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                              平成8年9月4日


        インターネット上に仮想統合データベースを構築可能
      情報検索システム‘Ingrid(イングリッド)’を開発


 NTTでは、インターネット上に分散している情報を自律的に統合する機能をもった
情報検索システム‘Ingrid’(information grid:情報の網目
)を開発しました。
 今回開発したシステムでは、ネットワーク上に分散したIngrid搭載のサーバが
協調して、お互いの持つ情報の関 係づけを行います。ユーザは分散した情報サーバ間を
、この関係づけを基に進み、希望する情報を自由に検索したり閲覧したりすることがで
きますが、このような構想を実現したのはIngridが世界で初めてです。
 これにより、従来の情報検索では不可能だった超大型検索システムへの拡張性が実現
し、WWW文書検索サービス、メールアドレス検索サービス、検索エンジンの検索サー
ビスなどへの応用が可能です。
 
<開発の背景>
 WWWの普及によって、インターネット上の情報量が爆発的に増大しており、必要な
情報を速やかに探し出すための情報検索手法に対するニーズが高まっています。
 これに対して、現在数多くの企業がディレクトリサービスや全文検索サービスをイン
ターネット上で提供していますが、従来のサービスにおいては検索サービス提供者が検
索対象となるデータをいったん1つのコンピュータ上に収集して「索引付け」を行って
いるのが現状です。このような集中型検索システムでは、検索対象となる情報の量が増
えるほど、検索サービスの提供者側にとっては管理やハードウェアへの投資の負担が増
大したり、システムの性能的な限界に達してしまう可能性が出てくるという問題があり
ます。また、情報提供者側にとっては、集中型検索システムは1つのコンピュータで大
量の索引付けを行っているため情報の更新が遅いことや、検索サービス提供者が必ずし
も情報提供者の意図に従った索引付けを行うことができないといった問題があります。

<技術のポイント>
 各情報提供者が、Ingridサーバを動作させると、自動的に情報提供者のWed
サーバ内の情報のキーワードの索引付けが行われ管理されます。このように各情報提供
者のIngridサーバにおいて情報の索引付けが行われるので、各情報提供者の意向
に沿った索引付けが可能です。 

 情報登録時には、Ingridサーバは他の情報提供者のIngridサーバと通信
して類似した内容を持つ情報の関連づけを自動的に行います。この関連づけによって情
報間にリンクが張り巡らされ、情報ネットワークを形成します。情報は集中管理されず
、各情報提供者のIngridサーバで分散管理されるために、集中型検索システムの
ようなコンピュータへの負荷集中を避けることができます。
 また、システムを拡張するためにはサーバを追加するだけですむという、高い拡張性
も持っています。ネットワークのインフラストラクチャは汎用的に設計されているため
、文書検索サービス、メールアドレス検索サービス、検索エンジンの検索
サービスなどへの幅広いサービス提供が可能となります。

<今後の予定>
 NTTでは、平成8年10月1日(火)より1年間、実際にインターネット上で公開
実験を行い、Ingridの性能を評価していきます。同時に、実験参加者と協力 して
情報検索や情報共有のためのインフラストラクチャとしての普及を図っていく予定です
。
 なお、公開実験に関する情報は「http://www.ingrid.org/」
でご覧いただけます。



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