平成9年1月8日 NTTの今後の国際事業への取り組みについて NTTは、これまで日本国内を中心に電気通信事業に取り組んでまいりましたが、長 年培われてきたお客様からの信用、研究開発力、及び資金力を核にグローバルな大競争 に参画し、お客様のニーズに応えるとともに、国内外の情報通信産業の発展に貢献した いと考えています。 具体的には、下記の国際事業を積極的に展開していきたいと考えています。 1.多国籍企業向け情報通信システム構築事業 国内外の多国籍企業等のグローバルな情報流通ニーズに応え、企業情報通信ネッ トワーク・システム構築業務を積極的に拡充・推進します。このため、システム構 築を実施する体制を世界主要地域に整備します。 2.国際通信サービス事業 欧米および、日本を含むアジアの主要地域間を結ぶ高速情報通信ハイウェイを構 築し、グローバル・エンドエンドサービスを提供していきたいと考えています。 ◯対象ユーザ:国内外の多国籍企業から個人ユーザまで幅広いユーザ ◯サービス内容:音声、データ、映像の基本通信サービスから高機能なイントラ ネットサービスまでの多彩なマルチメディアサービス 具体的には当面以下のような事業展開を考えています。 (1)多国籍企業向けサービス a.第一段階として、多国籍企業向けに日本発着を除くヨーロッパ、米国、アジア における通信サービス(自らノードを設置、回線設備は借用)の提供を計画して います。 このため、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、その他アジア地域等で、 平成8年度第4四半期目途に、免許申請等の必要な手続を行い、提供可能となっ た地域から順次サービスを開始していく考えです。(別紙1参照) b.第二段階として、再編成までの間、できるだけ早期に日本発着の国際通信事業 の提供を制度上可能としていただき、日本発着を含み本格的にサービスを提供し ていきたいと考えています。 (2)企業ユーザ、個人ユーザ向けサービス 日本発着の国際通信が可能となった段階で、企業ユーザ、個人ユーザのニーズ に対応し、音声からマルチメディアまでの多彩なサービスを提供したいと考えて います。なお、その際公正競争に十分配慮していくこととします。 3.外国キャリア事業 従来からアジア各国での基本電気通信網の構築に取り組んできましたが、これら を引き続き進めるとともに、新しいニーズに対応してマルチメディア・スーパー・ コリドール計画(別紙2参照)のような先進的なマルチメディアプロジェクトへ参 画する等、アジアでの高度ネットワーク作りを進めていきます。 また、欧米においても、キャリア事業等への参画等、積極的に事業展開を行って いきます。 4.国内外の関連企業とのタイアップによる市場の拡大 国内外のメーカやソフトウェア事業者と協調、提携し、高度な通信サービスの提 供を推進するとともに、NTTの技術を用いたPHS、光アクセスシステム、AT M交換機等をメーカ、ソフトウェア事業者等と協力して、市場の拡大を図ります。 5.提携及び出資等 その他上記国際事業の展開に必要な提携、出資、M&Aについても、条件が整っ たものから実行していく考えです。
NTTグローバルネットワークサービス提供に向けての免許申請等について 1.基本的考え方 NTTでは、多国籍企業のお客様のニーズに対応するためのグローバル通信サービス を、世界の主要地域で提供する予定です。 グループ会社を活用し、イギリスで通信事業の免許申請及び、ドイツ、フランスで通 信事業の登録等を本日行うこととしました。 アメリカ合衆国でも準備が整いしだい速やかに通信事業の免許申請を行います。 また、今後アジア地域においても順次必要な準備を行います。 2.サービスの内容 今回のサービスは、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカを回線で結び、多国籍企 業のお客様向けにフレームリレーサービス、帯域可変型専用サービス、高機能IPネッ トワーク等の高度なコンピュータ通信サービスを提供します。 また、NTTは、高度な回線サービスの提供の他、各拠点でシステムインテグレーシ ョンサービスも併せて提供し、お客様の企業通信ネットワーク構築をトータルにお手伝 いをいたします。 3.免許申請、事業の登録等 申請や登録の手続きにあたっては次のNTTの各現地法人が行います。 ・イギリスでは、NTTヨーロッパ(本社ロンドン:社長 富田修二)が、英国貿易 産業省(DTI)に対して、英米、英独、英仏間の通信サービス免許の申請を行い ます。 ・ドイツでは、NTTヨーロッパ(本社ロンドン:社長 富田修二)が、ドイツ郵電 省(BMPT)に対して、独英間の通信サービス事業の登録を行います。 ・フランスでは、NTTヨーロッパ(本社ロンドン:社長 富田修二)が、フランス 通信規制委員会(ART)に対して、仏英間の通信サービス事業の通知を行います 。 ・アメリカでは、NTTアメリカ(本社ニューヨーク:社長 中崎啓祐)が、米国連 邦通信委員会(FCC)に対して、米英間の通信サービス免許の申請を行います。
マレーシア国マルチメディア・スーパー・コリドール計画に対するNTTの取組み について 1.NTTの取組み NTTは、昨年4月より、マレーシアの国家プロジェクト、マルチメディア・スーパ ー・コリードール計画(MSC)のマスタープラン作成に参画し、昨年10月には宮津 社長が出席してマハティール首相への報告を行うなど、積極的な取組みを行ってきまし た。 今後は、MSC計画が計画段階から実行段階に移行するにあたり、NTTとしてはマ レーシア政府に引き続き全面的に協力をしていきたいと考えております。具体的には、 以下の分野での協力を検討しています。 ・MSC地域内の情報通信システムの構築やR&D等への協力 ・MSC内に設立されるマルチメディア大学(仮称)への協力等人材育成への支援 ・ITシティ(仮称)の都市開発及びインフラ作りへの協力 2.マハティール首相のMSC計画説明会 マハティール首相から、日本企業のMSC地域への進出を推進するため、自ら来日し て日本企業のトップの方々にMSC計画を説明したいとのご要請をいただきましたので 、1月20日にNTTが協賛して説明会を開催する予定です。
