News Release

2006年8月7日


動画共有サイトを活用したトライアルの開始について


 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫、以下、NTT)は、個人ユーザー等が撮影・創作したオリジナルな動画を発信して一般公開できるサイト(http://cliplife.jp)を8月28日(月)(予定)に開設し、動画投稿による新たなコミュニケーション促進とコンテンツ創造の支援に関するトライアルを開始します。本トライアルでは、インターネット接続サービスOCNを提供するNTTコミュニケーションズ株式会社および、ポータルサイトgooを提供するNTTレゾナント株式会社の協力により、本サイトをインターネットユーザーへ広くご紹介し、利用促進を図ります。


1.背景と想定する利用シーン

 昨今のWEB2.0の潮流やブログ・SNSの普及に見られるように、お客様からのインターネットへの情報発信が一般化して参りました。また、動画対応のデジカメやビデオカメラ、携帯電話等の普及を背景に、テキストや写真だけでなく、自分で撮影した動画も公開して、多くの方々に見て欲しいというニーズも高まってきました。NTTではこのようなニーズを受け、光ブロードバンド上での情報流通促進を目指し、より簡単に、より安心して動画などの情報を発信でき、加えて動画を介したコミュニケーションやコラボレーションにより新たな価値が生み出されるネット利用環境に関する研究開発と、総合プロデュース機能(注1)による事業検討を進めて参りました。

 このような背景のもと、この度、プロ、セミプロ、アマチュアに関わらず、個人が、動画コンテンツを簡単に、安心して、発信、共有、利用できるサイトを立ち上げ、マーケットトライアルを開始することにいたしました。個人に限らず、学校や企業、コミュニティ等、様々なサイトやブログと連携し、外部から動画を投稿、利用、引用していただくことにより、動画を通じた個人や企業参加型のコミュニケーション・創作のハブとして、広く活用していただける場を目指して参ります。


2.取り組み内容
 本トライアルの運用を通じて、以下の項目を検証していきます。

(1) 映像の視聴促進やコミュニケーション促進における運用ノウハウ検証
 本トライアルでは、NTTの研究開発成果※1や、社外の先進的な技術を持ち寄り、動画の投稿・視聴促進と動画を介したコミュニケーション促進に関する検証を行ないます。
※1 「映像ダイジェスト配信チョコパラTV(注2)」によるハイライトシーンのRSS配信技術や、「チョコパラSSS(注3)」による映像中シーンへのコメント付与・共有を始めとした技術、運用ノウハウについて、準備が整い次第、順次検証を開始する予定です。

(2) 不正な映像の検出に関する運用ノウハウ検証
 一般ユーザーから投稿された動画の中には、投稿者の意図にかかわらず第三者の著作権を侵害する情報や、公序良俗に反する情報が含まれている場合があります。今回のトライアルでは、NTTのメディア処理に関する研究開発成果※2を活用し、不正なコンテンツのチェックを低コストで実現できる運用技術の確立とノウハウの蓄積を行います。このような運用技術を活用して、誰もが安心して利用できる、健全なサイトの実現を目指します。
※2 著作権者から提供を受けた映像や、過去に不正と判定された投稿映像との同一性を判定するメディア探索技術や、映像中の情報を自動抽出して人手による判定作業の短時間化を図る映像内容理解技術などの有効性を検証します。

(3) 「クリエイティブ・コモンズ(注4)」に基づくコンテンツの利用促進
 本トライアルでは、著作権者が、動画の投稿時に、著作物の改変の許諾や商用利用の可否の意思を明示することにより、他のユーザーや創作者が安心して動画を利活用できる環境を実現します。このような環境をクリエイターや、学校、企業の皆様にご活用いただき、動画を介したコミュニケーションを通じて、創作活動やプロモーション等の企業活動に貢献できる場の実現を目指します。


3.マーケットトライアル実施期間

 2006年8月28日(予定)より一般公開を開始し、2007年2月末までの約半年間を予定しております。
 また、トライアル終了後の事業フォーメーションについても検討して参ります。


4.サイトの利用方法について

 一般公開後は、http://www.cliplife.jpにアクセスしていただければ、どなたでも登録された画像がご覧頂けます。
 また、映像の投稿に関しましてはユーザ登録を行なっていただくことによりご利用が可能になります。


5.今後の予定

 本サイトの運営を進めながら、より簡単に、より安心に投稿ができるサイトを目指し、動画に関するコミュニケーションと創作活動支援の基盤の整備に関する検討を進めます。また、投稿された映像コンテンツが、配布した主体の許諾する範囲で様々な利用者に再配布、または改変され、さらにコンテンツの広がりを生み出すエコシステムの創造に向けた検証と運用ノウハウの蓄積を進めていきます。

<用語解説>

(注1) 総合プロデュ−ス機能
 総合プロデュース機能とは、事業化の責任者として指名されたプロデューサがNTTグループ内外の企業と協力しながら、NTTグループの優れた研究開発成果の事業化を直接推進していく取り組みです。

(注2) 映像ダイジェスト配信チョコパラTV
 音声信号から盛り上がっている部分を自動的に抽出することにより、15秒程度のダイジェスト(要約)映像を自動生成し、RSS形式により配信する技術です。利用者は、タイトルやキーワードでの検索によらず、興味ある映像を簡単に見つけて選択できるようになるため、閲覧機会の増大が期待されます。

(注3) チョコパラSSS(Scene Syndication System)
 映像や音声のコンテンツと外部のブログとを連携し、コミュニケーションを促進するシステムです。映像の特定のシーンを再生するリンクを自分のブログに張るなどのブログ連携機能を持ち、映像や音楽のコンテンツを介したオープンなコミュニティの活性化が期待できます。

(注4) クリエイティブ・コモンズ
 著作権者が自ら、予め作品の使用条件を明示してネットに公開することで、利用者側の許諾手続きを省き、作品の流通や再利用を促進する枠組みです。米スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授他が提唱し、日本でもクリエイティブ・コモンズ・ジャパン(http://www.creativecommons.jp/)が普及活動を進めています。



別紙1:本取り組みの概要
別紙2:画面イメージ
別紙3:映像ダイジェスト配信チョコパラTVの概要
別紙4:CreativeCommonsのライセンスを用いた再利用の概要



【本リリースに関する問い合わせ先】
日本電信電話株式会社
第三部門 プロデュース担当 仲西
TEL:03-5205-5362


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