日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)と、ポータルサイト「goo」を提供するNTTレゾナント株式会社(以下NTTレゾナント、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗克行)は、インターネットにおける新着情報の中から、利用者の検索条件に適合したトピックを即時にメールなどで通知(アラート)するサービス「TopicAlert(トピックアラート)」を開発し、商用環境での検証・評価のための共同実験を、ポータルサイト「goo」上に開設した実験サイト「gooラボ」(http://labs.goo.ne.jp/)で開始します。 「TopicAlert」は、即時性が重視される情報通知サービスに適している高速XML*1フィルタ技術を利用しています。本技術は、NTTサイバーソリューション研究所(以下、NTT研究所)が開発したもので、検索条件を効率よく絞り込むことで、従来の検索エンジンによる情報照合処理と比較して、高速な処理を実現しています(別紙1)。これにより、利用者数、検索条件が増加しても、小規模なシステム環境で即時性の高い情報通知サービスを可能としました。 なお、実験は、ブログ、ニュース、TV番組表を対象とし、順次拡大をしながら、本日から2006年3月31日までを予定しています。 |
1.背景と目的 |
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インターネット上では、情報が更新されてから手元に届くまでの時間が短いほど有益であるものも多く、鮮度の高い情報をタイムリーに知りたいという利用者の要望も増え、最近では、そのような自分の知りたい情報をメール等により利用者に通知する「アラートサービス」が普及しつつあります。 しかし、現在の「アラートサービス」では、単純な検索条件の設定しかできないため、ブログのように多種多様な情報が頻繁かつ大量に更新されるものを対象とした場合、自分の好みに適合した情報だけを受け取ることが困難です。また、新着情報を設定した検索条件と逐一照合するという現在の手法では、即時性の高いサービスを提供するために大規模なシステム環境が必要になるという運用上の課題もあります。 今回提供する「TopicAlert」は、効率のよい情報照合処理を実現した高速XMLフィルタ技術を活用することで、従来のシステム環境のまま、詳細な検索条件設定による選別された情報を、いち早く提供できる情報通知サービスを実現しました。 両社は、共同実験を通じて、「TopicAlert」の技術面・運用面での実用性の検証を行い、併せてこの分野におけるNTTおよび「goo」の世界的なプレゼンスの向上を図ります。 |
2.「TopicAlert」の概要(別紙2) |
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「goo」のブログ、ニュース、テレビ番組ナビの各サービスの中から、通知を受けたいサービスを選択し、通知して欲しいトピックのキーワードを指定します。3つまでのキーワードとその関係(「すべてのキーワードを含む」、「いずれかを含む」、「そのキーワードは含まない」から選択)を詳細に指定することができます。 また、キーワードの検索対象は、各コンテンツのタイトルや記事本文など複数の項目から選択できるようになっています。配信予定のアラートや過去の配信履歴はブラウザや「goo RSS*2リーダー」などのRSSリーダーで閲覧可能で、通知形式(メール・RSS)と通知頻度(即時、1時間毎)を指定することができます。 |
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なお、本サービスの利用にあたってはあらかじめ「gooID」(無料)の取得が必要です。 |
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3.技術のポイント(別紙1) |
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(1)検索条件の構造化・統合機能 |
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利用者が通知を希望するトピックの検索条件をXPath*3形式に変換し、構造化します。その際、別の利用者が入力したキーワードやジャンルなどの検索条件と比較し、共通部分を統合します。 これにより、共通部分については処理を繰り返して実行することなく、一括して行えることになるため、効率的な照合処理を可能としました。 |
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(2)照合機能 |
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インターネットから新着情報を取得した際、それをXML形式のデータに変換します。このXML形式のデータを先頭から順に読み取り、(1)で統合した検索条件と順次、照合します。 これにより、新着情報と関連のある検索条件の絞込みができるため、必要最小限の照合を一度実行するだけで、情報が必要な利用者をすべて特定することが可能となりました。 |
4.各社の役割 |
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(1)NTT |
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本実験サービスに必要なNTT開発の技術を提供します。これにより、商用環境における同機能の有用性および有効性を検証します。 |
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(2)NTTレゾナント |
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実験終了後の商用サービス導入に向け、利用動向や利用者のご意見を基にビジネス性を評価します。 |
5.今後の予定 |
| NTTは、実験の技術的な評価とフィードバックを行うことで、いつでも必要な情報に様々な形で出会うことができるための「サイバー・ナビゲーション技術」の研究開発促進を図ります。また、NTTレゾナントでは、本実験で得られたデータをもとに、「goo」でのサービス化も視野に入れビジネス性の検討を行う予定です。 |
[用語解説] |
| *1XML(Extensible Markup Language) |
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WWW(World Wide Web)で用いられる技術の標準化を行なう国際機関"W3C(World Wide Web
Consortium)"が定めた文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語のひとつで、「タグ」と呼ばれる特定の文字列でもとの文章に構造を埋め込んでいく言語の規格。コ
ンピュータ同士でのデータの送受信に使用できるほか、Webブラウザで直接閲覧することも想定されている。現在のWebページ作成言語であるHTMLの将来的な代替規格と考えられている。
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| *2RSS(RDF Site Summary) |
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W3Cが定めたXML規格のひとつ。当該ウェブページに記述された文章の見出しやハイパーリンク、要約などを記述しておき、当該ページの紹介を行なうための
規定。RSSを収集・管理することで、ページ全体を検索しなくても特定の志向にあったページのリンク集を作ることができる。 |
| *3XPath(XML Path Language) |
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W3Cが定めたXML文書の中の特定の要素を指し示す記述方法を定めた規格。XML文書の階層構造をたどって、要素や属性にアクセスするための手段である。 |
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