平成9年2月6日
報道発表資料
日本電信電話株式会社
慶応義塾大学大学院経営管理研究科國領研究室
“インタラクティブ遠隔教育システム”の実験開始について
日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津純
一郎)と学校法人慶応義塾大学大学院経営管理研究科國領研究室(以下國領研究室、神
奈川県横浜市、助教授:國領二郎)は、共同でマルチメディアTV会議システム「フェ
ニックス」を活用して、大学と企業等を結んで遠隔教育を行う“インタラクティブ遠隔
教育システム”の実験を平成9年4月18日(金)から開始します。
実験は、國領研究室が中心となり、同大学教員や全国4か所のサテライト会場をフェ
ニックスで結びインタラクティブに遠隔教育実験を行うものです。
1.背景
國領研究室及び同研究科附属ビジネス・スクール(神奈川県横浜市、研究科委員長
:矢作恒雄)では、経営学修士(MBA)取得等を目的とした高度なビジネス教育を
提供してきましたが、従来、受講生が東京に偏りがちであり、全国レベルでのビジネ
ス教育の提供に苦慮していました。加えて、産業界からもより多くの方々に本格的な
ビジネス教育を提供できないかという要望があり、NTTの情報通信技術を活用した
遠隔教育の検討を行ってきました。
2.概要
今回の遠隔教育実験は、科目毎に担当教授・教室が異なることから、大学側には持
ち運びが簡単にできる最新型のマルチメディアTV会議システム「Phoenix
WIDE(フェニックスワイド)」*1を、また、受講生にはパソコン対応型の安価
な「Phoenix(フェニックス)」*2を利用していただき、複数地点とマルチ
メディア会議のできる多地点接続装置を用いて、経営理論や現場情報などの講義を中
心にインタラクティブに遠隔教育実験を行うものです。
*1:Phoenix WIDE(フェニックスワイド)
パソコンを必要とせず、テレビ等を利用して簡単にTV会議が行えます。
機器にISDN回線・映像・音声用のケーブルを3本接続するだけでセットア
ップでき、しかも軽量なため持ち運びが容易にできます。
*2:Phoenix(フェニックス)
パソコン対応型で、安価なキットタイプのものからパソコンと一体型のオール
インワンタイプまで5機種を発売しています。いずれもISDN回線でご利用
いただけます。
3.目的
(1)NTTでは、本実験を通じてフェニックスと多地点接続サービスを使った遠隔教
育に関する技術面の検証、ならびにノウハウを蓄積し“インタラクティブ遠隔教
育システム”のビジネス化に向けて検討を進めていきます。
(2)國領研究室では、「開かれた大学院教育」を目的に、本格的なビジネス教育を望
んでいる学生や、職場で経営学等の課題に直面しているビジネスマンなどが、手
軽に再教育を受けられるインタラクティブ遠隔教育の早期実用化に取り組んでい
きます。
4.実施の時期と場所
(1)授業実施時期:4月18日、4月25日、5月2日、5月9日、5月16日、
5月23日、5月30日、6月6日、6月20日 (計9回)
(各回とも、午前9時〜12時10分)
(2)授業実施場所:東京(慶応義塾大学・赤坂アークヒルズ)
札幌(NTT北海道支社ビル:札幌市)
仙台(NTT東北支社ビル:仙台市)
大阪(NTT関西支社ビル:大阪市)
広島(NTT中国支社ビル:広島市)
5.実験への参加費用
モニター(受講者)の費用負担はありません。
ただし、実施場所までの交通費及び教材等は参加者の負担となります。
6.モニター(受講生)の募集について
札幌、仙台、大阪、広島地域の方で、本実験授業にモニターとして参加してくださ
る方を4名公募します。(東京会場は大学院経営管理研究科の学生が対象です)
なお、モニターの募集ならびに選考は國領研究室が行います。募集方法等は下記の
とおりです。
(1)募集方法 :http://www.iij4u.or.jp/~jkookuryo/remote.html
(2)問い合わせ先:qzu00737@niftyserve.or.jp
(3)応募資格 :大卒レベルの学力を持ち、電子メールで國領研究室と連絡が取
れる人。
(4)応募締め切り:平成9年3月3日(火)必着
7.今後の予定
NTTでは、この“インタラクティブ遠隔教育システム”が従来のマスプロ教育と
の差異化を図り、今後の大学院及び大学教育における次世代総合教育の先駆けになる
ものと期待しています。今後、全国の教育機関や企業の協力を得て、このシステムを
全国レベルの再教育システムとして発展させていきたいと考えています。
國領研究室では、本実験によるノウハウを蓄積し、ビジネス教育から技術開発教育
、あるいは開業医等専門分野などの幅広い分野でこの遠隔教育の導入を喚起していく
予定です。