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                               平成9年6月12日


      著作権保護を考慮した画像コンテンツ販売システムを開発
     ─ネットワークを介した安全確実な画像情報の商取引が可能に─

 NTTでは、インターネット上で画像情報を安全かつ確実に売買できるシステム
"InfoProtect"を開発しました。
 今回開発した"InfoProtect"では、ユーザーは"画像半開示技術"によりおおよその内
容が確認できる程度にスクランブルをかけた見本画像を見て、どの画像を購入するかを
判断できます。実際の購入にあたっては"Infoket 技術"により、クレジットカード等を
用いた代金の支払いと引き替えに、スクランブル解除鍵が配送され、見本画像を元の画
像に戻すことができます。さらに、購入後の画像には“電子透かし技術”により購入者
IDが埋め込まれるため、不正コピーを抑止することが可能です。これにより、安全な画
像情報の取引が可能となり、著作権侵害の心配からデジタル化が見送られてきた写真・
美術作品等のデジタル素材についても、活発な取引が行われることが期待されます。
 NTTでは、この"InfoProtect"を情報流通プラットフォームInfoketの一環として、実
際のエレクトロニックコマースに適用するための研究開発を進めていく予定です。


<開発の背景>

 パソコンとインターネットによって、誰もが簡単にディジタル情報をやり取りできる環
境が整いつつあります。そこで注目されているのが、このディジタル情報の提供に課金す
る商形態です。コンピュータの高性能化が進んだ現在、文字情報だけでなく画像情報もネ
ットワーク上で取引されるようになってきています。
 しかし、ディジタル画像情報をオープンなネットワーク上で販売するにはいくつかの問
題点があります。一つは、商品がディジタル情報であるがゆえにコピーが簡単であるとい
う点です。購入前に見せる見本画像のクォリティーが実際の商品画像と差を付けられない
と、見本を勝手にコピーされて商売にならなくなります。逆に、見本と商品の品質があま
りかけ離れていると、見本が商品購入意欲をそそる見本としての本来の役割を果たさなく
なってしまいます。また、商品購入後の不正コピーによって、提供者側の著作権が侵害さ
れる可能性もあります。もう一つの問題は、ネットワークを介して商品を送るため、盗聴
や改ざんの危険性がつきまとうという点です。
 NTTでは通信サービスの可能性を広げるために、この二つの問題を解決し、画像情報の
ネットワークを介した安全確実な商取引を実現するシステムの開発を続けてきました。

<技術のポイント>

 “InfoProtect”は、以下の技術を取り入れることで、世界で初めて、購入以後の不正コ
ピーの問題までを視野に入れたディジタル画像コンテンツ販売システムとなっています。


1.画像半開示技術の適用
  提供者側が見本画像のクォリティーを自由にコントロールするための技術です。名称
 は半開示ですが、画像の任意の部分に任意の強さのスクランブルをかけられるため、見
 本画像としての役割を最大限に発揮させることが可能です。


2.Infoket(Information market)の適用
  InfoketはNTTが開発した、ディジタル情報を安全かつ確実に販売するためのプラット
 フォームです。商品情報を暗号化して購入者に届けておき、その暗号を解く鍵情報をネ
 ットワークを介し購入者に送って復号化させるという仕組みで、すでにソフトウェア販
 売サービス(miTa KaTTa)、電子出版サービスなどで利用されています。
     *  InfoketはNTTの登録商標です.


3.電子透かし技術の適用
  購入者が商品画像を入手した後で不正コピーをするのを抑止し、提供者の著作権を保
    護するために電子透かし技術を適用しています。これは商品画像に購入者IDを埋め込ん 
   でおき、専用の読取ツールで解析するとそのIDが判別できるという技術です。その耐性
 はJPEG等により画像の高圧縮を行ったり、商品画像をいったんプリントアウトしてそ
 の後スキャナ取り込みをしても、一定の画質を保っていればID判別が可能であり、不正
 コピーに対する強力な抑止力となります。


<今後の展開>
 "InfoProtect"は、実際のディジタル画像情報の商取引を想定した初めてのシステムで
す。NTTではより具体的なサービスにフィットするよう、さらに研究開発を進めていき、
ECN電子出版実験等のサービスに適用していく予定です。




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