<参考資料>
                             平成8年11月15日

                             日本電信電話株式会社


       新型太陽電池システムと電力貯蔵システムの導入について


 NTTでは、NTT鈴鹿研修センタにおいて世界初の経済的で効率のよい薄膜リボン
形単結晶電池を用いた新型太陽電池システムと昼間と夜間の電力エネルギーの平準化を
目的とした電力貯蔵用ナトリウム硫黄電池システムを本日から導入します。

1. 本システム開発の背景
  NTTでは、マルチメディアサービスに用いる情報通信用エネルギーに対し、太陽
 光発電をはじめとしたクリーンエネルギーを地球環境保護を目的に積極的に導入して
 います。
  遠隔医療や電子会議などのマルチメディアサービスは、人と物の移動の効率化を図
 ることが可能となりますが、情報通信用エネルギーの消費は増大することが予想され
 ます。増大するエネルギー消費に対して、環境に優しいクリーンエネルギーの導入が
 望まれています。一方、パソコンなどの急激な普及により昼と夜の消費電力量の差が
 2倍以上と拡がり、環境保全やエネルギーコストの面から消費電力の平準化が求めら
 れています。

2. 新型太陽電池システム
(1)概  要
   本システムでは、基本的製法が簡易で、高い発電効率を持つ薄膜リボン形単結晶
  電池を用いています。この太陽電池は写真のフィルムのように薄く柔軟性があり、
  太陽電池の原料となるシリコンが少量で済むため、透過・反射した光を再利用した
  両面発電が可能となっています。
   本システムの開発にあたっては、製造からシステム構築に至るまでNTTと株式
  会社荏原製作所が共同で研究を進めてきました。

(2)特  長
   本システムは軽量を生かして電池パネルを上下に可動でき、台風などの強風時に
  は自動的に折りたたまれ、パネルにかかる風圧を回避することが可能となります。
  また、月別、季節別にパネルの角度を適切に変えることにより効率の高い発電が可
  能です。さらに、災害用や通信用にも使用できます。

3. 電力貯蔵システム
(1)概  要
   電力貯蔵用ナトリウム硫黄電池システムは、電力エネルギーを繰り返し貯蔵・放
  出するのに適したナトリウム硫黄電池と充電及び放電をひとつの回路で行う電力変
  換装置を組み合わせたシステムです。
   本システムの開発にあたっては、ナトリウム硫黄電池は日本碍子株式会社、電力
  変換装置は富士電機株式会社の協力をいただいて、電力消費者としてNTTが初め
  て導入しました。

(2) 特  長
   ナトリウム硫黄電池は、充電/放電効率が高い上に、エネルギー密度が高く長寿
  命という特長を持っており、従来の鉛蓄電池に比べ、高効率でコンパクトに電力貯
  蔵を行うことができます。

4. 今後の取り組み
   NTTでは、マルチメディアサービスで用いるエネルギーは、太陽光発電等のク
  リーンエネルギーを積極的に導入するとともに、電力消費者の立場から、昼間・夜
  間の電力エネルギーを平準化するためのエネルギー貯蔵システム技術の確立及び経
  済化と環境保護の面から積極的に取り組みます。



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