平成9年1月22日 NTTプリンテック株式会社 株式会社情報通信総合研究所 日本電信電話株式会社 インターネット上でのInfoket電子出版実験の開始について NTTプリンテック株式会社(以下、NTTプリンテック、本社:東京都新宿区、代 表取締役社長:草加英資)は、日本電信電話株式会社(以下、NTT、本社:東京都新 宿区、代表取締役社長:宮津純一郎)が開発した情報流通プラットフォーム「Info ket」を利用し、株式会社情報通信総合研究所(以下、情総研、本社:東京都港区、 代表取締役社長:本間雅雄)が運営する電子商取引プロジェクトECN*の実証・実験 プロジェクトの一つとして、インターネット上でのオンライン電子出版実験を1月24 日(金)から開始します。約3ヶ月の無料実験を行い、その実験内容を分析し、次の有 料実験にどう取り組むかを判断していきます。 *ECN(Electronic Commerce Network:EC(エレ クトロニックコマース)に関する研究や実験・実践の場を提供し、その実現に向け た取り組みを行うために情総研がマルチクライアント方式(会員数約145社)で 結成したプロジェクト。 (ホームページ http://www.commerce.or.jp/) 1.Infoket電子出版実験の概要 (1)実験の目的 インターネットの標準ドキュメントフォーマットPDF(Portable Do cument Format)などの登場により組版体裁を電話回線でそのまま送れ る状況が生まれたことを背景に、インターネット上でのオンライン電子出版サービス の可能性を探るため、NTTソフトウェア研究所が開発した情報流通プラットフォー ムInfoketを利用して電子出版実験を開始します。 (2)オンライン電子出版のメリット 電子商取引のなかでも、電子出版などの情報流通は、インターネット利用者層に適 したサービスであり、また商品の配送を含めネットワーク上で完結するため、今後有 望な市場です。 既存の出版業では、本のコストの45%は在庫、輸送、返品にかかっています。ま た、発行点数の増加から、スペースに限りのある書店に本が置かれている期間が年々 短くなり、読者が知らないうちに本が品切れになってしまう問題があります。さらに 、市場に出回る本が売りやすい物だけに絞られ、必ずしも多様なニーズに対応してい ない問題があります。 オンライン電子出版では、電子化された本、ソフトウェア等のデジタル情報をイン ターネットを通じてダウンロードして使うので、品切れの問題から解放され、家にい ながら、いつでも、すぐに、使いたい情報を使えます。また、情報提供者の方にとっ ても、在庫・返品の問題から解放されるばかりでなく、バックナンバーの再利用、検 索機能等のコンピュータ支援、オンラインでの投稿記事を利用した出版などの可能性 が開けます。 (3)実験におけるコンテンツ コンテンツとしては、Adobe Systems Incorporated( アドビシステムズ社)のデジタルパブリッシングツールAdobe Acrobat により作成したPDFによる記事や書籍を中心に、ソフトウェア、クリップアート等 の画像を含め、多様なデジタル情報を提供していく予定です。ユーザは、端末として PC(Windows95またはNT3.51)およびWWWブラウザ(Netsc ape Navigator 2.0以降またはMicrosoft IE 3.0 以降)をお持ちであれば、http://infoket.nttprintec.co.jp/)にアクセスし、 Infoket専用端末ソフト(Helper)をネットワークよりダウンロードする ことにより誰でも簡単に利用できます。 2.Infoket電子出版の特長 Infoket(Information Market)は、インターネット上 でデジタル商品を安全で確実に販売するためのプラットフォームであり、以下の特長 を持ちます。 (1)安全・確実な情報販売 Infoketでの情報商品購入は、まず購入希望の暗号化された情報商品をユー ザにカプセル化して転送し、次にその情報商品の使用権に相当する復号鍵をインター ネットを介し転送し決済します。カプセルとは、暗号化した商品部分と商品の説明、 鍵サーバのアドレスなどの付加情報を付け、情報商品の改ざん検出のために電子署名 を施したものです。また、インターネット上の鍵配送には、鍵サーバになりすまし、 鍵を不正利用しようとする悪意あるユーザにも対処した、独自のセキュアな鍵配送プ ロトコルを用いています。これにより、決済処理は、暗号化された情報が改竄されず 、正しく転送されたことを確認した後、復号鍵が配送されたことにより課金されるの で、受信途中で障害が発生したり正しくデータが配送されなかった場合に誤って課金 される心配がありません。 (2)情報販売に適した小額決済方式 ネット上での決済方法には、新聞・雑誌記事、企業情報などの小額決済に適した電 子クーポンを利用します。コンテンツ購入のためには、事前にクレジット等で「電子 クーポン」を電子プリペイドとして購入し、パソコンにインストールした電子財布を 用い、商店とやり取りし決済します。暗号技術とセンター与信による、安全で簡単な システムを実現しました。電子クーポンは、販売促進用に、商品を購入する度やアン ケートに答える度に点数が加算される電子ポイントカードとしても利用できます。無 料実験期間中は、コンテンツへの実際の課金は行わず、実験参加者にアンケート等に 答えてもらい一定額の電子クーポンを発行する形とします。 (3)情報登録・陳列のオンライン化 情報提供者が販売する情報商品を、オンラインでサーバに登録できる機能を提供し ます。情報商品の登録は、上記のInfoket Helperソフトを使い、商品 名、金額、説明文、商品サンプルとともに商品ファイルをサーバに転送すれば、サー バで商品を自動的に暗号化、復号鍵を生成し、各商品を商店へ自動陳列します。ユー ザ自身が、自らのノウハウ等の記事を投稿し販売することもできます。 本Infoketプラットフォームは、NTTテレマーケティング(株)のCD− ROM鍵サービス「miTa KaTTa」や(株)ジャストシステムの情報販売シ ステム「Just Digi−Trade」でも利用されています。
本実験への協力会社 ・アドビシステムズ(株):Adobe Acrobat*を利用したPDF製作の技 術協力 ・(株)日経BP社日経マルチメディア編集:「日経マルチメディア」誌記事等のコン テンツ提供 ・ NTT出版(株):「コミュニティキッズの冒険」等のコンテンツ提供 ・(社)電気通信協会:「NTT技術ジャーナル」等のコンテンツ提供 ・(株)チクマ秀版社:「離島シリーズ」等のコンテンツ提供 ・(株)東大英数理教室:小中高校生用教育ソフト「PC教育シリーズ」の提供 ・(株)求龍堂:美術と文化を中心にした書籍のコンテンツ提供 ・(株)シフカ:クリップアート等のコンテンツ提供 ・日刊スポーツ新聞社:スポーツ情報のコンテンツ提供 ・大日本印刷(株):下記等のコンテンツ収集およびPDF製作 ・(株)学習研究社:料理関係及びフィッシング関係のコンテンツ提供 ・(株)山と渓谷社:遊園地ガイド関係のコンテンツ提供 *:AdobeおよびAcrobatは、Adobe Systems Incor− porated(アドビシステムズ社)の 商標です。![]()
Infoketでの商品購入フロー
