日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)は、NTTサイバーソリューション研究所(以下、SL研)の‘Webページカスタマイズ技術’を基盤とした個人ポータル簡単作成ツール『KiriBariWeb』を開発しました。今回新たに開発した『KiriBariWeb』は、インターネット上にある膨大なWebページの情報の中から、個人が必要なページもしくはその一部を、簡単な操作で1つのWebページにまとめることで、使い勝手のよい個人ポータルページを作成できる新しいツールです。インターネット常時接続環境の下、個人のニーズに合わせた効果的な情報の集約と、効率的なWebページへのアクセスをサポートするものです。また、Webページの著作権等にも配慮し、作成されたポータルページを、IDとパスワードで保護することで、作成者本人だけがご利用いただける仕組みとしています。コンテンツ提供者にとっては、自サイトを頻繁に訪れるロイヤルユーザーに対して、常に最新の情報を提供することで、サイトへの定常的なアクセス誘引が図れるとともに、ビジネスチャンスの拡大につながることが見こまれます。
本『KiriBariWeb』は、SL研の最新研究開発成果を広く一般の皆さまにご試用していただける実験サービスサイト『サイバートライアル』(http://www.cyber-trial.com/)にて5月8日より、約6ヶ月間提供いたします。本トライアルを通じて、実験サービスに対する皆さまの声を集約することで、実環境における有効性や信頼性を検証するとともに、新たなサービスの基盤となる研究開発へ反映することを目的としています。
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1.『KiriBariWeb』開発の背景 |
 | 今日では、インターネットが、ビジネスからホビーまで様々な情報の入手源として重要な役割を果たしています。これまで、ポータルサイトなどを中心として提供されてきた‘個人ポータルページ作成サービス’は、あらかじめ用意された特定の機能やコンテンツから、自分の必要なものを選択してレイアウトするような範囲の限定されたカスタマイズサービスであるため、インターネット上にある膨大なWebページの情報を十分に活用できないとの問題がありました。
これに対して今回提供する『KiriBariWeb』では、あらかじめ用意されたコンテンツに限らず、インターネット上のWebページの情報をそのまま活用し、自分専用のポータルページを簡単なマウス操作だけで、自由に作成できます。(別紙1)
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2.『KiriBariWeb』技術のポイント |
 | (1)Webページ作成のためのユーザインタフェース技術(別紙2) |
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 | HTML(※1)文書のDOM(※2)を可視化した直観的なユーザインタフェースで操作できる技術を開発しました。これにより、HTMLで記述された既存コンテンツの必要とする部分を誰もが簡単にWebページからの切り取り、貼り付けすることが可能となりました。
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 | (2)Webページからの部分抽出技術(別紙3) |
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 | ニュースページ等で速報などが挿入、置換、削除された場合でも、必要とする部分(例えばニュース本文)を確実に抽出できる部分抽出アルゴリズムを開発しました。これにより、切り取ってきた部分の表示位置が変更となっても、確実に必要とする部分を表示することが可能となりました。 |
 | (3)クライアント側でのWebページ編集技術(別紙4) |
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 | 大規模な公開サービスとして個人ごとにカスタマイズされたポータルページを提供する場合、大量のコンテンツをサーバ側で編集し配信する形態では、大規模な設備が必要です。一方『KiriBariWeb』は、ASP(※3)提供されるスクリプトを用いて個人がブラウザ上で編集を行う形態であるため、サーバ側の負荷が大きく削減されます。これにより、提供側では、大規模な設備を必要とせず、利用側では、インターネット上の膨大なWebページの情報を活用した自分専用のポータルページの作成、利用が可能となりました[注]。
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3.『サイバートライアル』の概要 |
 | 研究開発成果を真に有用なものとするためには、実環境下での実験サービスの有効性や信頼性を確認することが必要不可欠です。本トライアルでは、最新技術を盛り込んだASP(※3)として提供可能な実験サービスを、随時、追加提供していく予定であり、今回提供する『KiriBariWeb』を始め、今後提供する各種実験サービス合わせて10万人規模への提供を想定しています。
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4.『サイバートライアル』のご利用方法 |
 | ご利用にあたっては、『サイバートライアル』のトップページから「利用者登録」を行うことでどなたでもご利用いただけます。今回ご試用できる『KiriBariWeb』のご利用に必要なシステム環境および手順などの詳細につきましては、『KiriBariWeb』マニュアル(http://www.cyber-trial.com/kiribari/bari/manual.pdf)をご覧ください。 |
5.今後の展開 |
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NTTでは、『KiriBariWeb』の本格提供に向け、更なる研究開発を行うとともに、益々普及するブロードバンド環境の下でのインターネットをより便利でより楽しくご利用いただけるとともに、コンテンツ提供者のビジネスチャンス拡大につながるサービスの基盤となる研究開発を進め、NTTグループ各社と連携し、それらの技術を盛り込んだ新たなサービスの実現に取り組んでいきます。 |
| [注] |
『KiriBariWeb』は、個人利用の範囲内でご利用いただくことができます。第三者に著作権があるコンテンツを、ご自分のページで広く一般に公開するなど、個人利用の範囲を超えてご利用いただく場合は、著作権者の許可が必要です。 |
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[用語解説] |
 | (※1) HTML(Hyper Text Markup Language) |
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 | インターネット上でWWWのホームページを作成するための構造化タグ言語。 |
 | (※2) DOM(Document Object Model) |
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 | ウェブページ中の文字や画像などの要素をオブジェクトとして扱い、その属性を操作することで、ウェブページのコンテンツや構造を動的に更新したりするためのオブジェクトインターフェイス。 |
 | (※3) ASP(Application Service Provider) |
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 | インターネットを介してアプリケーションを提供するサービス事業者。 |