2007年10月19日
(報道発表資料)
名古屋市上下水道局
東邦ガス株式会社
日本電信電話株式会社


高齢者見守りシステムの共同実証実験について
〜水道・ガスメータとライフサポートプラットフォームによる新しい見守りシステム〜


 名古屋市上下水道局(名古屋市中区、局長:西部 啓一)、東邦ガス株式会社(名古屋市熱田区、社長:水野 耕太郎、以下「東邦ガス」)、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、社長:三浦 惺、以下「NTT」)の3社は、水道メータとガスメータの使用量による高齢者見守りシステムを開発し、2008年1月から共同で実証実験を開始します。
 水道とガスの使用量の組み合わせによる高齢者見守りシステムの共同実証実験は国内で初めての取り組みとなります。また、これらのシステムをNTTの情報通信技術を活用したライフサポートプラットフォームを利用して実現することで、開発性・運用性に優れたシステムを実現します。


1.本実験の背景と目的
 高齢化社会の進展と核家族化の進行によって、子供などと離れて過ごす高齢者世帯が全国的に増加傾向にあります。また、一人暮らし高齢者の孤独死も報道されるなど、高齢者の生活状況を見守る仕組みに注目が集まっています。
 このような中、これまで名古屋市上下水道局は電話回線を使った水道メータの自動検針システムの開発と運用を、東邦ガスはインターネットを利用したガスメータの自動検針技術を、NTTはブロードバンドネットワークを用いてライフサポートを行う情報通信プラットフォーム技術の研究・開発を進めてきました。
 今回各社の研究開発成果を組み合わせることで、水道とガスの2つのライフライン情報を利用する複合型の高齢者見守りシステムを国内で初めて開発しました。
 本日2007年10月19日、本システムを東邦ガスオープンラボ(愛知県東海市)にて初めて展示いたします。今後は、実際の一般家庭で利用できるように、さらなるシステム開発を進め、2008年1月から、一般家庭における実証実験を開始し、本システムの有効性や利便性を検証してまいります。


2.実験概要
 2008年1月から約1年間、水道およびガスの検針値を利用した高齢者見守りシステムを一般家庭に設置してモニターによる実証実験を実施します。この実験を通じて下記の項目を検証します。
高齢者見守りシステムの操作性、利便性、通信信頼性
  お客さま宅内での高齢者見守りシステム環境の構築方法、関連機器の施工方法


3.各社の役割
(1)名古屋市上下水道局
 これまでの電話回線を用いた自動検針システムの開発・運用ノウハウを活用し、高齢者見守りシステムの操作性・利便性の検証、ならびに水道メータのインターネット利用自動検針の実使用条件下での信頼性評価を行います。

(2)東邦ガス
 インターネットを用いた自動検針やガス機器の遠隔制御技術など、これまでに培ったガスメータやガス機器の情報通信技術のノウハウを活用し、高齢者見守りシステムの操作性・利便性の検証、ならびにガスメータのIPネットワーク接続の実使用条件下での信頼性評価を行います。

(3)NTT
 さまざまなライフサポートサービスを実現する、OSGi 標準※1に基づいた情報通信プラットフォームを提供します。今回は、水道・ガスメータ及びセンサの制御アプリケーションをネットワーク経由で容易に配信・管理する技術を提供し、宅内の1つのサービスゲートウェイ(以下、SGW)※2上にアプリケーションを多重化したときのデータ機密性やサービス運用性を検証します。


4.システムの特徴
(1)全国初となるライフライン複合型高齢者見守りシステム:
 生活に密着したライフラインであるガス、水道、電力のいずれかひとつを利用する見守りシステムは、他に実施例がありますが、水道とガスの2つのライフライン情報を相互補完的に利用する複合型見守りシステムの実証事例はまだありません。両ライフライン情報の把握により、ライフライン単独における使用時間帯の空白を互いにカバーできるだけでなく、使用量や継続時間などから生活状況をより詳細に把握できるため、健康上の変化に結びつくパターン変化を発見しやすいという特徴があります。

(2)メールを活用した手軽で安心な見守り機能:
 見守る側の家族が設定したメールアドレス(見守る側の家族のパソコンや携帯電話を想定)へ定期的に高齢者宅の状況(水道やガスの使用状況、在室・在宅状況)のメールを送信することや、例えば一定時間、水道やガスの使用がない場合、あるいは使用し続けた場合にメールを送信するよう設定することが可能です。また見守る側の家族は、インターネットに接続されたパソコンや携帯電話から、高齢者宅の水道やガスの使用状況、在室・在宅状況の履歴をWeb画面で確認できます。

(3)インターネットによる便利な検針機能:
 水道およびガスの検針をインターネット経由で行います。各検針値は、ホームゲートウェイからデータセンターへ送られ、水道、ガスの検針値は各々名古屋市上下水道局、東邦ガスに設置されたインターネット接続された検針端末から確認できるようにします。

共同実験システムの構成
共同実験システムの構成


5.今後の展開
 実証実験を通して本システムの有効性を検証するとともに、技術課題の洗い出しや改良点を検討し、水道、ガスのインターネット自動検針の課題検討も併せて行う予定です。


<用語解説>
※1) OSGi (Open Services Gateway Initiative)標準
OSGi Alliance(http://www.osgi.org)によって策定された、家庭・自動車・モバイルなどにおける、あらゆるタイプのネットワーク接続されたデバイスに対して、様々なアプリケーションやサービスを配布・管理するためのソフトウェアのインタフェースを定めた規格です。
[特徴]
ネットワークを介してソフトウエア・モジュールをダウンロードする事により
新しいサービスの追加や機能の変更
利用者の嗜好に応じたカスタマイズ
不具合の改修
を容易に行うことが可能です。

※2)サービスゲートウェイ(SGW)
サービスゲートウェイはホームネットワークシステムの中心となるもので、ホームネットワーク上で利用される様々なプロトコルの統合、機器の発見・管理、セキュリティの保護などを行います。具体的な形態は様々であり、独立した機器である場合や、ブロードバンドルータ、ホームサーバ等の中にその機能を実現する場合もあります。



名古屋市上下水道局
経営本部営業部
料金課長 岩間
TEL:052-972-3731

東邦ガス株式会社
広報部
担当 中神
TEL:052-872-9354

日本電信電話株式会社
サイバーコミュニケーション総合研究所
広報担当 川名
TEL:046-859-2032



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