本件に関する問い合わせ先>
NTTサイバーコミュニケーション総合研究所
情報戦略担当 萩野、坂本
TEL:0468-59-2032
e-mail:ckoho@tamail.rdc.ntt.co.jp



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