平成8年12月3日
お知らせ
             マルチメディア・サ−ビス・アフリエ−ト・フォ−ラム

 「マルチメディアビジネスアプリケ−ションの相互接続公開実験」の実施について
                  〜ワールド・ワイドな情報サービスの相互運用を検証〜


 全世界のデータトラフィックの90%以上を占める主要通信事業者からなるMSAF
(Multimedia Services Affiliate Forum)では
は、12月3日(火)午前10時[日本時間:同4日、午前3時]から米国カリフォル
ニア州サンノゼにおいて、複数の通信事業者のネットワーク及びインターネットを介し
て、秘匿性を必要とするマルチメディアコンテンツや多様なアプリケーションを高い信
頼性をもってやりとりできることを検証する「相互接続公開実験」を行います。

1.実験の目的
  従来、ネットワークを利用して秘匿性の高い企業情報等のやり取りを行う場合、ビ
 ジネスユースの利用に耐えうる信頼性を確保するためには、専用回線を利用するか、
 同一通信事業者のネットワークサービスを利用する以外に有効な手段がありませんで
 した。そこで、今回の実験では MSAF加盟メンバーのネットワーク間で、
 「Novell Directory Services」(注1)もしくは
 「Lotus Notes Public Network」(注2)を利用してい
 るお客さまであれば、国際電話と同様に世界中だれとでも自動接続が可能になり、セ
 キュリティの高いネットワーク上で情報共有が可能になることを検証します。   
  具体的には、本フォーラムで合意されている相互接続仕様に基づいて、MSAF加
 盟通信事業者とベンダーが公衆網、イントラネット、インターネット上でビジネスユ
 ースを目的にグローバルな規模で情報共有と共同作業を行うもので、お客様はアクセ
 スポイントまで接続するだけで、より高い信頼性と安価な価格を兼ね備えたワールド
 ・ワイドなサービスが利用できます。

2.公開実験の概要
  実験は2部構成で行い、参加者はそのいずれか、もしくは両方でネットワークの相
 互接続・相互運用の可能性を検証します。
(1)1部(午前10時〜[日本時間:4日、午前3時〜])
    Novell社のNovell Directory Servicesを利
   用して、LAN上のパソコン、サーバ等々の資源の共有や相互運用の可能性を検
   証するため、異なる通信事業者のネットワークを介して2つのLANを相互に接
   続します。
    また、複数通信事業者間で相互接続された大規模ネットワークの一元的管理が
   可能なことについても検証を行います。

(2)2部(午前10時30分〜[日本時間:4日、午前3時30分〜])
    Lotus社の「Lotus Notes Public Network」
   を利用した実験で、ネットワークの相互接続・相互運用の可能性を検証するため
   、「Lotus Notes」の機能の一部である「Notesメ−ル」を、イ
   ンタ−ネットと複数通信事業者のネットワークを介してやりとりします。
    また、今後は検討対象を「Notesデータベース」の複製機能へ拡大し、情
   報共有の可能性を検証します。

(注1)Novell Directory Services
    LAN上のユーザ、端末、プリンタ、サーバ等のネットワーク資源をツリー表
    示して体系的に管理し、同時に高度なセキュリティを提供するためのサービス
    で、これにより、ネットワーク資源の一元的な管理が可能となります。
 
(注2)Lotus Notes Public Network
    国内外の通信事業者のネットワーク上に「Lotus Notes」サーバを
    設置して、同一企業間及び他企業間でも情報共有やノーツメールのやりとりを
    可能としたサービスです。

3.デモンストレーションへの参加企業
   今回の実験は相互接続協定の推進という共通目標を持つMSAF加盟メンバーに
  よって実現されたもので、参加通信事業者及びベンダーは以下の22社です。
   AT&T,Belgacom,Bellcore,Cisco,Compu−
   Serve,Deutsche Telekom,Hong Kong Te−
   lecom,IBM Global Network,ITK,KDD,
   Lotus,Novell,NTT Corp.,Nynex,Telecom
   Italia,Telstra,Unisource,Wolf Commu−
   nications,BT,US West,Telekom Malay−
   sia,NTT Data

4.今後のMSAFの活動
   MSAFでは、既に準備中の「マイクロソフト エクスチェンジ(Micro−
  soft Exchange)」を利用した相互接続実験を1997年に行うほか
  、「サンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)」、「ネット
  スケープ(Netscape)」、「シスコ(Cisco)」社等のようなベンダ
  ーによる実験についても準備を進める予定です。
   また、電子商取引、インターネットテレフォニー(注3)、グローバルローミン
  グ(注4)、グループウエアをはじめ、アプリケーション相互間のネットワーキン
  グ等、新たに顕われつつあるアプリケーションについても、その相互運用の枠組み
  を検討していきます。

(注3)インターネットテレフォニー
    インターネット上で音声通信をやりとりできるようにする技術

(注4)グローバルローミング
    遠隔地から自社のネットワークにアクセスして、そのネットワーク上のファイ
    ル等の資源を利用することを国際的に行うもの。


<参考>
  MSAF(Multimedia Services Affiliate
                                Forum)
(1)1995年10月に世界各国の主要な電気通信事業者とソフトウェアベンダーが
   、安全かつ信頼性の高いコミュニケーションを世界規模で実現したいというお客
   さまの声に応えて発足した非営利団体で、新しいネットワークサービスの採用と
   実現に関わる実用的な課題について取り組んでいます。ここで合意された相互接
   続協定により、データ、音声、イメージ、テキストやビデオ等を含むネットワー
   サービスの相互運用及び相互接続が可能となります。
(2)MSAFに加盟し活動することによって、通信事業者及びベンダーはネットワー
   クを基盤にした先進的なコミュニケーションサービス実施についての複雑かつ固
   有な要求条件について理解を深めることができます。
(3)加盟数は発足当初は7社でしたが、1996年12月現在、42社(通信事業者
   及びベンダーを含む)まで拡大しています。

 より詳細な情報については、MSAFのウエッブサイト(http://www.msaf.org)
 をご参照下さい。


                       

                              

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