4. レゾナントコミュニケーション環境を支える研究開発

 NTTグループは、レゾナントコミュニケーション環境の実現に向けて必要となる、上位レイヤから端末までの総合的なソフトウェアデザインに基づく次世代ネットワークアーキテクチャ(*23)(REsonant communication Network Architecture: RENA)と、サービスを実現する基盤技術の研究開発に全力で取組むとともに、10年先を見据えた先端基礎技術についても積極的に取組みます。

(1)

次世代ネットワークアーキテクチャ(RENA)
 “エンド・ツウ・エンド型”のリアルタイムコネクティビティによる双方向通信、品質制御・セキュリティ保証や端末・サービスの多様性に対応する次世代ネットワークアーキテクチャ(RENA)の研究開発を積極的に推進します。ネットワーク大容量化・経済化のための光関連技術、ネットワークサービス制御技術を先導するとともに、パートナー技術との連携・活用により開発を加速化していきます。

(2)

上位レイヤ基盤技術
 ヒューマンインタフェース、エージェント、暗号・セキュリティ、分散データベース等の基盤技術をベースに、多様なビジネスソリューションをサポートするプラットフォームサービス実現に向けた研究開発を推進します。
コミュニティや企業間協業をサポートするための高度なコラボレーション技術(*24
エンド・ツウ・エンドで、個人と個人が簡単、確実に取引を実現できるセキュア電子価値流通技術(*25
数兆個のモノの追跡管理により流通に変革をもたらす無線タグ・センサー管理技術(*26

(3)

10年先を見据えた先端技術の取組み
 さらにNTTグループは、10年先を見据えた先端技術の研究開発を推進します。
爆発的に増大し続ける情報量を克服するため、超高速・大容量・低消費電力かつ安全性を飛躍的に高める光デバイスやナノテク等の物性基礎技術(例:光メモリ(*27)、単電子デバイス(*28)、量子暗号(*29))
言語の違いの克服、個人の能力拡大支援、大量情報の高速検索を可能にする多言語意味理解、対話処理、知識処理等のコミュニケーション基礎技術(例:翻訳、音声対話エージェント、超高速探索)

【技術トレンドと新サービス】
【技術トレンドと新サービス】



【用語解説】

*23  

ネットワークアーキテクチャ
通信ネットワークの構造・構成、また基本設計や設計思想

*24  

コラボレーション技術
多地点間での映像通信において、文書共有、操作情報共有、操作支援エージェント、活動内容記録化等の機能により、様々なコミュニティやコラボレーション活動をサポートする技術

*25  

セキュア電子価値流通技術
認証、課金等の機能をエンド・ツウ・エンドで個人と個人が安全に利用できるようにする技術で、企業や個人が簡単にネットワーク上でeコマース等のビジネスを行うことができる

*26  

無線タグ・センサー管理技術
モノに付与された無線タグ(近距離無線通信によりIDだけを発信する小型デバイス)のIDや各種センサーから得られた情報の分散管理、データベース連携、セキュリティ・プライバシー保護機能により、モノの管理や流通を効率化する技術

*27  

光メモリ
記憶媒体にホログラフィを用いて3次元的に情報を書き込むメモリのことで、従来に比べて大容量小型化が実現可能

*28  

単電子デバイス
従来型トランジスタに比べて、消費電力が10万分の1の単電子トランジスタを利用したデバイス

*29  

量子暗号
量子力学的に制御された粒子を用い、盗聴が行われていないか確認しながら暗号鍵の配布を行うもので、原理的に安全な通信が可能

*30  

ナノテク(ナノテクノロジの略)
ナノ(10 億分の 1)メートルの精度を扱う技術の総称で、マイクロマシン等の加工・計測技術や新素材開発を含む

*31  

バイオインフォマティクス
生命科学の研究において、特に情報処理技術を応用した研究分野のこと

*32  

マイクロカプセル
ライト、カメラ、発電源、通信機能、位置決め機構、マイクロメス、マイクロカテーテル、薬剤投与機能を、数mmのカプセルに搭載したもの

*33  

量子コンピュータ
量子力学原理に基づいた従来の動作原理とは全く異なるコンピュータ


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