NEWS RELEASE

                              平成8年4月3日


  NTTのコンピュータ調達仕様が国際共通仕様「SPIRIT」に採用される
  ─NTTのコンピュータ調達仕様も「MIA」から「SPIRIT」へ移行─



 NTTが開発したコンピュータ調達仕様「MIA(*1)」の主な仕様が、世界のキ  
 ャリア及びベンダが共同で開発してきた汎用コンピュータ仕様である「SPIRIT( 
 *2)(第3版)」に取り入れられました。これは、NTTがこれまで開発した仕様の 
 技術の高さが評価された結果です。                                               
  NTTではマルチベンダシステムの実現のため、1988年よりベンダ各社と共同で 
 「MIA」仕様を開発し、それを用いた社内システムの調達を行い、普及に努めてきま 
 した。また、「MIA」を国際的に発展・拡張させるため、欧米のキャリア及び世界の 
 主要ベンダと共同で「SPIRIT」プロジェクトを結成し、キャリア共通のコンピュ 
   ータ調達仕様を開発してきました。3年に及ぶNTTの貢献の結果、「MIA」で開  
 発した主要な仕様が国際共通仕様である「SPIRIT」に取り込まれることになりま 
 した。                                                                         
  さらに、「SPIRIT」の中核をなすオンライン処理のための仕様(STDL*3 
 )が、コンピュータ関連の業界標準化を推進する国際的組織X/OPEN(*4)にも 
 採用されました。                                                               
  なお、NTTではこれを契機に自社のコンピュータ調達仕様を「MIA」から「SP 
  IRIT」に移行します。                                                       


<背景と経緯>
 複数のベンダのコンピュータを組み合わせて構成するマルチベンダシステムは、業務 ごとにそれぞれ適したベンダのコンピュータを適用できるメリットがあります。しかし 、実際には異なるベンダのコンピュータ間ではアプリケーションプログラムの共用や相 互運用性の確保が困難であったり、使い勝手が異なるという問題があります。   NTTでは、これらの問題点を解消してマルチベンダシステムの効率的な構築を実現 するために、1991年に自社のコンピュータ調達仕様として「MIA(Multi− vendor Integration Architecture)」」を公開し、 これにより社内の業務処理用コンピュータに順調な導入実績を残してきました。  同じような動きは各国のキャリアの中にもあり、世界のキャリアで共通のコンピュー タ調達仕様を開発するために1993年に結成されたプロジェクトが「SPIRIT (Service Providers’ Integrated Require− ments for Information Technology)」です。   <今回のポイント>
 NTTは「SPIRIT」に発足時から参加しており、「MIA」での成果を提供す るなど積極的に貢献してきました。その結果、「SPIRIT」仕様第3版は「MIA 」の主要な仕様を包含し、さらに拡充された仕様となりました。また「SPIRIT」 は、開発した仕様をよりオープンで広範に利用できるようにするために、コンピュータ の業界標準作りに実績があるX/Openとの連携を図ってきました。「SPIRIT 」の中核をなす仕様であるトランザクション記述言語STDL(Structured Transaction Definition Language)仕様は、昨年秋 にX/Open仕様として採用されていますが、これもNTTが提供した「MIA」の 技術がベースになっています。  NTTでは、これを契機に自社のコンピュータ調達仕様を「MIA」から「SPIR IT」に移行すると同時に、「SPIRIT」が各仕様利用者に規定をまかせている地 域・国の状況に依存する追加要件を、4月からテクニカルリクワイヤメント「SPIR IT仕様への追加要件」として発行していく予定です。  なお、本要件の申込み先はNTT国際調達室(03−3509−5939)です。 <効果・効用>
 「SPIRIT」の仕様はキャリアの要求に基づいて開発された仕様ですが、業界に 依存しない汎用的仕様であり、マルチベンダによるシステム構築を容易にするために有 効なものです。今回、NTT開発の仕様が、その技術の高さを評価され国際共通仕様に 取り入れられたことにより、NTTはベンダに限定されないオープンシステムの一層の 進展に寄与していけるものと考えます。

<用語解説>                       *1)MIA(Multivendor Integration Archi−                                tecture)     NTTがNTTデータ通信及びコンピュータベンダ5社(日本IBM、日本    DEC、NEC、日立、富士通)と共同で開発した、汎用コンピュータの調達仕    様です。    マルチベンダシステムの効率的な構築を実現するために、コンピュータの機種や    ベンダに依らない仕様を規定しています。1991年に公表し、1992 年から    社内システムのコンピュータ調達に使用しています。 *2)SPIRIT(Service Providers’ Integrated           Requirements for Information            Technology)    世界のキャリアが情報処理システムの調達で共通に使用できることを 目的と  した、汎用コンピュータの調達仕様です。ネットワーク&システム管理技術 の     標準化及びその製品化を推進する国際的な団体であるネットワークマネジメン    トフォーラム内のプロジェクトチームで、世界の主要なキャリアがコンピュ−    タベンダ等と共同で開発しました。 *3)STDL(Structured Transaction                   Definition Language)     トランザクション処理(基幹業務等で必要なコンピュータの処理形態)の業務    プログラムを記述するためのハイレベルの言語です。各ベンダの既存のトランザ    クション処理パッケージ上に実現できる言語で、分散システム用のプログラム記    述も容易に行えるなど、オープンシステムに適した言語です。「MIA」で開発    した仕様をベースに改良を加えて、「SPIRIT」で仕様化されました。 *4)X/Open     コンピュータ業界の標準仕様を策定し、オープンシステム化を推進する国際的    な組織です。                             

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