報道発表資料 平成9年6月10日
日本電信電話株式会社
カシオ計算機株式会社
シャープ株式会社
ソニー株式会社
オカヤ・システムウェア株式会社
赤外線通信を利用したデジタル静止画像通信方式の開発について
日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)、
カシオ計算機株式会社(以下カシオ、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:樫尾 和雄)、
シャープ株式会社(以下シャープ、本社:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:辻 晴雄)、ソ
ニー株式会社(以下ソニー、本社:東京都品川区、代表取締役社長:出井 伸之)、オカヤ・
システムウェア株式会社(以下オカヤ、本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:北角 権
太郎)は、赤外線を用いた無線通信(以下Infrared:Ir通信)を利用してデジタルスチルカメ
ラ(以下デジタルカメラ)や携帯型情報端末(以下PDA)間、さらには通信ネットワーク上で
静止画像情報を簡単に送受信できる通信方式IrTran-P (Infrared Transfer Picture:仮称)
を共同開発し、相互接続試験に成功しました。
1.IrTran-Pの概要
NTT、カシオ、シャープ、ソニー、オカヤの5社は、Ir通信の統一規格の標準化とその
普及促進のための活動を積極的に行っていますが、今回開発した新通信方式IrTran-Pは、
デジタルカメラの静止画像を赤外線通信で転送する通信方式で、従来のIrDA規格(物理
層、・ハ信層)(*1)に加えて、ファイル形式の画像データを機器間で交換するために、機器
間の通信路の接続や切断等の管理を行う手順(Simple Command Execution Protocol:
SCEP)と、ファイルの転送を行う際の手順(binary File Transfer Protocol:bFTP)と、交
換したデータをそれぞれの機器で表示するために必要となるファイルの形式(Uni Picture
Format:UPF(仮称))について規定しています。またIrTran-Pは、これまでのIrDAで定
められた物理層、通信層の規格をそのまま利用しているため、従来のIrDA規格に準拠し
たインターフェースを有する機器に、簡単に実装することができます。
このような特徴を備えたIrTran-Pを搭載することにより、異機種デジタルカメラ同士
での通信はもとより、Ir通信インターフェース付き公衆電話機等の通信ネットワークを介
した機器間でも自由な画像のデータの送受信と表示が可能となります。
(別紙1にIrTran-Pの構成模式図を示します。)
2.相互接続試験の概要
5社は、このIrTran-Pを採用することで、それぞれのデジタルカメラ及びその周辺機
器との相互接続試験に成功しました。今回の相互接続試験は、コンピュータやデジタルカ
メラにおける標準的な画像サイズ(VGAサイズ)の静止画像ファイル1枚分を以下に示した
機器間で送受信することを目的としたものです。
(別紙2に相互接続試験の概要を示します。)
(1) デジタルカメラ試作機相互間での画像データ交換
(2) デジタルカメラ画像をビデオプリンタ試作機へ出力
(3) デジタルカメラ画像のPCへの送信・表示
(4) デジタルカメラ画像のマルチメディアキオスク端末(*2)試作機への送信・表示
(5) デジタルカメラ、PDA情報のIr通信インターフェース付き公衆電話機を介したデータ
通信
3.今後の方針
今後は下記により、開発した通信プロトコルの標準化、商品化への反映、利用環境
の提供を積極的に推進します。
(1)5社は、IrTran-Pを1997年7月に米国オレゴン州ポートランドで開催されるIrDA総
会において提案し、国際標準化を推進します。
(2)カシオ、シャープ、ソニーの各社はIrTran-Pを搭載した商品の開発を推進します。
(3)オカヤはIrTran-Pに対応したソフトウェアモジュールの開発、提供を行います。
(4) NTTは、デジタルカメラや携帯端末などを有効に活用できるマルチメディア環境の提
供を積極的に推進します。具体的には、長野オリンピックにおいて、Irインターフェー
ス付きISDN公衆電話機をオリンピック会場及び会場周辺に設置する他、Irインターフ
ェース付きのマルチメディアキオスクを会場周辺に設置します。また、東京都心部にお
いてもIrインターフェース付きISDN公衆電話機の設置を推進する予定です。



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