日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)と株式会社NTT-X(以下NTT-X、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋孝夫)は、NTT情報流通プラットフォーム研究所が開発したネット空間クルージング技術「InfoLead」(※1)を使った総覧型3Dウェブ検索サービスの実商用環境での検証評価のための共同実験を、本日からNTT-Xが運営するポータルサイト「goo」(※2)上で開始します。
本実験では、キーワード検索の結果を50ページ以上同時に3次元空間上に配置して表示できる総覧型3Dウェブ検索サービス(図1)を無償で提供します。高度な知識は必要なく、ブロードバンド(ADSL 8Mbps相当以上)を利用しているインターネットユーザであれば、実験サイトから専用端末ソフトをダウンロードしてご利用いただけます。本実験サイトへは「goo」のトップページから誘導を図ります。
なお、本実験の開始とともにNTTとNTT-Xは、NTT研究所で開発された新技術を活用し、先進的なインターネットサービスの可能性を社会に提示することを目的とする実験サイト「gooラボ」を「goo」上に開設します。本実験は「gooラボ」の第一弾実験となります。
1.共同実験の背景と目的 |
 | 検索エンジンを利用してインターネットでウェブ情報を探す場合、検索結果はしばしば数十件以上となり、目的の情報にたどり着くのは容易ではありません。また、ブラウザでウェブページを1枚ずつ表示していたのでは、検索結果の閲覧自体に手間と時間がかかってしまいます。そこでNTT情報流通プラットフォーム研究所では、50枚以上最大300枚ものウェブページの画像イメージを一度に可視化し、検索結果のリアルタイム3次元総覧表示を実現する画期的なネット空間クルージング技術「InfoLead」を開発してきました。
2002年度には、ユーザを限定したサービス実験をNTT研究所において実施し、操作性など基本的機能の有効性を確認し、ユーザの意見に基づいたユーザビリティ(※3)の向上を図ってきました。
今回の「goo」との連携による共同実験は、NTTが提唱するレゾナントコミュニケーション(※4)環境の実現に向けた新しいウェブブラウジングの一方法として、InfoLeadと「goo」の検索機能とを連携させた総覧型3Dウェブ検索サービスを提案するもので、コンセプトの普及とポータルサイトへの導入によるプラットフォームビジネス展開に向けた実用性の検証評価を行います(図2)。 |
2.各社の役割 |
 | (1)NTT |
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 | ネット空間クルージング技術「InfoLead」のコンセプト提案を行うとともに、10万人規模のユーザを持つ大規模な実商用環境における
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システムの応答性能、安定性、運用性 |
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ユーザアクセスのトラフィックモデル、設備設計指針 |
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3Dユーザインタフェースの操作性(ユーザビリティ) |
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 | などの検証を行い、実用化のための要求条件を抽出し、今後の開発に反映させます。 |
 | (2)NTT‐X |
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 | 実験後の商用サービス導入検討に向け、
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「gooラボ」コーナーにおける第1弾実験としてのサービスの提供 |
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InfoLeadとの連携による「goo」の利用度向上やサービス効果の検証 |
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NTTグループのインターネット事業分野を代表するインターネットポータルとしての「goo」の先進性のアピール |
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 | などに向けた取り組みを目指します。 |
3.共同実験の概要 |
 | (1)実験期間 |
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 | 平成15年10月7日〜平成16年3月末日 |
 | (2)利用条件(PCスペック) |
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OS:Windows2000、WindowsXP
CPU:Intel Pentium (R)III 500MHz相当以上
メインメモリ:128Mbyte以上
VRAM:16Mbyte以上(推奨32Mbyte以上)
| インターネット接続回線: |
ADSL 8Mbps等のブロードバンド(推奨実測1Mbps以上) |
| その他: |
Internet Explorer 6以上のインストールが必要
同時表示枚数などの性能はグラフィックススペックに依存 |
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4.InfoLeadの特徴 |
 | InfoLeadは、50枚以上最大300枚ものウェブページの画像イメージを一度に可視化できる画期的なウェブブラウジング技術であり、世界で初めて検索結果の3次元リアルタイム総覧表示を実現しました(図3)。
マウスによる簡単な操作で3次元空間内での視点を自由自在にコントロールするクルージングナビゲーションを可能にするとともに、ウェブページごとの特質や相互関係などを分析し、その結果に基づいた3次元空間内での配置制御を行うことで、極めて直感的で効率的なウェブ検索を可能にしています。
例えば、インターネットの電子商取引サイトに応用すれば、数10種類以上の商品情報を同じ画面で一度に紹介することができ、気になる商品をクリックするだけで瞬時に拡大表示され詳細を見ることができます。また、3次元空間のXYZ軸に意味を持たせることで、全体の中での個々の情報の位置づけを様々な視点で比較評価しながら把握することができるほか、円筒状、タイル状などさまざまなレイアウトでの3次元表示を行うこともできます。
このような特徴を持つInfoLeadは、ウェブ情報検索のみならず、ウェブサイトの監視、アクセス状況分析(マーケティング分析)などさまざまなサービスに応用が可能です。 |
5.今後の展開 |
 | 共同実験での検証後は、2004年度からNTTグループのポータルサイト上で正式サービス化を図る予定です。
また、「gooラボ」では、今後InfoLeadの他に様々な先進的技術を活用した新たなインターネットサービスの可能性を追求するため、実験を展開していく予定です。 |
<用語解説>
※1 InfoLead
レゾナントコミュニケーション環境の実現に向け、NTT情報流通プラットフォーム研究所が開発した新しいウェブブラウジング技術。ブロードバンドを活用した独自の分散処理方式の採用により、世界で初めて検索結果の3次元リアルタイム総覧表示を実現している。本技術により、ウェブブラウジングは「ネットサーフィン」から「ネット空間クルージング」の時代に進化したといえる。
※2 goo
NTT-Xが運営している日本を代表するインターネットポータルサイト。サービスの中核である「検索サービス」ではウェブページの検索のみならず、画像、動画、音楽、辞書や地図、その他各種実用情報などの多彩かつ膨大なデータベースをもとに幅広い検索サービスを提供している。
※3 ユーザビリティ(Usability)
特定の利用状況において、特定のユーザーがある製品を使用する際の有効性、効率、ユーザ満足度の度合い。
※4 レゾナントミュニケーション
人、企業など世の中のあらゆるものが、
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ブロードバンドで“双方向(インタラクティブ)”に、 |
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“いつでも、どこでも、誰(何)とでも”ユビキタスにネットワークで結ばれ、 |
| ・ |
“安全、確実、簡単”でユーザビリティーに優れ、 |
世の中と共鳴(resonant)しながら進歩する、光による新世代コミュニケーション環境。 |