2007年10月4日
(報道発表資料)
日本電信電話株式会社
エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社
VA Linux Systems Japan株式会社
日本電気株式会社


オープンソース・ソフトウェア(OSS)の
普及展開に向けた取り組みについて
〜企業システム向けOSSミドルウェアの日本語サイト公開〜


 日本電信電話株式会社(以下、NTT、東京都千代田区、代表取締役社長:三浦惺)と、エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社(以下、NTT-DI、東京都江東区、代表取締役社長:山田伸一)と、VA Linux Systems Japan株式会社(以下、VA Linux、東京都中央区、代表取締役社長:上田哲也)と、日本電気株式会社(以下、NEC、東京都港区、代表取締役 執行役員社長:矢野薫)は、従来より、Linux(R) OSやデータベース管理システムPostgreSQL(*1)をはじめとする企業システム向けOSSミドルウェア(*2)の普及支援をおこなってまいりましたが、日本における更なる普及展開を目的として、Linux上で動作し、サービスの停止時間を短縮化することを可能とする『Heartbeat(ハートビート)』の日本語サイトを平成19年10月5日(金)にオープンします。


■背景
 近年、企業の情報システム構築において、コスト抑制やシステム更改の容易性などを目的にOSSを活用するケースが増加しております。特に、Webサーバ/APサーバ/DBMS(*3)領域でのOSSミドルウェアの利用は活発になってきています。
 しかしながら、まだまだOSSミドルウェアが利用されていない領域はたくさんあり、十分に普及しているとはいえない状況です。
 特にICT社会を担う企業向けシステムでは、サービスの停止時間が社会に与える影響が大きいことから、システム障害を発生させないことはもちろんのこと、万一、障害が発生した場合にも、極力、停止時間を短縮化させることが重要です。また、その実現にあたっては、情報システムの信頼性やセキュリティの確保、および情報システムの最小限のコストでの導入・運用などの観点から、OSSミドルウェアがますます重要になってきています。
 NTT、NTT-DI、VA Linux、NECは、より良いICT社会の実現に向けて、このような企業システムに向けてOSSミドルウェアを更に普及展開していくことが重要であると認識し、今回の活動に至りました。


■各社の取り組みについて
NTTは、平成18年4月にOSSセンタを設立し、NTTのグループ企業等を対象とした技術的な情報提供やサポート、複数のOSSミドルウェアの組合せ検証、大規模高信頼高性能システムの実現に向けたコミュニティ活動を実施しています。
NTT-DIは、OSSについての内部構造の解析、検証も含めた高度な技術コンサルティングを行っており、Linux OSやPostgreSQL、Tomcat、HeartbeatといったOSSミドルウェアを用いたシステム構築に必要な情報収集、性能測定、トラブルシューティングなどのサービスを提供しています。また、Linux OSやAsteriskといったOSSミドルウェアを用いたアプライアンス製品「コリドラボックス」「astimaTM」を開発し、独自のOSS製品展開を行っています。
VA Linuxは、各種OSと仮想化、およびOSSにおける高度な技術と経験を基盤に、カーネルや仮想化に関する技術コンサルティング、開発、インテグレーションとソフトウェアソリューションなどのサービスを提供しています。また、「仮想マシンモニタ Xen」など、様々なOSSプロジェクトへの積極的な参画を通して、OSSの発展と普及に努めており、Heartbeatを用いた、負荷分散と高可用性を実現するシステムのコンサルティング、開発、インテグレーションにも取り組んでいます。
NECは、OSS/Linuxを企業向けシステムへ本格適用する取り組みを早くから推進し、平成16年5月19日に国内初の「OSSミドルウェアサポートサービス」を発表しました。平成19年4月には従来のOSS推進センターをOSSプラットフォーム開発本部として本部化し、組織的にOSS/Linuxに関するソリューションやサービスの拡充をすすめています。HeartbeatをはじめとするOSSミドルウェアの品質強化にも取り組んでいます。また、このような取り組みをしながら、国内外のOSSベンダとの連携を強化し、更なるOSSの普及展開にも努めます。


■OSSミドルウェアHeartbeatについて
 Heartbeatは、サービスを提供するシステムに加え、万一の障害に備えた予備のシステムを持つような冗長構成のシステム環境において、システムの状態を監視し、障害を検出した場合に予備のシステムに切り替えることによりサービスを継続させることが可能なOSSミドルウェアです。(別紙参照
 このたび公開するHeartbeatの日本語サイトを通じて、コミュニティと協力し、プログラムやインストールマニュアル、設定例などをダウンロードして使うことができるようになるほか、併設するメーリングリストに参加することにより、利用の際の疑問点やバグ情報などを利用者間で情報交換することができます。
 また、今後のリリース・スケジュールや最新のパッチ情報なども掲載しており、安心してシステム開発・運用を実施することができるようになります。

【日本語サイトURL】(平成19年10月5日(金)オープン)
http://linux-ha.org/ja/HomePage_ja

【主なコンテンツ】
Heartbeatソースコード、プログラムモジュール、関連ツール
インストールマニュアル、設定マニュアル、チュートリアル
製品情報、リリース・スケジュール、最新情報


■今後の取り組みについて
 NTT、NTT-DI、VA Linux、NECは、これまでの基幹系システム構築で培ったミドルウェア開発技術や障害解析技術を基に、新機能の提供や品質強化試験によるバグパッチのフィードバックなどにより、機能および品質の向上面でHeartbeatコミュニティに貢献していきます。
 また、コミュニティの活性化に向けて国内外のより多くの企業の利用者や開発者の方々と連携しながら、Heartbeatおよび企業向けシステムで必須となるその他のOSSミドルウェアの普及展開を推し進めてまいります。

(*1) PostgreSQL
データベース管理システム(DBMS)のOSSミドルウェア。企業運営の要である情報を管理するミドルウェアであることから、OSSが普及しはじめた初期の段階から注目を集めており、現在、本格的な普及期に入っている。
(*2) ミドルウェア
OS(オペレーティング・システム)とアプリケーションの中間に位置する汎用ソフトウェアであり、データベース管理システムや通信用ソフトウェアなどがある。
(*3) Webサーバ/APサーバ/DBMS
システムの基本モデルを実現するミドルウェア群。Webサーバは表示機能を、AP(アプリケーション)サーバはアプリケーションの本体の役割を、また、DBMSはアプリケーションで利用するデータを格納するミドルウェアであり、OSSではそれぞれApache、Tomcat、PostgreSQLが有名である。

Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
PostgreSQLは、PostgreSQLの米国およびその他の国における商標です。
CorydoraはNTTデータ先端技術株式会社の商標です。
astimaTM は株式会社NTTデータの商標です。
Apache、Tomcatは、Apache Software Foundationの登録商標または商標です。



(別紙) 障害発生時のシステム切り替えイメージ



<本件に関する問い合わせ先>
NTT OSSセンタ 森畠、吉田
TEL: 03-5860-5055
E-Mail: contact@oss.ntt.co.jp
NTTデータ先端技術株式会社
  オープンソース事業部
技術開発ビジネスユニット
TEL: 03-3534-4810
E-Mail: oss@intellilink.co.jp
VA Linux Systems Japan株式会社
  営業企画本部 マーケティング部
TEL: 03-6204-4071
E-Mail: pr@valinux.co.jp
Web: http://www.valinux.co.jp/
NEC OSSプラットフォーム開発本部
  TEL: 03-3456-0625
E-Mail: linux@sw.nec.co.jp
Web: http://www.nec.co.jp/linux/
日本語サイト(Heartbeat)の内容に関する
お問い合わせは、ホームページ上でお願いします。


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