平成18年3月23日
(報道発表資料)
国立大学法人名古屋大学
日本電信電話株式会社
西日本電信電話株式会社


名古屋大学とNTT、NTT西日本が連携実施協定を締結
「ネットワークとアプリケーションの融合
− より良いコミュニケーションを目指して −
に関する研究・教育・事業化の連携推進


 国立大学法人名古屋大学(以下、名古屋大学)と日本電信電話株式会社(以下、NTT)および西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、「ネットワークとアプリケーションの融合 − より良いコミュニケーションを目指して −」に関し、本日組織同士の連携の取り組みを推進するための連携実施協定を締結しました。
 本協定では、21世紀型の情報通信技術に係わる学問・事業分野を対象にして、(1)名古屋大学とNTTそれぞれの研究・開発の強化と加速及び学術的活動の活性化、(2) NTT西日本での研究成果の事業化推進、(3) 研究インターンシップによる学生教育等人材育成プログラムの推進を目指します。


【協定締結の背景】
 名古屋大学はその創設以来、創造的な研究活動によって真理を探究し、ノーベル賞の栄誉に輝く世界屈指の知的成果を産み出すとともに、自発性を重視する教育実践によって、多くの有為な人材を世に輩出してきました。また、研究成果を直接社会へ還元する工学・情報の分野における研究・教育では社会・産業界との連携を深める取り組みを常に重視してきました。とりわけ、各種の先端メディア処理技術、3次元映像・音響メディアテクノロジー、超高速フォトニックネットワークテクノロジーなど、コミュニケーション分野の研究では人々の生活を豊かにする数多くの貢献を行ってまいりました。名古屋大学は、同分野の研究・教育を通して、新たな研究分野並びに新しいパラダイムの製品・システム・ビジネスを創出し、学術の発展、国民生活の質的向上、経済の発展に貢献する革新的な情報社会基盤を構築することを目指しています。
 一方、NTTグループは、「NTTグループ中期経営戦略」に基づき、平成17年11月にアクションプランを発表し、戦略実現に向け本格的な取組みを始めています。この中期経営戦略を早期に実現することで、ブロードバンドでユビキタスな社会を実現し、個人やコミュニティへの豊かなコミュニケーション環境の創造と企業活動の効率化・新たなビジネス機会の創出への寄与を目指しています。そのなかで、NTTは、NTTグループにおける横断的な基盤的研究開発を一元的に行っており、情報通信分野において世界で屈指の総合的な研究開発拠点として、確固たる地位を築いています。また、NTT西日本は、西日本における地域通信事業会社として、電話網をはじめとするユニバーサルサービスから、国家戦略u−Japan構想の基盤となる最先端のブロードバンドサービスまで多岐にわたる通信サービスを安定かつ経済的に提供するため、幅広い分野の事業化に取り組んでいます。
 これらの状況のもとで、具体的な取り組みの一つとして、以下の連携実施協定を締結することにいたしました。
 すなわち、これまで名古屋大学、NTT、NTT西日本は、共同研究、共同実験、人材育成を中心に連携を進めてまいりましたが、今回従来の個別型連携を三者間の組織型連携へと発展させることにより、これまでの友好的な関係をさらに強化することにしました。この新たな連携により、人、設備、研究実績など互いのリソースを十二分に活用し、研究・開発の質的向上、新たな研究テーマの発掘、研究から事業化へのスピードアップ、優秀な人材の育成を図ります。


【連携の目的】
 本連携では、「ネットワークとアプリケーションの融合 − より良いコミュニケーションを目指して −」に関する科学技術分野を中心に、21世紀型情報化社会を支えるイノベーションを目指し、名古屋大学、NTT、NTT西日本の三者が互いのニーズとリソースを融合させることで、研究・開発の深化と広がり、タイムリーな事業化を図ります。また、研究インターンシップによる学生教育等人材育成プログラムを推進し、科学技術創造立国をリードする若手研究者・技術者の育成を目指します。


【本連携の特長】
(1)組織型連携の推進−−連携協議会、企画・運営委員会の設置
 名古屋大学、NTT、NTT西日本の三者から選出された委員から構成される「連携協議会」を設置します。連携協議会での議論を通して、本連携で取り組む研究・開発・事業化・人材育成等の将来ビジョンや連携方針などの共通認識を形成するとともに、互いのニーズおよびリソースの融合を組織的に図ります。また、「連携協議会」の活動を通じて、従来NTTと連携があった名古屋大学の部局との新たな連携の強化についても取り組んでいきます。なお、「連携協議会」の下に「企画・運営委員会」、「事務局」を設置し、個別連携契約、個別連携成果、研究インターンシップなどに対して、タイムリーに助言・支援を行います。

(2)組織型連携による研究・開発から事業化までの効果的・効率的な実施
 名古屋大学とNTTは、これまでも個別テーマにおいて共同研究を進めてきましたが、本協定を機に、情報通信分野、特に、先端メディア処理技術、3次元映像・音響メディアテクノロジー、超高速フォトニックネットワークテクノロジーなどを中心に、新規テーマの検討段階から連携して研究プロジェクトを立ち上げます。両者の研究担当者は共同で各研究プロジェクトの目標とする成果やスケジュール等を策定し、定期的に開催される連携協議会において研究状況と研究計画の確認を行い、大きな成果に結びつくよう組織的に取り組んでいきます。
 また、名古屋大学とNTTにより創出された研究成果については、NTT西日本が事業化を推進していくこととし、名古屋大学やNTTと連携して、ビジネスモデルの検討や各種技術検証を行っていきます。

(3)技術交流と人材育成の活動強化
 新たな研究テーマの企画や互いの研究者の活性化・レベルアップを図るため、名古屋大学教員とNTT、NTT西日本の幅広い部門の研究者・技術者との技術交流を活発に行います。また、名古屋大学、NTT、NTT西日本は研究インターンシップによる学生教育等人材育成プログラムを推進し、若手研究者・技術者の育成に努めます。


【当面の具体的な連携内容】
 本連携では、当面以下の取り組みを予定しております。
(1)共同研究等
光/IP連携に基づく新サービス創出基盤ネットワークに関する研究
メディア処理技術高度化の研究
知能処理技術に基づくヒューマンインタフェース高度化の研究
各種先端デバイスに関する研究
シニア向けITに関する研究

(2)研究インターンシップ
 単なる就業体験に基づくインターンシップとは異なり、大学院生に企業の研究開発現場を経験させ、研究開発を通して、大学内では経験できない実践的で幅広い見識と実社会への適応性を身につけることを目的として、「研究インターンシップ」を推進します。対象となる学生は、原則として、博士課程(前期課程)1年生、博士課程(後期課程)1、2年生です。



【本件に関する問合せ先】
 国立大学法人 名古屋大学 大学院工学研究科 総務課
  松川、田崎 : 052−789−3403 または 3413

 日本電信電話株式会社 情報流通基盤総合研究所 企画部(広報担当)
  遅塚(ちづか)、佐野 : 0422−59−3663

 西日本電信電話株式会社 名古屋支店 総務部(広報担当)
  嶋、浜田 : 052−291−2131


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