報道発表資料 平成8年5月16日
日本電信電話株式会社
エヌ・ティ・ティエレクトロニクステクノロジー株式会社
アイ・エヌ・エス・エンジニアリング株式会社
エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社
パソコンボードによる高品質ディジタル映像エンコードシステム等の販売開始について
−MPEG2エンコードシステム−
日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都、代表取締役社長:児島仁)のグループ企
業であるエヌ・ティ・ティエレクトロニクステクノロジー(株)(本社:東京都、代表取締役社長:
鈴木敏正)、アイ・エヌ・エス・エンジニアリング(株)(本社:東京都、代表取締役社長:小林 登)
およびエヌ・ティ・ティラー ニングシステムズ(株)(本社:東京都、代表取締役社長:岩場 洋)
は、NTTが4月に技術発表したWindowsパソコンに搭載可能なMPEG2(*1)リアルタイムエン
コーダボードの販売とそれを応用した各種サービス商品の販売を平成8年6月から開始します。
本ボードはNTTが開発し、MPEG2フルサイズ・リアルタイム符号化を世界で初めて1ボー
ドで実現したもので、Wondows95およびWindowsNTの「Plug&Play」*2に対応しています。
これにより高品質のディジタル映像を含むマルチメディアを パソコンで扱うことが可能になりま
した。
*1:MPEG2は放送、通信および蓄積メディアの分野で高品質な映像を提供する技術です。
MPEG2とは[Moving Picture Experts Group 2]の略で映像信号の圧縮技術に関す
る国際標準です。ディジタル衛星放送やDVD等に利用されることが決まっています。
通常のTV放送品質からHDTV画像品質まで対応しています。
*2:「Plug&Play」とは、面倒なソフトウェアの設定を行わずに、パソコンに接続した周辺
機器を直ちに使用可能にする機能です。
1.新商品の概要
(1)MPEG2エンコーダボード
a.概要
NTTが開発したMPEG2エンコーダボードは、世界で初めて映像・音声のMPEG2
符号化を一枚のパソコン拡張ボードで実現するものであり、Wondows95、WindowsNT
のパソコンで動作します。
b.販売元;エヌ・ティ・ティ エレクトロニクス テクノロジー(株)
c.価格;410万円(税別)
d.時期;平成8年6月28日(金)
(2)MPEG2映像編集システム
a.概要
MPEG2エンコーダボードをパソコンや編集ソフトと組み合わせ、高品質なマルチメデ
ィア情報の編集システムを実現します。例えば、DVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)
のタイトル制作、イントラネット等で利用することができます。
b.販売元;アイ・エヌ・エス・エンジニアリング(株)
c.価格;460万円(税別)[基本構成の場合]
d.時期;平成8年秋を予定
(3)ディジタル映像スタジオ
a.概要
上記の「MPEG2エンコーダボード」や、「MPEG2映像編集システム」をベースと
したディジタル映像スタジオを構築しエンコード作業等を行います。またディジタル映像ス
タジオの設計・コンサルテーション等のシステム・インテグレーションビジネスも行います。
b.販売元;エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ(株)
c.価格;スタジオ機器の種類やエンコード作業の内容により異なります。
d.時期;平成8年6月28日(金)
2.今後の予定と展開
(1)NTTグループは世の中の動きを先取りした商品群を提供していきます。
「MPEG1とCD-ROM」から「MPEG2とDVD」への流れに対応していきます。
インターネットやNow-ISDN、ATM・LANといったネットワークとの組み合わせ
を行います。またパソコンとAudio Visualとの組み合わせに対応していきます。
(2)NTTはマイクロソフト社(本社;米国、CEO;Bill Gates ビル・ゲイツ)と共同で
本ボード用のWindows95とWindowsNTのドライバソフト*3の開発を行います。また
「Active Movie Streaming Format」*4に合わせて、ディジタル映像をパソコンによりイン
ターネット、Now-ISDN等の各種ネットワークでやりとりするシステムに本ボードを
活用し、ディジタル映像の流通・共有化のプラットフォーム作りを共同で進めて行きます。
*3:ドライバソフトとは、パソコンに接続する周辺機器を動作させるためのソフトウェアです。
*4:「Active Movie Streaming Format」は、マイクロソフト社が提唱するマルチメディア
データの蓄積・転送のためのフォーマットで、インターネットや企業内ネットワークに
適用されます。
3.NTTグループが目指すもの −MPEG2が開く新しいマルチメディア社会−
(1)美しい映像をそのままMPEG2で記録可能になることで、失われゆく自然や劣化の進む
旧き名作をディジタルで永久保存(日本文化のディジタルアーカイブ)する道を開きます。
(2)既存の映像産業の変革への貢献
ネットワークを介してディジタル映像の流通・共有化を促進します。
(3)映像プロダクトのパーソナル化の推進
家庭のパソコンで手軽に本格的なマルチメディアが楽しめる様になります。パソコンでの
利用を可能にするドライバソフトやインターフェースを新たに開発し、個人が安価に本格的
なマルチメディアの編集や通信を楽しむ環境を提供していきます。