日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)と株式会社日本旅行(以下 日本旅行、本社:東京都港区、代表取締役社長:金井耿)は、本日よりNTTサイバーソリューション研究所が開発したマップ散策型インタフェース技術と利用状況可視化技術を用いたマップ散策型旅行ガイドサービス「World Wide Navi」の検証・評価のための共同トライアルを開始します。
「World Wide Navi」は、マップ散策型インタフェース技術によって、パソコン画面の世界地図上に大量のコンテンツを配置させ、世界中をウォークスルーするような感覚で様々な観光資源との「出会い」を実現します。さらに、「わいわい感」を表現する利用状況可視化技術によって、コンテンツにアクセスしている利用者を地図上にリアルタイムに可視化し、加えて掲示板機能を提供することにより、利用者どうしの情報交換の場、利用者どうしの出会いの場としてご利用いただくことができます。(別紙参照)
この「World Wide Navi」は、日本旅行のホームページ( http://www.nta.co.jp/ )上に開設されたトライアルサイトにおいて2004年1月13日〜2004年3月31日(予定)までご利用いただけます。
1.共同トライアルの背景と目的 |
 | Web上の旅行情報提供サービスの多くは、出発地や旅行先、予定日などを条件とした検索サービスを提供するものです。したがって、目的地や予定日などがある程度絞り込まれている利用者にとっては有用なサービスとなっていますが、旅行目的が漠然としている場合は、結局、ガイドブックに頼ったり、旅行社の店頭にあるパンフレットをかき集めたりということになります。
今回提供する「World Wide Navi」は、世界中を散策するような感覚で、Web上で簡単に情報収集が実現できます。また、世界初の試みとして、コンテンツにアクセスしている利用者をリアルタイムに可視化し、どの観光地に人気があるのかを、その該当地コンテンツへのアクセス者数を示すことで「ひとだかり」を表現する機能を提供しています。さらに、利用者からの声を収集したり、利用者どうしあるいは利用者と旅行会社との円滑なコミュニケーションを図るための対話機能もあわせて提供します。
両社は、インターネットユーザを対象としたトライアルサービスを実施することにより、上記の機能の技術検証とビジネス性の評価を行います。 |
2.各社の役割 |
 | (1)NTT |
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 | 「World Wide Navi」のコンセプト提案を行うとともに、本トライアルに必要な技術、システムを提供します。リアルなコンテンツを用いてインターネット上で公開することにより、様々な機能の技術検証を行うとともにアンケート調査などを実施して機能やインタフェースの改善などに反映させます。 |
 | (2)日本旅行 |
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 | リアルな旅行情報コンテンツの提供、日本旅行インターネット会員へのトライアル参加の呼びかけ、トライアルサイト構築に当たって必要なネットワーク環境の提供、さらにトライアルサービスの運用を行い、サービス性・ビジネス性の評価を行います。 |
3.「World Wide Navi」の技術ポイント |
 | (1)マップ散策型インタフェース技術 |
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 | 従来のWeb表示技術を用いた旅行ガイドサービスでは、大量の情報コンテンツを一覧表示させることは困難で、さらに一覧表示から詳細を表示させようとすると、何度もページ替えが発生したり多くのウィンドウが開いてしまったりということが起こります。したがって、一覧表示へ戻るためにはページ戻りボタンを何度も操作したり、開いたウィンドウを幾度も閉じる操作をしなければならないため、目的が漠然とした状態の利用者にとっては興味を削がれる原因となっていました。
このような状況を解決するため、マップ型ユーザインタフェース技術(*1)と速覧インタフェース技術(*2)を組み合わせたマップ散策型インタフェース技術を開発しました。これにより、膨大な旅行情報コンテンツをマップ上に全て一覧表示させるとともに、リンク先の情報については、リンクへマウスオーバーするだけでポップアップウィンドウが開く情報速覧機能を実現しています。これにより興味を失う事なく大量の情報コンテンツに出会うことが可能となりました。 |
 | (2)利用状況可視化技術 |
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 | 情報コンテンツに対する利用者の関わりを可視化することには重要な意味があります。たとえば街中で人だかりができていると、覗き見したくなる衝動に駆られます。同じように、情報空間でも「ひとだかり」を表現できれば、それは興味を抱く契機として利用することができ、新たな情報コンテンツに出会う機会を向上させることができます。
従来から、ホームページのランキングを表示するサービス(*3)は提供されており、集計・更新サイクル1日〜2日程度で、人気のWebサイトが紹介されています。しかし、ひとだかりの効果を生み出すためにはきわめて短い周期で集計・更新を実現し、リアルタイムにランキング表示を実現しなければなりません。
これを解決しつつ、利用者間の情報交換の場を提供することにより、「わいわい感」を表現する利用状況可視化技術は、次の2つの技術から構成されています。
◎リアルタイムアクセスユーザ群化表示技術
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利用者の匿名性を確保しながらリアルタイムなひとだかりを表現するため、アクセスユーザを短時間で集計し、ユーザ群として表示する、リアルタイムアクセスユーザ群化表示技術を開発しました。これにより、利用者の興味を喚起し、出会いの機会向上を図りました。 |
◎視野適応型吹出し表示技術
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利用者の情報発信と、それをきっかけとした利用者間の「つながり感」を支援するため、投稿機能を提供して収集した利用者からの情報やそれに対するリプライを、ズーム率に応じて視野の範囲内で最新の情報を時系列的に吹出し表示し、リアルタイムな対話のように表現する、視野適応型吹出し表示技術を開発しました。これにより、利用者の視野に応じた最新投稿に対する「気付き」を支援し、発話の誘発を図りました。 |
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4.今後の展開 |
 | NTTでは、トライアル評価結果を技術開発にフィードバックするとともに、次世代ナビゲーションサービスの可能性・事業性の検証を行って行きます。
また、日本旅行では、本トライアルで得られたデータやノウハウをもとにビジネス性の検討を図る予定です。 |
<用語解説>
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 | マップ感覚でより簡単にナビゲーションを実現したユーザインタフェース技術。
( http://www.ntt.co.jp/news/news01/0112/011225.html ) |
| *2 |
速覧インタフェース技術「ForeScope」 |
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 | 多数のハイパーリンクコンテンツを、任意のWebページを基点に連続的に閲覧できる基点不動型洞見インタフェース。 利用者の思考の流れを途切れさせず、素早いWebページの閲覧が可能にした技術。( http://www.cyber-trial.com/forescope/ ) |
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