平成9年9月18日 報道発表資料                             VDOnet Corporation Ltd.                     ブイ・ディー・オーネットジャパン 株式会社                           日 本 電 信 電 話 株 式 会 社      高品質なISDNビデオ・オン・デマンドサービスの実現に向けた             映像配信に関する技術提携について VDOnet Corporation(以下 VDOnet、本社:米国ボストン、代表取締役社長: MartinFalaro,Jr)、及び ブイ・ディー・オーネットジャパン株式会社(以下 VDOnet ジャパン、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:加藤 充)と、日本電信電話株式会社 (以下 NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)は、ISDN回線を使 用して、なめらかな動画映像とステレオサウンドを配信する高品質なビデオサーバーソフ トを開発するための技術提携契約を平成9年9月下旬に締結する予定です。 1.提携に至る背景 現在、インターネットやパソコン通信を使って提供されているコンテンツ制作の大部 分は静止画と文字情報の組み合わせとなっていますが、ニュース番組やイベント等の情 報については、ユーザに対してより説得力のある動画等を使用したリアルな情報提供が 求められるようになってきました。このような状況を受けて、ネットワーク上で動画を 配信するビデオサーバーソフトの開発が様々な企業で研究され、StreamWorks (*1) をはじめとする各種ビデオサーバーソフトが販売されています。中でもVDOnet社の提供 する「VDOLive」(*2)は、28.8kbpsのスピードでも毎秒8コマから12コマの安定した 動画を再生できること等から、その機能がインターネットの情報提供者間で高く評価さ れています。 NTTでは、ISDNの128Kbpsの高速性をフル活用し、H.261映像符号化方式 (*3) を使ったビデオ・オン・デマンドサービスの研究開発を進め、平成8年より「ええぞう 128ワールド」(*4)として実験を行ってきました。 この度両社では、ストリーム型映像配信技術(*5)とISDNのネットワーク技術を双方 で提供し、1秒当たりの映像コマ数を従来よりも多く配信でき、かつステレオサウンドで も配信できる高品質な映像配信サービスを実現するための新たなビデオサーバーソフト を開発していくこととしました。 *1:StreamWorks 米ジン・テクノロジー社が開発した動画配信用のソフトウェア。 *2:VDOLive VDOnet社独自の動画圧縮技術を使った、動画像をインターネット上で送受信する ためのソフトウェア。日本国内においては、約70のサイトが同ソフトを使用して 動画の配信(オンデマンド・ブロードキャスト)サービスを提供しています。 *3:H.261映像符号化方式 '90年12月にITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)により勧告された ISDN用の動画像符号化方式。 *4:ええぞう128ワールド 昨年11月から実験を開始しています。ISDN回線の持つ128Kbpsの高速性・大 容量性を活かして映画の予告編や生活情報、観光ガイド、ビジネス情報など、 様々 な映像情報をビデオ・オン・デマンドで提供しています。 *5:ストリーム型映像配信技術 ネットワーク上でスムーズに音声・音楽等を再生させるための技術。 映像ファイルをWWWサーバー等からダウンロードし、一度ディスクに保存した 上で再生する方法と異なり、最初の数秒間ファイルを先読みして、あとはサーバー から転送されてくる映像情報をリアルタイムに再生できます。 2. 開発内容 (1)高品質な映像配信機能の実現 ISDN回線の128Kbpsの帯域にあわせて、最高で毎秒15コマの動画映像が配信で きます。また、画面も最高352ピクセル(画素)×288ピクセル(*5)を実現しま す。800×600ピクセル(*6)の解像度で見た場合、モニター画面の1/4〜 1/6程度の大きさで動画映像を見ることができます。これにより、インターネット で一般的に使われている画面(160×120ピクセル、モニター画面の1/25)と比較して約4倍 も大きくなる予定です。 *6:ピクセル(画素) ディスプレイ上に画面を表示する際の点の集まりの最小単位。 (2)コンテンツ制作等での新たな機能の実現 コンテンツの著作権を簡易に保護するための機能を実現します。これにより、コン テンツ制作時にあらかじめ指定したビデオサーバー上でのみ、制作した映像配信が可 能になります。また、今回開発するビデオサーバーでは一つの映像コンテンツで、 28.8kbps〜128kbpsの帯域幅で最もクリアな映像を提供することが可能となります。 (3)音声データの圧縮にNTT独自の技術を採用 音声データの圧縮技術として、インターネットユーザーや音楽コンテンツを提供す る情報提供者から高い評価を得ている「TwinVQ 」(*8)を利用します。これにより、 音声をステレオサウンドでお聴きいただくことができます。 *8:TwinVQ NTTヒューマンインターフェース研究所が開発した音楽圧縮技術で、データを パターン化して圧縮する独自技術によって、臨場感など音楽の持つ豊かな表現力 を維持しながら情報量を原音の15分の1から88分の1に圧縮。情報伝送量を 増やして音質を落とさないことから、CD(コンパクトディス ク)並の音質を再 生できるという実用化レベルに到達。 3. 各社の役割 (1)VDOnet、VDOnetジャパン ・ネットワーク上で映像を配信するためのVDOlive技術の提供 ・ ISDN回線で使用するビデオサーバーソフトの開発 ・ 音声データ圧縮技術としてNTTが開発した「TwinVQ」を採用 (2)NTT ・ISDN回線で使用する通信手順等のネットワーク技術の提供 ・ ビデオサーバー利用時における映像品質、トラヒック、多数の端末から同時にアク セスした場合の耐力等の検証 4. 今後の予定 ISDN映像配信サービス「ええぞう128ワールド」に、今回開発したビデオサー バーソフトにより作成した映像コンテンツを順次追加していきます。

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