参考資料

実験の概要


1.実験の期間   平成13年4月10日より平成14年3月末まで


2.実験の目的
 NTPサーバ(stratum2)を一般公開することにより、実環境下での時刻情報配信・配送網の検証、運用・管理技術の評価、時刻情報の監視方法の確立等を共同研究として実施し、より精度の高い安定した時刻情報配信・配送網構築を目指す。


3.実験の内容
 日本標準時をインターネット上に提供する手段として、NTPサーバを公開する。
 ・ NTPサーバ(stratum2)を複数台公開する。
(ntp1.jst.mfeed.ad.jp、ntp2.jst.mfeed.ad.jp、ntp3.jst.mfeed.ad.jp)
 ・ NTPサーバ(stratum2)の精度情報を計測するサーバを公開する。
(http://www.jst.mfeed.ad.jp/)
本サーバでは、実験に関する情報を併せて提供する予定。


4.実験の特徴
 ・ CRLの日本標準時を刻む原子時計を直接の時刻源としている。
 ・ 公開サーバの時刻のずれ(オフセット)は非常に小さく(1000分の1秒以内)かつ安定している。
 ・ 精度に関する情報をWebで公開する。


5.ネットワーク構成
 CRLにNTP(stratum1)サーバを設置し、MFEEDにNTP(stratum2)サーバを設置する。CRLとMFEED間は専用線接続することにより、他のトラヒックからの影響を回避する。(下図参照)



ネットワーク構成



用語説明

日本標準時
       通信総合研究所では、日本標準時グループで維持管理しているおよそ10台の原子時計によって標準時を定め、標準電波等によって日本中に通報を行っています。
原子時計
       原子を量子遷移させ、その際に出す電磁波の周波数を測定することにより時間を測る装置です。1秒の長さは、セシウム原子のもつ周波数を基準として定められています。
時刻情報配信
       インターネットを使った時刻同期の手法としては、NTP(Network Time Protocol)が主として使われています。他にISDN回線を用いた時刻情報配信や、すでにCRLで提供を行っている電話回線による時刻供給(テレホンJJY)等があります。今回の手法では、NTPとISDN回線による方法を組み合わせて用いています。
時刻情報配送網
       今回のシステムでは、NTPやISDN回線による方式の組み合わせで、NTPサーバの構築、サーバの監視、サーバ情報の公開を一体のシステムとして網を組み、運用しています。さらに、MFEEDによるコネクティビティサービスにより、情報が効率的に処理できるようにしています。
プロトコル、NTP
       プロトコルとは、コンピュータ間でデータをやりとりするために、手順や仕組みを定めたものです。NTPは通信回線による遅延を補正する機能を持っているため、補正がない場合に比べて時刻の同期をより高い精度で行うことができます。
NTPサーバ
       NTPプロトコルで通信を行い、時刻供給を行う装置です。CRLは日本標準時を直接取り込むNTP専用のサーバを開発しました。
Stratum
       Stratumとは階層のことで、NTPでは原子時計など基準となる時計につながれたサーバをstratum1と呼び、さらにそのサーバに従属となる関係のサーバをstratum2と言う具合に、階層構造となっていろいろなコンピュータの時刻同期を図ります。
ISDN回線による時刻供給方式
       NTT情報流通プラットフォーム研究所が開発した、ISDN回線交換でサーバとクライアントを接続し、周波数の基準をISDN回線から取得して動作するという特徴を持った時刻供給方式です。



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